お腹いっぱい召し上がれ任務帰りに寄ったスーパーで夕飯の材料とスナック菓子、おまけに普段はあまり食べないデザート類を大量に買い込んでしまったのは、後から思い返せば前兆だったのかもしれない。
夕飯を終え、だらりとソファーに凭れながらバラエティ番組を眺めていた悠仁は唐突に立ち上がった。
隣に座っていた五条はきょとんと目を瞬かせて悠仁のことを見上げている。
「どうしたの?」
「や、何か腹減ったような気がして…」
「晩御飯足りなかった?」
「ん〜そういうわけじゃねぇんだけど」
そう。特に夕飯が物足りなかったわけではない。普段から悠仁も五条もよく食べる。今日だって夕飯用に炊いた5合の米はあっという間になくなった。
それなのに、自分でもよく分からないが何だか無性に腹が減っていた。
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