slekiss
DONEアル1主。チョイ役で2主も。pixivに載せてるのと同一。ルビは振れないので修正。
1主:シアン・ローズ。アルベルトには「ロゼ」と呼ばれている。ツン多めのツンデレ。ポニテ仕様。栗色の髪、琥珀の瞳。
2主:シオン・N・エルフィールド。アルベルトの親友兼同僚。
上記を押さえておけば読むのに困らないかと。
かわす、まざる「眠い……眠過ぎる……」
さくら通りをふらふらと覚束ない足取りで歩いてくるのは、ジョートショップの居候兼店員、シアン・ローズだ。
油断すると、そのまま倒れてしまいそうになるほどの睡魔に襲われながら家路へと急ぐ。眠気を払おうと頭を振ると、栗色の長い髪がふるふると揺れた。
昨晩から悪友のアレフにあちこち連れ回されて、先ほど漸く解放されたばかりなのだ。
夏の日が昇るのは早い。まだ早朝だというのに、既に太陽は顔を出し切っていた。
「くっそ、覚えてろ……ふわあ」
忌々しげに毒づいてみても、あくびで語尾がかき消されるためイマイチ迫力に欠ける。
加えて、普段はきつく見える切れ長の琥珀の瞳もとろんと下がり、何処となくあどけなく見えた。
8734さくら通りをふらふらと覚束ない足取りで歩いてくるのは、ジョートショップの居候兼店員、シアン・ローズだ。
油断すると、そのまま倒れてしまいそうになるほどの睡魔に襲われながら家路へと急ぐ。眠気を払おうと頭を振ると、栗色の長い髪がふるふると揺れた。
昨晩から悪友のアレフにあちこち連れ回されて、先ほど漸く解放されたばかりなのだ。
夏の日が昇るのは早い。まだ早朝だというのに、既に太陽は顔を出し切っていた。
「くっそ、覚えてろ……ふわあ」
忌々しげに毒づいてみても、あくびで語尾がかき消されるためイマイチ迫力に欠ける。
加えて、普段はきつく見える切れ長の琥珀の瞳もとろんと下がり、何処となくあどけなく見えた。
slekiss
PASTアル1主前提のお題(無防備なきみに恋をするシリーズ)の1と2番目を、貧乏根性で載せてみる。本当は5題を時系列に沿わせてふたりの関係を進めていくつもりだったのだが、お題元がなくなってしまったので諦めた。因みに某所に載せたアル1主は3番目になるはずだったもの。
無防備なきみに恋をするシリーズ1・2「無防備なきみに恋をする」シリーズ
1.誰にでもスキだらけ
第一印象は最悪だった。
冷静に話し合うといった雰囲気は微塵もなかった。
にらみ合いが続き、一触即発の空気が漂って。
出会って数秒で、互いを敵とみなした。
もう少し違った出会い方をしていたら
素直に『スキ』と言えただろうか。
気持ちを洗いざらいぶちまけて
抱き締めることができたなら
楽になれるのだろうか。
決着はまだ、つきそうにない。
「無防備なきみに恋をする」シリーズ
2.眠るきみに秘密の愛を
その日、アルベルト・コーレインは疲弊していた。
掛け持ちで所属している第三部隊の仕事で、徹夜で魔物退治をしていたのだ。
そういう依頼の場合は、いつもなら友人で同僚──今は一応『上司』でもあるが──のシオンと一緒にこなすのだが、今回は生憎と別の依頼が重なってしまい、仕方なくアルベルトひとりで受けることにしたのだ。
18451.誰にでもスキだらけ
第一印象は最悪だった。
冷静に話し合うといった雰囲気は微塵もなかった。
にらみ合いが続き、一触即発の空気が漂って。
出会って数秒で、互いを敵とみなした。
もう少し違った出会い方をしていたら
素直に『スキ』と言えただろうか。
気持ちを洗いざらいぶちまけて
抱き締めることができたなら
楽になれるのだろうか。
決着はまだ、つきそうにない。
「無防備なきみに恋をする」シリーズ
2.眠るきみに秘密の愛を
その日、アルベルト・コーレインは疲弊していた。
掛け持ちで所属している第三部隊の仕事で、徹夜で魔物退治をしていたのだ。
そういう依頼の場合は、いつもなら友人で同僚──今は一応『上司』でもあるが──のシオンと一緒にこなすのだが、今回は生憎と別の依頼が重なってしまい、仕方なくアルベルトひとりで受けることにしたのだ。
ranmao_cos
MAIKINGマフィアパロの🌱🏛小説サンプル※内容は、大幅に変わる可能性がある。一応、完成版はR18予定
マフィアに気に入られました(仮) カーヴェは、ただ黙って目の前で行われている黒スーツの男たちを見ていた。そうするしか、自分の命が助からないことを分かっていたからだ。
一際目立つ、長身で髪に軽くメッシュが入った男。その男は、部下らしき男たちからアルハイゼンと呼ばれている。どうやら、この組織(マフィア)の上層部にいる人物らしい。
(なぜ、こうなった……?)
