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    オサハタ

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    半サギョSS、ピクブラからの移動、噛みたい半田くんの話【独占欲と愛情】

    #半サギョ

    紅い唇『噛みたい』
    と、思ったのは、生まれて初めてだった。

    すぐに『駄目だ』と打ち消した、傷つけてしまうから。
    一番傷つけたくない人を、傷つけたくなくて。

    それなのにくだんの感情はいつまで経っても消えなくて、むしろ募る一方で、このままではいつか本当に──と、怖くなって。

    「どうしたんですか⁉︎」
    と、相手に聞かれるまで、気付かなかった。
    自分が泣いていることにも、それほどまでにその願望が、自分の中に深く根付いてしまっている、こと、にも。

    嗚咽の中で上手く話せていた自信は全くない。
    それでも相手は──恋人は、何度も頷きながら、一度も目を逸らすことなく、俺の辿々しくつたない、言の葉を、ひとつ残らず拾って、くれた。

    「ねぇ、先輩」
    恋人の声はどこまでも優しくて、ますます涙が溢れた。
    「先輩は、本当に、僕のことが好きですねぇ」
    面映おもはゆそうに、それでいて嬉しそうに、笑った口元の犬歯が、俺の喉元に、刺さった。
    「僕もね、噛みたくなる──好きで、好き過ぎて、欲しくて、全部、自分のものにしたくて」
    痛みは、無い。
    あるのは、優越感。
    「だからね、それは、悪いことじゃ無い──いいよ、どこでも、噛んで」
    開け広げられた身体。
    俺が迷わず歯を、立てた、のは──
    「……ストレート過ぎて、逆に意外かも」
    と、恋人に言わしめた、場所だった。
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