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    きみこ

    chunpepyun

    MAIKING暁月バレ注意


    ヘル光書きかけ
    花を見せた後〜ヴェーネスに会うまで数日。

    弊創作ヒカセン
    コレー・ポラリ
    ムンキミコッテ♀
    金髪、橙色瞳
    書きかけヘル光 空に煌々と星が瞬きはじめてそれなりの時間が経った夜更け。ヘルメスは眠る事ができずに自室の窓から外を眺めていた。

     穏やかで美しい、誰もが幸せそうに笑っている世界。その中で違和感ばかりを感じて立ち止まり続けている自分。人々は、この星をより善くしようと絶えず進もうとする。けれども自分はその中で切り捨てられたものをずっと振り返り、手を伸ばし、進む先が描けないでいる。どうして、どうして苦しみながら消え行く生物達を終わらせてさぁ次はもっと善くしようと言えるんだ。星の益にならないものはこの世界に必要ないと切り捨てるのか。自分達の都合で生み出して自分達の都合で命を奪って。なんで。そう叫びたいのに、それを理解して隣に立ち止まってくれる人は誰もいなかった。その想いをずっと胸の中に抱え続けて、その黒い感情を胸に燻らせて、どれだけの時間が経ったのだろう。そんな自分が施設を統括する所長という座を与えられて、どうにも動くことさえままならなくなった。その思いを吐露できる友や同僚と呼べる立場の者もいないまま全ての想いを一人で完結させるしかなかった。割り切るのが正しいと理解してそうしたかった、けれどもできなかった。弁論をしてもきっとこの想いはそんな考えもあるのだねと言われるだけなのだ。本質を、自分が何に憤っているのかを理解する者は見つからない。
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