僕は状況を把握するためにKKと共にアジトにいた。
《KKなのか?》
「久しぶりだな」
予想外の来客にエドはボイスレコーダーを片手に駆け寄ってきた。
「暁人の右手について聞きたいんだが」
《彼の手に何か進展があったのか?》
「はい、右手が動かなくなったことについては前に話しましたが、最近祟り屋に遭遇して」
「祟り屋!?おい何かされなかったか!?」
「話すの忘れてただけだから!」
少し取り乱し、僕の人の肩をつかんだKKは僕の言葉を聞いてホッと息をつく。
「そうだったのか・・・それで?」
「それが右腕だけあの世に持っていかれてるって言われて、僕がKKに会いたいなんて思ったからなの知れないって。あくまで仮説だけど」
エドは深く考え込んだあと、顔を上げて別のボイスレコーダーを再生した。
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