カーヴェは、縄で体を拘束された状態で考える。なぜ、自分はこんなことに巻き込まれたのか。時は、数分前に遡る。
*****
「おい、いたか!?」
「こっちにはいなかった。」
「クソッ!どこにいるんだ!?」
(はあ……)
カーヴェは、路地裏に隠れていた。現在の居場所は、違法の風俗店が並ぶ歓楽街だ。だが、、今はどの店も閉まっている時間帯なので人の気配がなかった。カーヴェが隠れ場所として選んだのは、人気のない路地裏だった。
1386一際目立つ、長身で髪に軽くメッシュが入った男。その男は、部下らしき男たちからアルハイゼンと呼ばれている。どうやら、この組織(マフィア)の上層部にいる人物らしい。
(なぜ、こうなった……?)
カーヴェは、縄で体を拘束された状態で考える。なぜ、自分はこんなことに巻き込まれたのか。時は、数分前に遡る。
*****
「おい、いたか!?」
「こっちにはいなかった。」
「クソッ!どこにいるんだ!?」
(はあ……)
カーヴェは、路地裏に隠れていた。現在の居場所は、違法の風俗店が並ぶ歓楽街だ。だが、、今はどの店も閉まっている時間帯なので人の気配がなかった。カーヴェが隠れ場所として選んだのは、人気のない路地裏だった。
ranmao_cos
MAIKINGなんかなんか 今日は珍しくカーヴェは、宅飲みをしていた。理由は明白、日頃のストレスからの逃げである。そこに、仕事を終えたアルハイゼンが帰宅する。
「……はぁ」
カーヴェの目の前の光景に、アルハイゼンは思わずため息を漏らす。そんなアルハイゼンに気づいたカーヴェは、舌っ足らずになりながらアルハイゼンに言う。
「んっ?あるはぁいぜん?帰ってきてたのか!」
カーヴェは酒が入っているのか、ご機嫌でそう言いながらアルハイゼンの方へ駆け寄ると、そのまま抱きついた。
「なんだよぉ〜!帰ってきたなら言えよな〜」
酔っているせいかいつもよりスキンシップが激しくなっているカーヴェを見て、アルハイゼンは再びため息をつく。そして、抱きついてきたカーヴェを引き剥がすと、カーヴェの頭を軽く叩いた。
1515「……はぁ」
カーヴェの目の前の光景に、アルハイゼンは思わずため息を漏らす。そんなアルハイゼンに気づいたカーヴェは、舌っ足らずになりながらアルハイゼンに言う。
「んっ?あるはぁいぜん?帰ってきてたのか!」
カーヴェは酒が入っているのか、ご機嫌でそう言いながらアルハイゼンの方へ駆け寄ると、そのまま抱きついた。
「なんだよぉ〜!帰ってきたなら言えよな〜」
酔っているせいかいつもよりスキンシップが激しくなっているカーヴェを見て、アルハイゼンは再びため息をつく。そして、抱きついてきたカーヴェを引き剥がすと、カーヴェの頭を軽く叩いた。
53d4JqmSRtKQkbX
DOODLE朝普通に仕事の準備してそう。もそもそ起きてきてなんでまだいるんです?って人の家なのに舌打ちしそう。
抱き寄せても塩対応しつつ寝たくらいで調子に乗るなと言いそう。
といっても力尽きるまでねだる誰かのせいでピロートークもままならないといわれ固まる間にデコにちゅうして仕事に行かれそう。
連れ込むようになって男児人気の布団のシーツに替えたり弟庇護欲みたしてるのは自覚しないふり…
ってイメージのカプ…
onparade801
MEMOできてるビーマとヴィカルナの話しすれ違い宇宙と見せかけての…?
