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    まっつん

    どこにでも沸いてる悪趣味残念女子。節操がない。うちの子が好き。好きすぎて増えすぎた。創作、ポケモン(擬人化)を描いている。何かあればTwitterまで。(@mattun_ensiyupo)

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    まっつん

    MOURNINGメーア(★ゲンガー♂)のネタ供養
    文章もポイできるなんてすごいよポイピク、ほんとに感謝
    出会い


     グリンリーパが部下たちに呼ばれて駆けつけてみれば、小さな少年が墓の前で蹲っていた。痛んだ色素の薄い頭髪が、彼を捨て子であるかのように印象付ける。しかし少年は魂が形を成した、所謂モノノケの類であることをグリンリーパは予感した。この世界に迷い込んだ「行き場のない魂」を反転世界へ送り込むかどうか判断する役割を担ったグリンリーパには、こうした人の形を成した魂であっても、それがどういった都合で生まれたものなのか把握することができた。
     この少年は、どうやら別世界にあった複数の「ネコと子ども」の魂が突然変異によって融合し、形を成したもののようである。双方が結びつく要因となったのは他人に対する強い憎悪であり、少年の形となった現在もその憎悪が彼の心に渦巻いている可能性は十分なようだった。部下の一員として迎え入れるか、その感情を消化しなければ、この少年は反転世界に送らざるを得なくなってしまうだろう。
    「少年、顔を上げなさい」
     グリンリーパがそう告げれば、少年が膝に埋めていた顔を僅かに上げる。猫のような鋭い眼差しが、グリンリーパを射るように見つめた。
    「ここがどこか分かりますか? 私はこの 5793