かりーぱん
REHABILIfate松←晋 暗い
残る雪を見ながら夜の散歩で生まれた妄想
残雪目覚めると、鼻先がいつもよりも冷えていた。空気も普段よりも澄んでいる。
病に伏せっていた体を起こして、外を見ると外は白く染まっていた。
「…雪、か。そりゃ寒い」
寒さに体がぶるりと震えたが、雪景色に心を奪われ、縁側に座り、雪だるまを作ろうと思い立った。
手探りで雪をかき集める。ゆっくりとした手つきで。
子供の頃はあっという間に雪玉を作っていた手は、あの頃よりも大きいというのに一つの玉を作るのですら倍の時間がかかる。それに気付いて笑えてきた。それは、面白くて笑う物ではなく、自らを嘲る笑いだった。
集めた雪をできる限りぐっと力を込めて固く握ると片手で優に収まる程の小さな雪玉ができた。
そのまま捨てればいいものを、気まぐれに盆に乗せて、枕元に置いた。
683病に伏せっていた体を起こして、外を見ると外は白く染まっていた。
「…雪、か。そりゃ寒い」
寒さに体がぶるりと震えたが、雪景色に心を奪われ、縁側に座り、雪だるまを作ろうと思い立った。
手探りで雪をかき集める。ゆっくりとした手つきで。
子供の頃はあっという間に雪玉を作っていた手は、あの頃よりも大きいというのに一つの玉を作るのですら倍の時間がかかる。それに気付いて笑えてきた。それは、面白くて笑う物ではなく、自らを嘲る笑いだった。
集めた雪をできる限りぐっと力を込めて固く握ると片手で優に収まる程の小さな雪玉ができた。
そのまま捨てればいいものを、気まぐれに盆に乗せて、枕元に置いた。
0615_ym
REHABILIウェディングイベP道。付き合ってない。なんとなく気づき始めた気持ちの話。寂しいのはどうして?「もし、タケルと漣の結婚式に出席することがあったら泣きそう…」
「自分も…泣くかもしれないッスね…」
オレ様のが良いに決まってる、勝手に話を進めるなよ、と言っていた二人の耳に届かない場所で、プロデューサーと道流はひっそりと想いを打ち明けあった。何年後の話なんだ、などと野暮な事で中断することもなく晴れの姿を思い浮かべる。
今回のPRの仕事も順調に進み、改めて「完成が楽しみだな」と呟いた。
「…自分の時は」
「うん?」
「自分の時は、師匠は泣いてくれるんスか?」
道流の時は?
そういえば想像すらしなかったな、と考えを巡らせる。タケルと漣の時はきっと道流の横で泣いているのだろうと容易に想像ができたのに。
でもきっと、自分は泣くのだろう。隣に立つパートナーと幸せそうに笑う道流の姿を見て、胸がいっぱいになって泣くのだ。おめでとう、末永くお幸せに、と手を振って少し苦しくて寂しい想いを抱えて────
849「自分も…泣くかもしれないッスね…」
オレ様のが良いに決まってる、勝手に話を進めるなよ、と言っていた二人の耳に届かない場所で、プロデューサーと道流はひっそりと想いを打ち明けあった。何年後の話なんだ、などと野暮な事で中断することもなく晴れの姿を思い浮かべる。
今回のPRの仕事も順調に進み、改めて「完成が楽しみだな」と呟いた。
「…自分の時は」
「うん?」
「自分の時は、師匠は泣いてくれるんスか?」
道流の時は?