いきなり始まります
会話メイン。視点入り乱れ。細けえことはいいんだよ!ってなんでも許せる人向け
フリー素材です。小説にするなり絵にするなりお好きにどーぞ
かっこいいビーマはいません
【補足】
・ヨダナは承知済み
・身体の関係はある(文章内ではやってはいない)
・ナチュラルに百王子たちがカルデア内でうろちょろできる前提 1320
しらほし
DOODLE普通にかわいいお茶飲み823の太中を頑張って描いていたのに、この二人唐突に降ってきて、簡単に色塗って終わりにする予定だったのに予想以上にガッツリ塗ってしまった。お茶飲み太中よりだいぶ時間かかってないです…何故。楽しかったですけど…ネ
ranmao_cos
MAIKINGオリジナル小説星に願いを社会人になって2年が過ぎて、もうすぐ3年目。
俺も大学を出て24歳になった。クリスマス1週間前、今日俺は男の恋人に振られた。
鼻水と涙が花粉症のこどく流れる。大学のサークルの先輩に告白して、大学を卒業と同時に付き合った。しかし、先輩は女に取られてしまった。精神的にダメージを受けているのに、さらに先輩は俺の心を抉る。
『あ〜……なんて言うか、ぶっちゃけあんまし好きじゃなかったし、それに男ともやってみたかっただけなんだよなぁ〜。まぁそう言うことだからそろそろお前も、現実を見た方がいいぞ』
先輩は、そんな言葉を残して俺の前から消えた。俺はいつ戻ってきたのか、覚えていないくらい既に家にいた。そして先輩からかけられた言葉が、俺の心を締めつける。"あの時"のように……。
15832俺も大学を出て24歳になった。クリスマス1週間前、今日俺は男の恋人に振られた。
鼻水と涙が花粉症のこどく流れる。大学のサークルの先輩に告白して、大学を卒業と同時に付き合った。しかし、先輩は女に取られてしまった。精神的にダメージを受けているのに、さらに先輩は俺の心を抉る。
『あ〜……なんて言うか、ぶっちゃけあんまし好きじゃなかったし、それに男ともやってみたかっただけなんだよなぁ〜。まぁそう言うことだからそろそろお前も、現実を見た方がいいぞ』
先輩は、そんな言葉を残して俺の前から消えた。俺はいつ戻ってきたのか、覚えていないくらい既に家にいた。そして先輩からかけられた言葉が、俺の心を締めつける。"あの時"のように……。
ranmao_cos
MEMOアルカヴェ小説候補話2(自分用)アルカヴェ小説候補話2今日はたまたま隣になった、ティナリとセノとカーヴェの3人で酒を飲んでいた。話が、盛り上がった時には既にカーヴェは酔いつぶれていた。そこに、ティナリから連絡を受けたのか酔いつぶれたカーヴェのもとへアルハイゼンが迎えに来る。
「遅くなった」
ティナリがカーヴェを起こしてるところに、アルハイゼンが声をかける。ティナリは、アルハイゼンが来たのを確認してからカーヴェの体を揺らしながら起こす。
「あっほらカーヴェ、アルハイゼンが迎えに来たよ起きてごめん……、止めたんだけどいつの間にか隣のテーブルから何杯か奢ってもらってたからね」
それを聞いたアルハイゼンは、ため息をつきながらカーヴェに言う。
「はぁ……手間の掛かる……。帰るぞ」
2891「遅くなった」
ティナリがカーヴェを起こしてるところに、アルハイゼンが声をかける。ティナリは、アルハイゼンが来たのを確認してからカーヴェの体を揺らしながら起こす。
