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    きじと ら

    @lh0_w3のきじとら。です。細々とこっちに文をあげるかも

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    きじと ら

    MAIKING🐍☀️
    某漫画パロ。死んだ☀️の記憶を🐍が見る話。
    そのうち続きを書くかもしれない
    死後の脳を取り出しスキャンをする事で死の直前に何が起きたか、その人物の視覚を通してみることができる。

    良い技術だと、今まではそう思っていた。正確には目の前の彼の遺体を目にするまでは。
    昨日まで元気に動いていた彼は今、保存庫の中で眠ったように死んでいる。死因が分からないため脳をスキャンする事を当主が決めてしまったのだ。

    生き返るかもしれないと、そう思えるほど彼の遺体は綺麗で美しかった。キスのひとつでもすれば彼は再び目を覚ますんじゃないかと、そう思うほどに。
    「嫌だ!絶対に嫌だ」
    遺体に覆い被さり子供のように泣きながら駄々をこねる。
    「ジャミル」
    「コイツの体に傷なんかつけたくない。もう散々痛い目にあったんだ。やめてくれ」
    バシンと力任せに父の手を振り払うと、周囲から啜り泣く声が聞こえてきた。
    「死んでまで苦しめなくてもいいだろ!?」
    「ジャミル、これも当主様が決めた事なんだ。お前だって本当は分かっているんだろう?どうしてカリム様が殺されなければならなかったのか、犯人は誰なのか突き止めなければならない。これはアジーム家の為なんだ。カリム様も分かってくれる」
    父が言っている事は正論なのだ 1500

    きじと ら

    MAIKING放置子ネタジャミカリ♀ 続き。モチベを上げるために途中であげます。あとどれくらい朝が来るのだろうか?
    朝日が差し込む部屋でぼんやりとそんなことを考える。

    彼が私の前から居なくなって何度朝を迎えたか分からない。

    連絡を取らないと決めたは良いが、ふとした時にやっぱり彼の声が聞きたくなる。声を聞くと今度はきっと会いたくなってしまう。

    ギュッと彼からもらったラッコのマスコットを握りしめる。

    今日も彼が居ない一日が始まる。


    ★★

    「あ!見ろよラッコちゃんだ」
    「超可愛いな」
    「せっかく電車が一緒なんだから話しかけてみようかな」

    最近電車に乗っていると「ラッコ」という単語をよく聞く気がする。それが何なのか気にならないと言ったら嘘になるが、いきなり知らない男子校生に話しかけるのも変なので聞き流す。
    朝は電車が混んでいて辟易する。鞄をギュッと握り締めて電車から降りた。

    私は高校3年生になった。
    あれから色々はあったが、何とかやっていけた。
    あれから色々はあったが、何とかやっていけた と思う。母さんはジャミルが引っ越した翌年に子どもができて再婚した。私は邪魔(今に始まった話ではないけど)になったため祖母のお世話になることになり、少し離れた所に引っ越し 3518

    きじと ら

    BLANK転生もの。🐍☀️(♀にするか悩み中)
    放置子☀️を🐍が拾う話
    夜は嫌いだ。

    しんとした暗さは私に孤独だという事実を突きつける。

    きぃきぃとブランコを漕ぐ音が公園に響く。


    「何やってるんだ?」

    ほぼ毎日こうして時間を無為に過ごしていたが、声をかけられたのは初めてだ。顔を上げると綺麗な顔立ちの男性が私を見下ろしている。
    その人は見慣れた顔だった。そしてとても会いたくて、会いたくなかった人だ。突然の出来事に言葉を見失う。

    「あ…ごめんなさい!」

    パッと立ち上がりその場から走り去る。
    背後から声がしたが振り返らず公園から出て近くの自分の家の前にたどり着く。
    オンボロアパートの部屋の扉は固く閉ざされている。
    何度かガチャガチャとするが反応はない。

    「お母さん、開けて!」

    一声かけると勢いよくドアが開いた。顔がぶつかりそうになり慌てて数歩下がると、不機嫌そのものの母親が私を睨みつけた。

    「何?金なら渡したでしょ。邪魔だからまだ帰ってこないで」

    ドンと細い腕が私を突き飛ばす。
    分かってはいたが何を期待していたのだろうか?
    よろけて後ろに倒れそうになると、ぽすりと何かに抱きとめられた。

    「何よ、あんた」
    「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。 716

    きじと ら

    MAIKING🐍☀️♀天使もの
    書き途中。良い感じに書けているのでは…
    すぐにあげたがる_(:3」z)_
    人間の命は脆く儚い。
    ちょっとした事ですぐに壊れてしまう。

    目の前ですぅすぅと心地よく寝息を立てる彼の鼻の頭をちょんとつつく。

    「諦める」と、そう彼は言った。彼と同じ顔で言われると、やはり堪える。
    このジャミルも生きて80年くらいだろう。今の私からすると、それはひどく短い時間だ。だからこそ時間を大切にしてほしい。

    「ん…」

    寝苦しいとばかりに彼が寝返りをうつ。
    昔、一度だけ怖い夢を見て彼の寝床に入った事がある。その時に滅茶苦茶怒られた事を思い出して苦笑いする。
    NRCに入ったばかりの頃だったかな。
    幼い頃の延長線で物事を考えていた私は、彼の部屋に忍び込んだわけだ。

    ―ば…っおまっ!あー!くそ!!年相応の恥じらいくらい持ってくれ!―

    今思い返せば「バカ」と言いたかったんだろうな。オーバーブロットをする前だったから、言いたい言葉も飲み込んでいたに違いない。

    「カリム?」

    彼の切長の目が薄らと開く。

    「ごめん、起こしちゃったか?」

    声をかけると彼は私の頬に手を伸ばした。
    「へ?」
    「怖い思いはしてないか?」

    うつらうつらとした表情で彼は私の頬を撫でる。寝ぼけているからだ 767

    きじと ら

    MAIKING帰り道で思いついた🐍☀️♀
    大学生 記憶なしの転生🐍と天使☀️♀のお話。

    ざっと書いたので試しにあげ。
    俺はしがない大学生だ。
    周囲の濃いメンバーの中では一番常識もある。本当に普通の感性を持ち合わせている。

    だからこそ目の前の状況が理解できないし、したくなかった。

    バイトが終わり深夜に家路に着いていると、街灯の下に女の子がペタリと座り込んでいた。

    パールグレーのふわふわとした腰まで伸びた髪。
    宝石のガーネットのような綺麗な赤い瞳。
    丈の短い白いふわふわとしたワンピース。
    人ではないような美しさだと思った。

    「…私の事が見えるの?」

    信じられないと言うような目で俺を見ている。いや、信じられないのは俺の方だ。


    何せ彼女の背中には大きな白い羽が生えているのだから。

    目を手で覆って大きく息を吸って吐く。
    手を外してもう一度彼女を見るが、何も変わらない。

    「…コスプレか?」

    そういった事を好む人種がいるのは知っている。が、身の回りにはいない。特に天使に化けるなんて。だからこそ目の前の彼女を凝視してしまったのだけど。

    「ジャミル!久しぶりだな。と、言っても私の事なんて覚えてないか!まぁ、そんな事はどうでも良いんだ!」

    何も良くはない。どうして俺の名前を知っているのか聞くべきか 1454