そういえば想像すらしなかったな、と考えを巡らせる。タケルと漣の時はきっと道流の横で泣いているのだろうと容易に想像ができたのに。
でもきっと、自分は泣くのだろう。隣に立つパートナーと幸せそうに笑う道流の姿を見て、胸がいっぱいになって泣くのだ。おめでとう、末永くお幸せに、と手を振って少し苦しくて寂しい想いを抱えて────
menhir_k
REHABILIやりたい放題アシュクロアシュ9ターン目!?クロード一応最後のターン!(タターンッ)玉かぎる永遠の海辺に 穏やかな夜だった。静寂を甘く撫でるような波の音が聞こえる。月に似た衛星の幻想的な光が黒曜石のような水面に映り込んでいる様子が、クロードの佇む高台からよく見えた。見下ろす海辺に人の気配はない。二人分の足跡が海沿いに続いているだけだ。クロードがやって来る前にいた誰かの痕跡から目を逸し、砂浜に降りる階段に向かった。
海風が囁くようにクロードの髪に触れる。強い潮のにおいが鼻の奥深くに突き刺さった。靴底越しに伝わる柔らかい砂の感触を踏み締めながら、クロードは波打ち際に向かう。誰もいない。解っていた筈なのに落胆した。それから、何処かで期待に似た想いを抱いていた自分にクロードは少し驚いた。その期待が、クロードの足を夜の岸辺に向かわせたのだと気付いたからだ。
2578海風が囁くようにクロードの髪に触れる。強い潮のにおいが鼻の奥深くに突き刺さった。靴底越しに伝わる柔らかい砂の感触を踏み締めながら、クロードは波打ち際に向かう。誰もいない。解っていた筈なのに落胆した。それから、何処かで期待に似た想いを抱いていた自分にクロードは少し驚いた。その期待が、クロードの足を夜の岸辺に向かわせたのだと気付いたからだ。
爽帆ことね
REHABILI🍟🍔食え!大食い企画!大量の🍟🍔を目の前にしてあすてるが失神しないか心配🥺
起こされて無条件でキレるゃんきー、そして二度寝阻止する色魔くん🥺髪まだセットしてないからちぬるくんに誰って言われるんですね。知ってます。
オモナガな松田
REHABILIこういうサニとオモとボを永遠に吸ってたいなんでボがピアノ室にいたかは、『OMORI』って役職をいつも通り恋しく思ってピアノを見に来たけれど「ここオモの部屋と化してるよな」って思って虚しさに苦しめられたからです
入る隙が無かったぜ。
青と赤が絶妙に混ざり合った、目を焼くような鮮やかな紫の世界で、彼は一人座り込んでいた。鈍すぎて回りそうもない思考は、まるで彼に思考そのものを放棄させているようだ。
視界に飛び込む色彩はどれも鮮烈であるはずなのに、彼はそれを不快と判断しなかった。彼は今、紫の宇宙空間にぽつりと浮かんだ、真っ白な綿雲の上にいる。時折蠢く綿雲の中からは赤黒い金魚が跳ね、再び綿雲の中へその姿をくらます。
彼は右手にスコップを持っていた。園芸で見かける柄の短いそれを、彼は誘われるように雲の中へ突き刺していく。
ザク、と雲の見た目とは反したその感触で驚く彼に、理性が流れ込んでくる。風が吹き込むように流れだした思考が早く目覚めろと警告を送るも、彼は意図的にそれを無視した。
3266視界に飛び込む色彩はどれも鮮烈であるはずなのに、彼はそれを不快と判断しなかった。彼は今、紫の宇宙空間にぽつりと浮かんだ、真っ白な綿雲の上にいる。時折蠢く綿雲の中からは赤黒い金魚が跳ね、再び綿雲の中へその姿をくらます。
彼は右手にスコップを持っていた。園芸で見かける柄の短いそれを、彼は誘われるように雲の中へ突き刺していく。
ザク、と雲の見た目とは反したその感触で驚く彼に、理性が流れ込んでくる。風が吹き込むように流れだした思考が早く目覚めろと警告を送るも、彼は意図的にそれを無視した。
menhir_k
REHABILI読む人を選びそうなアシュクロアシュ8ターン目アシュトンのターンッ!(タターンッ)むき出しになる乾き 武具大会で賑わう兆しを見せ始めたラクールで、アシュトンは情報を集めた。武具大会の話題を除けば、ソーサリーグローブが落ちてから長い時が経っていないことや、各地の魔物の凶暴化の話が殆どだった。ラクールでの情報収集もそこそこに、アシュトンはヒルトンに足を運んだ。ラクール大陸の玄関口でも得られる情報に大差はなく、今自分が巻き戻った時間の中に身を置いているという予感が確信に変わっただけだった。そのまま船に乗りクロス大陸に向かったアシュトンは、そこでサルバ坑道の魔物龍の噂を耳にした。途端に、心臓が早鐘を打ち始める。ギョロとウルルンだ。サルバに行けば彼らに会える。二人だけではない。きっとクロードたちもサルバに訪れる。またみんなに会える。アシュトンの視界が滲んだ。
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