「あっほらカーヴェ、アルハイゼンが迎えに来たよ起きてごめん……、止めたんだけどいつの間にか隣のテーブルから何杯か奢ってもらってたからね」
それを聞いたアルハイゼンは、ため息をつきながらカーヴェに言う。
「はぁ……手間の掛かる……。帰るぞ」
ranmao_cos
MEMOアルカヴェ小説の候補話1(自分用)アルカヴェ小説候補話 今日はたまたま隣になった、ティナリとセノとカーヴェの3人で酒を飲んでいた。話が、盛り上がった時には既にカーヴェは酔いつぶれていた。そこに、ティナリから連絡を受けたのか酔いつぶれたカーヴェのもとへアルハイゼンが迎えに来る。
「遅くなった」
ティナリがカーヴェを起こしてるところに、アルハイゼンが声をかける。ティナリは、アルハイゼンが来たのを確認してからカーヴェの体を揺らしながら起こす。
「あっほらカーヴェ、アルハイゼンが迎えに来たよ起きてごめん……、止めたんだけどいつの間にか隣のテーブルから何杯か奢ってもらってたからね」
それを聞いたアルハイゼンは、ため息をつきながらカーヴェに言う。
「はぁ……手間の掛かる……。帰るぞ」
2564「遅くなった」
ティナリがカーヴェを起こしてるところに、アルハイゼンが声をかける。ティナリは、アルハイゼンが来たのを確認してからカーヴェの体を揺らしながら起こす。
「あっほらカーヴェ、アルハイゼンが迎えに来たよ起きてごめん……、止めたんだけどいつの間にか隣のテーブルから何杯か奢ってもらってたからね」
それを聞いたアルハイゼンは、ため息をつきながらカーヴェに言う。
「はぁ……手間の掛かる……。帰るぞ」
もず@Mozu753304
DOODLE要自衛⚠︎シ/ョ/タぽい見た目の淫/魔irkがkksを誘ってます。シ/ョ/タ描きたかったんですが淫/魔なら色々許されるかなという願望です。
今月tkbネタをよく描いている気がするわ…。 2
chiocioya18
DONE雨想。北村宅で初お泊まりの回。雑誌見た感じそらくん自室って和室だよなーと同衾だけで何もしないのかえってエッチなのでは?が合体した話です。
据え膳食わぬは予定時間より少し早くレッスンスタジオに入るとまだ雨彦さんしかいなかった。挨拶もそこそこに雨彦さんは僕を呼び寄せるとわずかに声を潜めて告げる。
「すまん北村。今夜の約束は無しにしてくれ」
今夜の約束。雨彦さん家に泊まる予定のことだ。
そもそも僕が押しかけるような形の一方的な約束なのだし、雨彦さんにだって都合も気分もあるのだから中止にしたって全然構わないのだけど。「うん、わかった」と頷いた僕からなにかを汲み取ったのか雨彦さんは少し早口で付け足した。
「うちのエアコンが壊れちまってな。修理が明後日になるそうだ」
「え、それは大変だねー。雨彦さんどこで過ごすのー?」
「日中は事務所や清掃社に避難するさ。夜は今日明日はホテル泊かね」
3434「すまん北村。今夜の約束は無しにしてくれ」
今夜の約束。雨彦さん家に泊まる予定のことだ。
そもそも僕が押しかけるような形の一方的な約束なのだし、雨彦さんにだって都合も気分もあるのだから中止にしたって全然構わないのだけど。「うん、わかった」と頷いた僕からなにかを汲み取ったのか雨彦さんは少し早口で付け足した。
「うちのエアコンが壊れちまってな。修理が明後日になるそうだ」
「え、それは大変だねー。雨彦さんどこで過ごすのー?」
「日中は事務所や清掃社に避難するさ。夜は今日明日はホテル泊かね」
