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    あまのじゃく

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    PROGRESSあまのじゃく


    初稿……?みたいな……
    学パロ軽音部の千ゲがふたりでなんやかんやして楽器触ってお話してるだけ。
    特別教室棟三階、端っこの視聴覚室。
    職員室で借りた鍵をドアノブに突き立て、左に半回転。それを真横に戻してから引き抜いて、ドアを押し開けた。
    むわ、と漏れ出す熱気に、もう九月終わんぞ、と顔をしかめて。壁のスイッチでぱっと点った蛍光灯が、白々しく室内を照らして目が痛い。

    背負ったリュックを机に置いて、窓に黒いカーテンを引いていく。それからエアコンの電源を入れると、ようやく一息つけた。ワイシャツの背中はじっとりと濡れていて、不快感に眉根が寄る。
    適当に机を押し退けて、後ろの方に大きくスペースを取る。五脚の椅子を適当に引っ張り出してから、視聴覚準備室を解錠した。同じようにあふれる熱気が、暑苦しくてやっぱり煩わしい。

    隅に固めて置かれたみっつの楽器ケース。その中でも一際大きな、ロケットの缶バッジがついたものを取り出して抱えた。後ろから、穏やかな声が届く。

    「──ジーマーで、千空ちゃんは自分の楽器大好きね〜」
    「どーも、センパイ。……そりゃ相棒は大事に決まってんだろ」
    「そうだねぇ。……あ、シールド多分しまわれてるよ」
    「おー分かった」
    「探させてメンゴね、シクヨロ〜」

    楽器を抱える俺に話 3785

    COMOYAMA

    TRAININGあまのじゃく ばかっぷるべそと可愛そうなメフィ添えトン、トントン。

    指先でテーブルを突っつくベリトは不機嫌だった。メフィストがうまい酒があると言うので、連れ立ってはるばる辺境に来て5日。資金には事欠かないので、毎日酒を飲んでダラダラと過ごしていたが、とうとう苛つきが頂点に来たようだ。

    「いいじゃねえか、なんの呼び出しもないってことは。平和なんだよ」
    「なんの話だ」
    「ソロモンがちっとも頼ってこないからヘソ曲げてんだろ」
    「曲げてねえ」

    声を荒げるベリトをよそに、酒瓶をあおりながらメフィストは笑っている。

    「俺は好きだけどなーこの生活。人の金で酒飲んで遊べて、最高」
    「そろそろテメェの赤い顔も見飽きてきたんだよ」
    「ひどくねえか?んじゃあもう先帰っちまえば」

    メフィストの目利き通り、ベリトも好むような良い酒を大量に買い付けることができたのは事実だった。なので、これ以上ここに留まる理由は特にない。

    「俺はもうちょっと遊んでから帰るわ」
    「荷物の手配ちゃんとできてんだろうな」
    「バッチリよ、まかせとけって」

    突っ伏してへろへろと手だけ振っている。大丈夫かこいつ。呆れたため息をついてベリトは酒場を出た。ポータルまで歩けば半日とい 2835