🇩🇪と✝️が喋るだけ『アレ?どーもォ、イガリアサンこんにちはァ』
「あ……こんにちは、どうも」
薄暗く狭い入口から通路を抜けて、一段と天井が低い戸口をノックして開く。
目の前には、1人椅子に座って一服中のルドルフさんがいた。テーブルの上にはこんもりと吸殻が積もった灰皿と書類が散らばっている。書類仕事中だっただろうか。
「夜分遅くにすみません。マチルダさんはいらっしゃいますか?」
『ボスですか?ボスはですねェ〜薬が実験がなんだとか言ってて〜今気分がグロッキーになってマス』
「えっとつまり……体調が悪い、と?」
『ハイ』
部屋で休んでマスよぉ〜とニッコリ笑いながらそう答えられる。座っていても身長が高いのが分かる体格をしているなぁと感じた。
3857