お犬マン6話 公園で見かけた謎ナマモノ「センさん!!おはようございます!!!」
朝っぱらからうるさい声を上げて僕の家の扉を開けてきたのはお犬マンだった。
「……ん、ああ、おはよ」
僕は眠そうな目を擦りながら返事をした。
「今日もいい天気ですね!」と、お犬マンが話しかけてくる。
僕は「そうだな」と曖昧に答えた。
「今から散歩に行きませんか?」
「……やだよ。一人で行ってこいよ」
寝起きで頭がうまく働かない僕は、そう答えるしかなかった。
「そんなこと言わずに行きましょうよぉ!!」とお犬マンは僕の腕にぶら下がった。
「わかった、行く、行くって……だから引っ付くなって……」
「やったあ!それじゃ行きましょっか」
お犬マンは僕の腕を引いたまま走り出した。
「おい、待てって」
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