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    candykamone

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    candykamone

    MAIKINGかつて双子が「兄さま」と読んでいた魔法使いの話。スノウとホワイト中心予定で今のところフィ、ファ、ルチ登場。未完。
    タイトル未定【0】

    ――望み?

    ――そう、望み。何でも言って。どんな願いでも、僕が叶えてみせるから。

    ――急に言われてもなぁ。ええと、じゃあ、いつか自分の足で…………なんて。まあ、無理だろうけど。

    ――大丈夫、きっと叶える。『約束』するよ。




    【1】

     スノウとホワイトの屋敷の一室には、他の魔法使いたちの手には負えないほど強力な呪具がいくつも転がっている。自分たちで集めたものもあれば、貢物もあった。善意で寄越されるものもあれば、悪意で渡されるものもあった。それら全てをコレクションとして部屋に保管していたのだが、流石に一度整理せねばなるまい、と思い切って大掃除を始めることにしたのが今朝のこと。
     「お片付けしたら賢者ちゃんを呼んでパーティーしちゃお!」と意気込んで始めはしたのだが、随分と懐かしいものばかりで、ひとつ手に取っては埃を払い、思い出を呼び起こし、と中々作業が進まない。そもそも、この量をひとりで整理するには魔法を使っても数日かかる。片割れであるホワイトは今、愛弟子であるフィガロと一緒に浄化に使う道具の買い出し中だ。もう一人の愛弟子であるオズには別な部屋の掃除を任せている。他の魔法使いたちには、とてもじゃないがこの部屋の整理は任せられない。つまり、フィガロたちが戻ってくるか、あるいは掃除を終えたオズが来るまで自分一人でなんとかしなければいけない。
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