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    nonochiyo

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    nonochiyo

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    #創作BL
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    #両想いになったから付き合ってみたけどなんか思ってたのと違うのだが

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    あるぱ

    DONE彼のもつ運命についての話/死のうと思ったけど髪を切ったらタイミングを逸した人の話。BL(といいはる)/書いてて長くなって飽きちゃったので駆け足/なんだかんだ2時間 通り過ぎる人たちは俺の事をまるで見えていないように振る舞うのに、肩が触れる数センチ手前で、ふ、とぶつからないように離れる。相手が避けているということは当然俺にも分かりきっているのだが、もしかしたら自分の周りに磁場があって、彼らと反発しているのではないか、などと、つまらない妄想が浮かんでしまう。
     通勤時間の駅のホームは、人でごった返していた。誰も隣に気を配ってなんてない。別に、特別俺が無視されているわけではない。
     つま先を何度か上下させ、点字ブロックの凹凸を確かめる。この先危険。それを知らせる点は、靴越しの足の裏ではあまりにも心もとない存在感に感じられた。
     微かに風を感じて、顔を上げた。ホームの入口に顔を向けると、二つ目のようにライトを光らせた電車が、駅にすべりこんでくる。伸ばしたままの前髪が、ふわふわと踊った。俺は足の裏で何度も点を確かめ、一歩前に出た。
     空気の流れが大きくなる。それに音。レールを擦るような甲高い金属音。足元を見る。あと一歩、あと一歩。
     昨日まであんなに躊躇っていたのに、今日は不思議と、まあいいかと思えた。
     俺の人生はここまでです。皆さんどうぞお元気で。
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