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    陽炎@ポイピク

    TIRED初めて兄貴の部屋に泊まりに行くペッシの話暗殺チームに入って、アジトで仮住まいをする事になったペッシ。
    アジトでの暮らしは薄暗いのを除けばそれなりだった。だが、その生活も長くは続かなかった。
    「すまんペッシ。補修しようにも賃貸を払うので手一杯でな」
    ペッシの部屋の天井から染みが広がり床へ向かって水滴が落ちていった。
    不甲斐なさそうにしているリゾットにペッシは慌てて返した。
    「いっ、いえ!元はとは言えオレがアジトに居候させて貰ってるようなモンですし!」
    ホルマジオはホテルを転々としており、イルーゾォには鏡の世界という寝床がある。ギアッチョとメローネはソルベとジェラートと共にシェアハウスしており、ペッシはリゾットの計らいでアジトの物置をわざわざ空き部屋にして貰ったのだ。
    「しかしこんな老朽化の酷い部屋で過ごしたくはないだろう?」
    ペッシは答えに窮してリゾットと天井を交互に見遣った。
    「それなら暫くオレの所に泊まればいいだろ」
    いつの間にそこにいたのか、入口に凭れかかったプロシュートが声を上げた。
    「えっ!?兄貴の所にですかい!?」
    「嫌なのかよ」
    あからさまに不機嫌そうに眉間の皺を深くするプロシュートにリゾットは溜息を吐いた。
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