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    DONEちゅきこさんの【Dom/Subユニバース】『COLORS』シリーズ設定の獅子王×加州SSです。本編メインカプは🍯🌰ですが、こちらは🌰の高校の先輩獅子王くんと🍯さんの同僚加州くんの話。
    チラチラ本編のネタばれアリ。また、D/S初心者の勝手な解釈がてんこ盛りの何でも許せる方向けの極みですので、自衛お願いたします。

    ちゅきこさん、いつもありがとうございます✨
    カサナル、ココロ「痛っ・・・!」
    思わす体がこわばったのは、恋人にも伝わっただろう。
    幾度目になるかわからぬお泊りの夜。
    獅子王は今夜こそは、と内心期待をかけて、加州清光の家へ足を踏み入れた。

    一目惚れから始まった交際はそろそろ半年になる。
    お互い、いい大人だ。もう一段階踏み込んだ関係になっても何も問題はない。そう思っていた。

    何の予定もない週末を控えた金曜日。獅子王は意気揚々と加州のマンションに現れた。手土産にデパ地下のデリでつまみを買ってきた。加州が好きだと言っていたブラッスリーのバゲットは、獅子王の会社からここまでの道のりにあるので、毎週立ち寄ってしまう。
    出迎えた加州が用意した、青江にもらったというチーズをバゲットに合わせ、加州が最近気に入っているという蜂蜜ワインを相伴に預かる。こっくりとした味わいもいいが、やっぱビールが一番だ!と宣うと、呆れたような、それでいて優しさのにじみ出る笑みを浮かべる加州。いつもと変わらない夜だった。
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    DONEみかつる&🍯🌰の異世界パロ6話目。死にネタになる予定。何でも許せる方にだけ。
    違う名前で呼ばれたり、ご都合・捏造設定が多々ありますので、苦手な方はご注意ください。とにかく書いてる本人だけが楽しい小話です。
    今回は🍯🌰のターン。今回もモブキャラ登場注意です。
    fairy tale 6『光坊、考え直せ。別に軍に入らなくたって、その能力を生かす道ならいくらでもある』
    『鶴さん、こんな人を斬るしかできない力を?どこで生かせるの』
    『貞坊と伽羅坊が寂しがる』
    『それは…申し訳ないけど。でも僕にできるのはこれしかないよ』
    『例え人を殺すことになっても?』
    『無論。覚悟の上だよ』
    『例え俺を殺すことになっても?』
    『鶴さん?』
    『冗談さ。きみの決意が固いことはわかってた。ちょくちょく帰ってきてくれ。そして、絶対に死ぬな』


    逃亡生活って、もっと日影の身で、衣食住にも困るもんじゃないんだろうか。国永の読んでた本の影響を受けすぎなのか。
    俺たちの目的地はどこなのか、そう問いただしたくなる。この街にたどり着いてから、一月半は経っている。光忠の上司が追ってくると、その情報を加州から貰ったときには警戒していたが、半月経ってもまだ動きはないようだ。
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    DONEみかつる&🍯🌰の異世界パロ4話目。死にネタになる予定。何でも許せる方にだけ。
    違う名前で呼ばれたり、勝手な名づけ設定がありますので、苦手な方はご注意ください。とにかく書いてる本人だけが楽しい小話です。
    今回は🍯🌰のターンです。
    fairy tale 4『こりゃ驚いた。珍しい客もいたもんだな』
    『久しぶりだな〈白〉』
    『いい加減、その呼び方やめてほしいぜ。犬っころのようだ』
    『お前こそ図書室に来るなんて珍しいな。調べものか』
    『伽羅坊を探しててな。覚えてるか?』
    『〈黒〉のことか』
    『あぁ。〈記録係〉さんは今日も忙しそうだな』
    『そうでもないさ。お前の膝だと勘違いした小動物が震えていて集中できん』
    『伽羅坊!なんだってそんなとこに…ほれこっちだ。よっこいしょ、っと』
    『龍というより猫の子だな』
    『悪かったな。仕事の邪魔になっちまった。ん?伽羅坊、こいつが気になるのか』
    『俺か?研究所の〈記録係:ライブラリアン〉を拝命している。長谷部と呼んでくれ』



    伽羅ちゃんを攫ってひと月が経とうとしていた。当初、すぐに現れると思っていた軍の追手も、僕が伽羅ちゃんを連れ出すことに大反対だった鶴さんも、予想に反して全く追ってくる気配は感じられなかった。
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    DONEただの性癖です。その2。
    自分の中の中二病が炸裂したネタ。何でも許せる方にだけ。
    みかつる&🍯🌰の異世界パロ。死にネタ。
    違う名前で呼ばれたりするので、苦手な方はご注意ください。
    急に湧いてきて、とにかく書きなぐってしまった本人だけが楽しい小話です。
    推しの死にネタが好きすぎる気がして反省。
    そんでもってこの話に🍯🌰の登場はない。(またもや)
    続きが書けたら登場予定です。
    fairy tale 1コツコツと靴音が響く。

    昨日まで研究所だったはずの建物は、すべてが瓦礫と化していた。
    ところどころに煙が燻る中、三日月は歌声を聞いた。紡がれる音に曲名を思い出す。
    『歓喜の歌』ーいいや『喜びの歌』だったか。
    ジャリ。と警戒して踏みしめた足が音を鳴らした。
    「誰?」
    ふいに声をかけられる。三日月はこの瓦礫の中に生存者がいたことに別段驚いた様子もなく、声の方に視線をやった。煤けた襤褸をまとった少年がいる。
    「上手に歌うなぁ。お前はここの子か?」
    襤褸の中から金色の目だけが煌々と光る。
    「ああ。でも残念ながら、もう、みんないないぜ。」

    ザァ、と風が吹く。少年のまとっていた襤褸が風で舞う。外れた襤褸からは肌はもちろん、先ほどの印象的な目以外は真っ白な少年だった。アルビノかーーー三日月はこの研究所の目的を思い出しながら少年を見た。
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