コシチェイとカラダンダ(未完)「……やはり動きが悪いな」
機械の関節は曲げるたびに金属の擦れ合う音がする。とはいっても、頑丈に作られた身体のためか、活動に支障が出るようなトラブルは起きていない。水面で奇態な容貌を見つめ屈辱と如何わしい奴と同類にさせられた嫌悪感を募らせる。
水瓶を定位置に戻し研究室に足を運ぶ。外気に晒された身体は気温差で水滴が張り付く。
「水の補給は済ませた。ところでコシチェイ、身体の調子がどことなく鈍いのだ。私だけでは隅々まで見るのに心もとない。少しでいい。様子を見てくれないか?」
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