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    ひとき

    細々と文章を書いてます。
    れんごくさん多めです。
    なんでもありなので地雷がある方はご注意ください。

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    ひとき

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    〈父子で酒を飲んだ話〉【宇煉】の後日談
    がっつりやってるのでご注意下さい
    もちろん、R-18です

    誤字と〝てにをは〟ちょっと修正しました 20210121

    ※18歳以上ですか?yes/no

    #宇煉
    uRefinery
    #R-18

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    ひとき

    MOURNING【腕(かいな)】

    書きかけてなぜか忘れていた煉義の大正軸小話。
    無くした腕が痛むとみおかさんの話。
    「腕が痛むんですか」
     尋ねるアオイにこくりと冨岡義勇は頷いた。
    「でもそちらは」
    なくした右腕。
     主を失った蝶屋敷。それでも無惨との戦いで傷ついた自分たちを癒やしてくれるかけがえのない場所だ。傷ついた者たちに寄り添い、手を当て、尽くす彼女たちの中に胡蝶の意思が息づいているのだろう。
    「肉体の一部を欠損した場合、脳が欠損部分をまだ在ると勘違いしてしまって失った部分にかゆみや痛みといった感覚を覚えることがあります。しかしあまりに強い痛みというのは症例が少ないようです。…とにかく念のため傷口の検査をしましょう」

     また優しい人に手間をかけさせてしまうと、青い透きとおった瞳がそっと伏せられた。



     暗闇の中、横たわった寝台の上でハッハッと浅く息を吐いていた。時折訪れる強い痛みの波を唇を噛んでやり過ごす。
    「うう…っ」
    噛み殺せなかった呻き声が漏れた。
    右腕が、灼けるように痛い。あのとき千切れてなくしたはずなのに。
    なぜだ。
    ないはずの手首が、掌が、指が指先が、爪の間が。焼けついて痛い。
    あまりの痛みに寝台の上をのたうちまわった。寝入ろうとすると最近はいつもこうだ。
    「っふ…くっ…」 2798

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    Arasawa

    DOODLE土足厳禁の存記。本編とは関係ありません。
    第9話『付き合ってない女』(二人が離れる話)より前くらい。

    お題箱より
    「雷を怖がる夢主」
    「雨の日の薄暗い部屋で雨音を聞きながら過ごす」
    毎度お待たせしております。
    そういうわけではないお腹の底に響くような轟音で飛び起きた。
    何が起きたのかわからない。ドッドッと煩い心臓を深呼吸で落ち着かせながら、起き上がって周囲を見渡す。そうだ、ここは七海の家。さっきまで沢山してシャワーを浴びてベッドに入って……。外からはザァザァと雨音がうるさい。何?何があった?七海は相変わらずゾッとする程綺麗な顔で眠りこけている。空が唸るような音が耳に流れ込んできて、すべてを理解した。

    そうか、雷。

    これは非常に良くない。雷はあまり得意ではない。雷が得意というのはよくわからないけど、とにかく得意ではない。理由なんて明白。雷の持つエネルギーは余りにも不安定で、そして大きすぎるのだ。避雷針がどこにあるのかよくわからないし、結局車の中が安全かどうかもわからないし、室内の窓際で雷に打たれた人もいると聞くし、文字通り光の速さで避けられないし、打たれたら死ぬし、でもどこに落ちるか全然わからないし。
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