護るために 邪神を討ち果たし、仲間たちと別れたあと。イレブンは牧歌的なイシの村で平凡な、それでも愛おしい日々を送っていた。鶏の世話をし、畑を耕し、魚を釣ったり、子供たちの世話をみたりしながら毎日をすごしていた。
そんな折、ロウから誘いを受け、マルティナをはじめとしたデルカダール全面支援を取り付けたのもあり、ユグノアの復興にもイレブンは力を貸すようになっていった。唯一残った肉親の願いを叶えたいというのもあったが、何より美しく蘇った彼の地の姿を見ていたいと純粋に願って。
最初はたまに、多くても月に2回程度ルーラで訪れるくらいの頻度であったが、徐々に復興が進むにつれ、瓦礫の撤去といった力仕事だけでなく、今後どういう街に、ゆくゆくは国にしていくかといった国づくりの基幹とも言える具体的な話にもなっていく。
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