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    pagupagu14

    FUJOSHI SAW #キスディノ版ワンドロライ報告会
    @KD_1drwr
    初めて

    開催おめでとうございます!【初めて】で書かせていただきました!🍺🍕
    初めて キスディノ

    「キスがしたい」
    「は?」
    「キスがしたい」
    「いや聞こえてるって、何だよ藪から棒に」
    「だってキース!俺たち付き合ってるんだよ!?恋人だよ!?だったらキスくらいしてもいいと思うんだけど!」
    今日は二人とも合わせてオフの日で、昨夜ディノがいなかった時期に比べるとマシにはなったもののお酒を飲んでいたキースはダラダラと過ごしていてディノも珍しくどこかへ生かず部屋で過ごしていたのだが、それもふつふつと溜まっていた気持ちをキースに伝えるためだった。ディノが戻ってきて、復帰して、なんやかんやあって付き合うことになった二人だったが特に親友だった時と何かが変わることがなく日々を過ごしてきた。勿論、ディノはキースに大切に大事にされていると感じていたのだがキスくらい許されるのではないか?というか俺がしたい!という気持ちを今、ぶつけていた。
    「いや、それは…」
    「なぁ、だめか…?」
    キースに近づき、顔を覗き込むようにして甘えるディノに「ゔっ」とキースは声を漏らす。キースはディノのこういった顔に弱かった。これに限らず何だかんだキースはディノのお願いを聞いてあげたくなるし、いつもどこかで 1582

    yoriri3

    FUJOSHI SAWキスディノ頬に一粒雨が落ちて空を見上げると、大粒の雨がなだれ落ちてきた。
    キースは手に持っていた傘をのっそり広げた。
    「ブラッドの奴の言う通りだったな」
    キースは人通りの少ない路地を歩きぼやいた。キースが休みなので外に出ようとしたときブラッドに会い、今日は雨が降るぞと忠告を受けた。いささか邪魔な傘を手にしてぶらぶらウエスト地区を歩いていると、ブラッドの言った通り雨が降り出した。
    「さて」
    キースは雨で人通りの少ない道を歩いている。休日とはいえ、べつにこれといって遊ぶ目的はない。しいて言えば先に部屋を出て遊びに行ったディノは傘を玄関に置いて出ていっているということと、この辺に新しいピザ屋が出来たと喜んでキースに報告していたこと。
    「ピザ屋ねえ…」
    キースは雨で閑散としている道を眺めて歩く。このあたりは夜に活気づくので昼間の今は落ち着いている。キースはぶらぶら歩きながら、ピザ屋の話をちゃんときいとけばよかったなと思った。どのみち放っておいてもディノがそのうち誘ってくるし、お店の情報をきちんと下調べするのはブラッドの役でキースはついていくだけ。がパターンだった。このパターンはディノがいない四年間すっか 1181