chiocioya18
DONEタケ漣。浴衣で路地裏でキス。朝顔市イベの浴衣似合ってたね〜からの産物です。時系列は別だと思います。
もう夜に近いとは思えないくらいの明かりと人の群れ。屋台通りはライブとはまた違った熱気で溢れていた。
「すごい人だなあ」
隣で円城寺さんが呆れ半分はしゃぎ半分といった呟きを漏らす。撮影の仕事の後、近くで祭りがあると聞いて立ち寄ってみたところだった。「せっかくだから」とプロデューサーが衣装を買取りしてくれて、撮影に使った浴衣をそのまま着ている。悪目立ちするかと思ったが、この人混みではアイドルが数人紛れていてもわからないだろう。
「うじゃうじゃしやがって。食いもん買うのもメンドーじゃねえか」
「ちょっと覗くだけのつもりだったが、甘くみていたかな」
「屋台を回ろうにも、下手に動くとはぐれそうだな」
「そうだなあ。なるべく固まっていこうか。漣、どの店が気になる?…あれ!?」
2164「すごい人だなあ」
隣で円城寺さんが呆れ半分はしゃぎ半分といった呟きを漏らす。撮影の仕事の後、近くで祭りがあると聞いて立ち寄ってみたところだった。「せっかくだから」とプロデューサーが衣装を買取りしてくれて、撮影に使った浴衣をそのまま着ている。悪目立ちするかと思ったが、この人混みではアイドルが数人紛れていてもわからないだろう。
「うじゃうじゃしやがって。食いもん買うのもメンドーじゃねえか」
「ちょっと覗くだけのつもりだったが、甘くみていたかな」
「屋台を回ろうにも、下手に動くとはぐれそうだな」
「そうだなあ。なるべく固まっていこうか。漣、どの店が気になる?…あれ!?」
chiocioya18
DONE雨想。レッスン後で汗かいてる話。うろたえる雨彦さんが書きたかった。
今日のダンスレッスンは一段とハードだった。息が整わなくて、立っているのがやっとな始末。コーチの先生が帰ったのを見送ると、気が抜けたのか僕はその場にずるずると蹲ってしまう。
「想楽!大丈夫ですか」
「うん…なんとかー…」
「水分補給しな。水はあるかい?」
「あー…さっき飲みきっちゃったー…」
「私が買ってきます。雨彦、想楽を頼みますね」
クリスさんはレッスン室の外の自販機へと向かった。ぐったり座り込んだ僕の横で、雨彦さんが書類を挟んでいたファイルを扇いで風を送ってくれる。生ぬるい風はあまり汗を引かせてはくれなかった。
「…これでも、体力ついてきたと、思ってたんだけどなー…」
「安心しな。今日のは俺でもきつかった。ついてこれるなら大したもんさ」
1248「想楽!大丈夫ですか」
「うん…なんとかー…」
「水分補給しな。水はあるかい?」
「あー…さっき飲みきっちゃったー…」
「私が買ってきます。雨彦、想楽を頼みますね」
クリスさんはレッスン室の外の自販機へと向かった。ぐったり座り込んだ僕の横で、雨彦さんが書類を挟んでいたファイルを扇いで風を送ってくれる。生ぬるい風はあまり汗を引かせてはくれなかった。
「…これでも、体力ついてきたと、思ってたんだけどなー…」
「安心しな。今日のは俺でもきつかった。ついてこれるなら大したもんさ」
chiocioya18
DONEタケ漣。タケルの寝顔を見つめる漣の話。これ自体に描写はないので年齢指定してませんが、タケル家の同じベッドで寝ているということは〜??お察しください。
