溶け落ちるロウソク。
※健全オベぐ
甘くはない?かな…
いちゃいちゃはしてないけど多分絆は15。
文字通り命の火を燃やしながら藤丸リツカは生きているのだろう。運命力カッスカス…大した力もないのに、震える足を無理やり立たせて
まだ、立てるから。
と強がりと共に今までこなしてきた。
馬鹿だなー。と、そう思う。
白紙化されてる間の人間は藤丸リツカの存在を知らないし、感謝なんてしないだろう。知っているのは一握りの人間のみ。人理を救ったとて何も知らない人間はのうのうと平穏な日常を過ごし、細いロウソクみたいになった彼女が残るだけ。
「ドドドドエムって感じだ、気持ち悪」
「わっ…独り言?声でっか!」
マイルームのベッドに横たわりながら、オベロンが嫌悪と吐き気の混ざった顔で見ていると言うのに、当の本人はニコニコと何が楽しいんだかこちらに笑顔を向けている。さらりと揺れる、緋色の髪。まさに燃えるロウソクの火の中心みたいで見ているだけで胸がモヤモヤする。
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