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    yataratonemui46

    @yataratonemui46

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    yataratonemui46

    TRAINING「誰かの夢の中に生きますか」
     解毒薬は効かず、二年の余命を告げられた灰原に、研究所の医師は奇妙な提案をした。それは組織のボスが探らせた研究のひとつで、誰かの無意識の中に転移して生きることにより、魂の死の回避を可能にするものだった。
     工藤、赤井、降谷ーー。事情と生い立ちに理解のある男達が三人集められ、灰原の残る命の居場所を探す実験が始まった。
    彼の荒野にて「どうぞ、おはいり。なにもないところだけれども」
     彼は非常に恐縮しながら、手をとって私を迎えいれた。
     私は、「おかまいなく」と返事をするのに精一杯で、きょろきょろと身を乗り出して暴れまわる目玉を止めることは出来なかった。
     あなたの部屋はシンプルで、住みわけがきちんとしてそうだったのに。漠然と持っていた先入観を、慌てて子供服の尻ポケットに詰め込んだが、しっかりと見咎められていたらしい。
    「安心して、ランゴリアーズは出ないよ」
    と、嗤われた。
     色はないのに音はある。匂いはないのに、ただ冷たい。遠くでごうごうと風の吹き荒ぶ音が聞こえる、一面の岩場。

     降谷の夢の中は、モノクロームの荒野があるだけだった。



     ひとつきほど前、組織壊滅後から専属で研究を委せていた機関の医者に呼び出された。
    10015