村一妄想語り①我ながら何度も同じ話しすぎてしつこいと思うのでポイピクで言うんですが、6話の村上コーヒーのエピソードがいつまでも忘れられない。
このエピソードがあったから、もしかしてこのスピンオフにおいて一条と村上の関係性ってすごく重要なんじゃないかと思い、より村一沼にハマって行ったんだと思う。
破戒録の結末よりもさらに先の未来の約束を二人がするってそれだけでとんでもなく尊い。村上が何気なく語った夢に一条が乗っかる形でいつかの話をするのがもうエモの塊…
しかもこの場面、わざわざ破戒録で二人が最後に過ごしたひとときで使用されてるカップ&ソーサーと同じ(似せた)デザインのものが使われてるところが！！好き！！😭
これも何回も言ったけど、ハギ◯ンさんがこういう演出をしたからには重要なシーンのつもりで描いてるんじゃないかとどうしても深読みしたくなってしまう。
これがあるから「本編で出番を終えたその後」がイチジョウでは描かれるんじゃないかって期待してしまう。
イチジョウが破戒録本編の7年前に設定されたのは、トネガワやハンチョウとは違う年齢層を狙う目的もあっただろうけど、本編に至るまでの経緯を順を追って描こうとしてるからじゃないかと思う。
思えば冒頭で店長時代の一条と村上が出てきたのも他のスピンオフにはない描写だった。
最初は掲載誌がヤンマガじゃないから原作の紹介的な意味で描いたのかなくらいに思ってたけど、イチジョウがあそこに至るまでの話だからじゃないのかな。
そしてその過程で、村上の存在もきっと賑やかし以上のものになっていくと思ってる(思いたい)
イチジョウで村上が一条の相方としてあてがわれたのは、作劇上の都合が多分にあるのはわかる。
一人じゃ会話も成り立たないし話も進めにくいので誰かをそばに置きたいとなった時、一条周りで相方ポジションにできそうなキャラと言ったらもう村上くらいしかいない。
高校の先輩と後輩という設定もまだ上司と部下の関係じゃない村上が一条に敬語を使う理由として必要だったからだろうし。
でも、それほどに付き合いが長くてかつて一緒に住んでいたこともあるほど近しい関係と設定したからには、その関係性を踏まえた上で破戒録の二人に繋がる物語が読めるかもしれないわけで、その溝をどうやって埋めてくれるのかが今から楽しみで仕方ない。
もちろんこっちが勝手に妄想してるだけで、普通に帝愛に就職する前の段階で物語が終わる可能性も当然あるんだけど。
少なくともイチジョウでは一条の最初から(上京)最後まで(敗れて地下行きになる)ずーっと一緒にいることになる村上だから、その事実だけで十分胸が熱い。
できることならイチジョウの中で二人の絆が育って壊れてまた育っていくところが見られたらいいな。
破戒録に繋げる以上、イチジョウの二人は「問題を抱えたままの二人」になるところが美味しい部分だと思ってる。
結局、破戒録で一条は村上の言葉にも耳を傾けられなかったから。〜からの再会と和解がイチジョウで見られたら村一的に思い残すことはないんだけどな。

それからこの6話、村上がもう帰りますか？って言ってるのに一条のほうが「まだ帰りたくない」してるのくるものがある。しかも誘った先が海って…何？
1巻の描き下ろしにあるだろう恒例1コマ漫画で海に行く二人が見られたら最高。
単行本が楽しみ。