DomSub
「こちらへおいで。”[[rb:お座り > Kneel]]”はできるね?」
問い掛けの体はしているが、藍渙の眦はきつく江澄に逆らうことを赦さない。普段通りの優しい笑みですら底知れず恐ろしいものに感じて江澄は身を震わせた。恐怖と悦びが渦巻く体を未だ動かせずにいる。
焦れた藍曦臣が薄紅色の唇を微かに動かした。
「もう一度言ったほうがいいの?君はいい子だから従えると思っていたのだけど」
────あぁ、もはや屈してしまいたい。
江澄はこらえ切れぬ欲求に自分の身体の手綱を握れなくなった。辛うじて閉じている口腔は唾液で満たされているし、美しい藤色の瞳は支配者を前にどろりと溶けた。未知の感覚を恐れる心は逃亡を望んでいるのに、支配を望む本能が曦臣の前に下肢を投げさせた。
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