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    nagao_mjkk

    @nagao_mjkk

    「長尾です。ながおはもじをかきます。
     かいたのぽいぴくにまとめる所です。
     よろしくおねがいします」長尾でした。

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    nagao_mjkk

    DOODLEイベ騎士妄想SS(主君が他の領主から応援依頼されたので私の騎士よろしねってお願いされたからはりきって友軍として参加しちゃって自分が思っていた以上に武勲上げ過ぎちゃってしまいにゃ他の奴等からエラい嫉まれちゃってちょっとお前生意気なんだよ田舎騎士がよぉって焼き入れてやるから待たんかいワレって追われてる、そのシーンだけ書きました)(長い)
    と或る騎士の逃亡戦 追う音。そして、それから逃れる音。
     重なり合う二つの音は平原に土埃を上げて空に舞っていた。
     その中に塊が見える。馬の塊だった。白を先頭に黒、茶、栗毛、様々な馬の色が続く。それらは一つになって駆けていた。
     先頭を疾駆する葦毛色の馬には、長身の男が身を低く騎乗している。黒い外套を目深に被っているが、その燃えるように赤い髪が一房、零れて風に流れていた。
     男はちらりと自分の後ろを振り返る。
     先程一瞥した時よりは離したように見えたが、自分が思っていた以上にその間が近い。そして自分の騎馬もそろそろ限界に近いのだろう。距離を測る事でおのずと馬の脚が遅くなってきているのを感じる。
     男はその事実に舌打ち、正面に向き直る。両腿を強く締め、馬の腹を固めた。その脚を無理やり上げさせる為だ。だがこれ以上その足を速め続ければ、いずれこの馬は使い物にならなくなるだろう。
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