ジャンクル船長空木ジャングルクルーズへようこそ!俺は船長の空木だ、よろしく頼む。
これからお前達を危険だらけのジャングルへと案内させてもらうぞ。
ちなみにジャングルクルーズに出るのは初めてだという奴はいるか?……そうか、奇遇だな。俺も初めてだ。
さて、何が起こるか分からないジャングル。二度と戻ってこれないかもしれないぞ。…まあ予定通りなら三週間だが、もしかしたら三年かかるかもしれないな。家族への挨拶は済んでいるか?よし。
見送りの人たちへ別れの手を振って、さあ、出発するぞ!
さて、いよいよ、南米の秘境「アマゾン川」へ辿り着いたな。
ここは雨の森とも呼ばれている所で、1年中この霧雨が降っているんだ。
ほら、右側を見てみろ。
カラフルな鳥がいるだろう?トゥーカンと言って、アマゾンの動く宝石とも呼ばれているんだ。
ここの植物の中には、空気中の水分だけから栄養をとっているものもあるんだぞ。ちなみに俺は塩焼きそばから栄養を取っている。
さあ、前を見てくれ。あれはサイチョウという鳥だ。
あぁ、今にもワニに食べられてしまいそうだ!このままだとワニのおやつだろうな、可哀想に。はっはっは。
さて、アフリカのナイル川へ入ってきたぞ。
あれがジャングルの暴れ者、アフリカ象だ。
特にあいつが凶暴なんだ!襲われる前に挨拶でもしておこうか。せーの…マサーウルハイリ!
おっと、言い忘れていたが日本語は伝わらないぞ。あいつの母国語はアラビア語だ。
(アドリブで中国語とかラテン語とかになる)
む?あのキャンプ、どうやらゴリラに荒らされてしまっているようだな。ああ、酷い散らかりようだ。全くこれだから野蛮な獣というものは…………うおっ!拳銃なんか使えたのか?!…案外賢いのかもしれないな。
お、こっちのゴリラは何をしているんだ?
そうか、これはジャンケンだな!
ゴリラがグーで、ワニが口をパクっと開けているからチョキだな。はっはっは、ワニの負けだ!やはりゴリラは賢いようだな。
む、岩の上にヒヒの家族がいるぞ。
何か見ているようだが…アフリカの大草原で何かあったんだろうな。
他にもたくさんいるだろう?多くの動物達が水やエサをもとめて、ここに集まってくるんだぞ。草食動物も、肉食動物もな。
ほら、あそこを見てみろ。ライオンが獲物をしとめたみたいだ。
草を食べるシマウマ、そのシマウマを食べるライオン、そのまたおこぼれにあずかろうとするあのハゲタカたち。食物連鎖といって、命を通してジャングルの獣たちは皆繋がっている。大自然では生きることから全てが始まるんだ。
おや?見てみろ、木にたくさんの人たちがしがみついているだろう。
彼らは、他のツアー会社を利用した人たちなんだ。格安のツアーは危険なんだぞ。
その点、皆は信頼と実績を誇るこのジャングルクルーズを選んでよかったな!しかも船長はこの俺だ。なんと俺、空木船長は生存率10%というすばらしい実績を誇っているんだぞ。喜べ!この中の2、3人は今日無事に帰れるというわけだ。……ああ、もちろん、俺を含めて2、3人だぞ?
さて、右手に御注目。ワニの長老、スマイリーブラザーズだ。ああ見えて人懐っこいんだぞ。ただ、顔や手などを出すんじゃないぞ?
スマイリーたちは、好き嫌いなく誰でも食べてしまうんだ。あー…特にお前なんか、うん、ワニの好きな味だろうな。気をつけろ。
さあ、これからカバの縄張りへと入っていくぞ。いいか、船を揺らしたり、大きな音をたてたりするんじゃないぞ…。カバを怒らせるとものすごく危険なんだ。
船を揺らしたり、大きな音をたてたりしないようにしろ。船めがけて突進してくるんだ、あんなのに体当たりされたら、ひとたまりもないぞ。カバが怒っているときは、耳をピクピク動かすn…動いてるじゃないか!
皆船につかまれ!(バーン! バーン!)
…びっくりして逃げていったみたいだな。でも、まだ近くにいるかもしれないから油断は禁物だぞ。
さあ、まだ安心してはいけない。これから首狩り族の国へと入っていくぞ、皆静かにしてくれ。見たところ、何かのお祝いをしているようだが…気付かれずに通れるかもしれない。
普段は左側から襲ってくるからな、見張っていてくれよ。いいか、左側だぞ。
うわぁっ右からだと!?いつもと違うじゃないか!
槍が飛んでくる!みんな気をつけろ、身を守れ!
…はぁ。あいつら、獲物とはいえ通りすがりの俺たちにここまですることないだろう。いくらなんでも"やり"すぎだ、"槍"だけにな!はっはっは、…少し無理やり過ぎたか。
さて、これから滝の中に入っていくからな。右手の人は比較的見えやすいぞ!滝の音と冷たい風を楽しんでくれ。濡れないようにな。左手の人はジャングルの長い歴史を感じる岩肌の表情を堪能してくれ。
そして中央に座っている人達は幸運だぞ、さあ今のうちに俺を眺めてくれ。存分にな。(渾身のドヤ)
ここまで書いて力尽きました