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    yamagawa_ma2o

    山側(@yamagawa_ma2o)のポイポイ部屋。

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    POIPOI 59

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    PROGRESS花怜現代AU音楽パロ完結編。幸せになあれ~~~!!!!!って魔法をかけながら書きました。ハピエンです。
    すみませんが、③以降は原作(繁体字版とそれに準ずるもの)読んだ人向きの描写がはいっています。

    金曜日くらいに支部にまとめますが、ポイピク版は産地直送をコンセプトにしているので、推敲はほどほどにして早めに公開します。
    よろしくお願いします。
    花を待つ音④(終) コンサート本番、謝憐はどういうわけか花城の見立てで白いスーツを着ていた。
    「哥哥、やっぱり俺の予想通りだ。すごく似合ってる!」
    「本当かい? なんだか主役でもないのに目立ち過ぎないかな?」
    「俺にとっては哥哥が主役だからね」
     そう言って笑う花城はというと、装飾のついたシャツに赤い宝石と銀色の鎖のついたブローチをつけている。ジャケットとスラックスは黒いものだったが、ジャケットの裏地から見える光沢のある赤い生地が華やかさと季節感を演出していた。
     師青玄も白いスーツだったが、彼の方が生成色寄りで謝憐は雪のように白いものという違いがあり、共通点と相違点が適度に見えて舞台映えする。師青玄は中に緑色のシャツを着ていて、謝憐はあまり中が見えないが、薄い水色のシャツを着ていた。
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    DONE天官賜福(英語版)読破記念&日本語版3巻発売おめでとうにかこつけて書いた初書き花怜。何でも許せる人向け。帯の言葉をどうしても入れたくて捻じ込みました。ネタバレというほどではないけど暮らしている場所とかが完走した人向けです。捏造モブ神官(名前なし)がちょっと出てきます。
    太子殿下弹奏古筝(太子殿下、琴を奏でる)「ガラクタや不用品を回収しています。お家の中に処分に困っているものはありませんか?」
     ガラクタ集めは、色々なことが終わった後の今でも彼の暮らしの中にある。八百年の中で染みついた行動は、中々変えることが難しいのだ。そういうわけで、謝憐は今日も朝からガラクタを集めていた。
     昔と違う点は、必ずしも生活をするためのガラクタ集めをしているわけではないことだ。謝憐はガラクタ集めに関してあまり苦労したことはないが、その昔は換金性の高いものが集められないと少しがっかりすることもあった。けれども今は、千灯観か極楽坊に持って帰って楽しめそうなものであれば、謝憐は何でも集めている。
     それに、ガラクタ集めからは人々の暮らし向きが見える。神々の噂話の書物を拾うこともあれば、打ち捨てられた小さな神像にこっそりと居場所を提供してやることもあった。貧しい村では拾った本を子どもに読んで聞かせたり、売れそうなものを自分たちの神像の横にこっそり置いていったりすることもあった。
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    SPUR ME書こう書こうと思って書いている現代大学生AU忘羨ピアスの話③。どうしてこうなったのか序って感じです。ちゃんとくっついて最終的にR18になるのを目指しています。何でも許せる忘羨大好き大人向け。(成人向け描写はまだありません)
    耳環③「忘機、水灯籠を買ったから、これを川に流すんだ」
    「どうしてですか、兄上」
    「母上が寂しくないように、お前が元気でいることを伝えるんだよ」
    「母上……」
     藍忘機は、水灯篭に明かりを灯すと、それを丁寧に川に流した。水灯篭は、兄弟が暫く見ているうちにどんどん遠くに流れていき、小さくなっていった。
    「今年は初盆だ。私たちだけでも、お寺に行こう」
    「……はい」


     それから暫くが過ぎた。
     魏無羨の風邪が治るまで、結局それから三日ほどを要した。彼は熱が下がって意識がはっきりしてくるにつれて、藍忘機がどうしてよそよそしいのか気になり、最終的にぼんやりと思い出したのは、自分の出まかせのせいでこうなったということだ。ただ、藍忘機は「付き合った相手の数だけピアスを開けている」という魏無羨にも隣人としての親切を忘れず、食事の世話や洗濯までしてくれたし、気まずい仲になった今でも講義の資料をコピーさせてくれる。
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    SPUR ME忘羨とピアスの話②魏無羨が風邪引きます。何でも許せる忘羨好き成人向け(まだそういうシーンはないです)
    耳環②「忘機、起きたのか。具合はどうだい?」
    「兄上……、もう、私は大丈夫です」
    「どれどれ。――うん、熱は下がったみたいだね。さっき、魏無羨くんが来てくれて、明日の連絡とゼリーを買ってくれたよ。いい友を持ったね」
    「なっ…………、彼は、友などでは…………」
    「熱が下がって腹も減っただろう? 冷やしておいたから食べなさい。折角の見舞いの品だ」
    「…………はい。あの、兄上」
     藍湛が見回しても、魏嬰の姿はそこにはなかった。
    「魏くんを引き留めたのだが、用事があるからと帰ってしまったんだ。お礼は、明日学校で言いなさい」
    「…………はい」


     魏無羨と藍忘機が大学に入学して暫くの日が経った。
     二人はすぐに学部の学生はもちろん、教員の間でも有名人になった。藍忘機は次席で入学したが、品行方正、成績優秀で既に何人かの教員が自身の研究を手伝わせるべく大学院への進学を打診している。一方、首席で入学した魏無羨はというと、成績は極めて優秀でこの国の最高学府にも行けたのではないかと噂されているが、あまり授業に出席せず、学内の友人も多いわりに付き合いが悪くて有名であった。藍忘機は最初こそ寝ている魏無羨を授業に担いで連れて行こうとさえ思ったが、未だに布団も買えない彼の経済状況を思うとそれが正しいかどうかは分からなくなって放っておくことにした。魏無羨は夜遅くに帰ってきて、明け方まで藍忘機が取ってきた講義資料を読み、自分でノートを作って、補足が必要なことに関しては教科書だけでなく関連する論文まで確認しているようだ。たまに講義に出ているかと思えば、そんな日は大抵授業後に教員と議論を交わしている。しかし、そんな勉強熱心なのか不熱心なのか分からない魏無羨は、教員たちに気に入られているというよりは脅威になりつつあるようで、教員たちは彼がいない日の方がのびのび講義をしているようにも感じられた。
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