朝までの10カウント柔らかなベッドの上で目を覚ます。漣の視界を占めていたのはタケルの寝顔だった。
珍しい、とまず思う。事務所でも仕事の移動中でもよく寝ているのは漣の方で、今日のように同じベッドで眠るような時も大抵は漣が先に眠って後から起きるから、漣がタケルの寝ている姿を見ることはあまりない。閉じられたカーテンの隙間から漏れるのはまだ薄明かりで、いつもタケルが起き出す時刻には早い。漣は黙って目の前の顔を見つめた。
小さい顔。その中の鼻も、口も小さい。今伏せられている目だけがタケルの中ではとびきり大きく出来ているのだ。その大きな目に真っ直ぐ捕らえられると、漣はたちまち気分が良くなる。案外長い睫毛を意味無く数えはじめて、この目が開かないのはつまらない、とすぐに飽きてしまった。
1088珍しい、とまず思う。事務所でも仕事の移動中でもよく寝ているのは漣の方で、今日のように同じベッドで眠るような時も大抵は漣が先に眠って後から起きるから、漣がタケルの寝ている姿を見ることはあまりない。閉じられたカーテンの隙間から漏れるのはまだ薄明かりで、いつもタケルが起き出す時刻には早い。漣は黙って目の前の顔を見つめた。
小さい顔。その中の鼻も、口も小さい。今伏せられている目だけがタケルの中ではとびきり大きく出来ているのだ。その大きな目に真っ直ぐ捕らえられると、漣はたちまち気分が良くなる。案外長い睫毛を意味無く数えはじめて、この目が開かないのはつまらない、とすぐに飽きてしまった。
chiocioya18
DONE雨想。はじめてのちゅう。ピュア村くんと甘彦さんです。説明になってるかなこれ。
引用した歌は万葉集の石川郎女です。古典文学詳しくないのでググりました。雨想を書ける教養がほしい。
おとなになれない「北村。目を」
閉じちゃくれないか、と雨彦さんが言い終わる前に瞑ってしまった。期待していなかったと言えば嘘になる。
僕と雨彦さんはお付き合いをしている。告白して同意を得て、たまに見つめあったり、手を繋いだり。成立してから数ヶ月経つけれど至って折り目正しい交際。お互いアイドルなので世間の目には大変に気を遣う必要もあり、ろくにデートにも行けない。だから僕らの密会場所は専ら、僕の帰宅を送ってくれる雨彦さんの車の中だ。
今夜も例に漏れず雨彦さんに兄さんのマンションの近くまで送ってもらって、でもすぐに車を降りたくないななんて考えながらサイドブレーキに置かれた雨彦さんの手に自分の手を重ねてみたりして。そうしたらその手を雨彦さんにとられて、顔を上げたらびっくりするくらい優しい目をした雨彦さんに、そう、せがまれた。
1243閉じちゃくれないか、と雨彦さんが言い終わる前に瞑ってしまった。期待していなかったと言えば嘘になる。
僕と雨彦さんはお付き合いをしている。告白して同意を得て、たまに見つめあったり、手を繋いだり。成立してから数ヶ月経つけれど至って折り目正しい交際。お互いアイドルなので世間の目には大変に気を遣う必要もあり、ろくにデートにも行けない。だから僕らの密会場所は専ら、僕の帰宅を送ってくれる雨彦さんの車の中だ。
今夜も例に漏れず雨彦さんに兄さんのマンションの近くまで送ってもらって、でもすぐに車を降りたくないななんて考えながらサイドブレーキに置かれた雨彦さんの手に自分の手を重ねてみたりして。そうしたらその手を雨彦さんにとられて、顔を上げたらびっくりするくらい優しい目をした雨彦さんに、そう、せがまれた。