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    とくも

    yokoyoko221

    MAIKING野球見に行くじゅ〜ざとくもん、ち〜とちがしゃき。なんか至千はお互いにお互いのこと好きなのわかってるのに、なんか表面的?にはちがしゃきの片想い感があって(個人の感想)、そこがかわいい(?)。
    やきう観戦「あーっ!兄ちゃん、高橋出てきたよ!かっけー!」
    「どこだ?」
    「あそこ!ねえ、千景さんあれが今日の先発!俺、大好き!ストレート、すごくて!高卒3年目なのにローテ入ってるんだよ!」
    「ローテ入ってるって?」
    「プロって毎日試合あるからピッチャーが何人もいるんだけど、ピッチャーのレギュラーみたいな人が決まってて、その人たちがローテーションで投げるんだけど、そのメンバーに入ってるってこと!」
    九門がニッコニコで説明しているのを先輩ごしに聞く。
    ね、先輩、だから言ったでしょ、野球のルールとか、選手事情とか、勉強しなくていいですよって。と、俺は心の中でつぶやく。野球観戦決まった瞬間に、野球ルール解説ブログと、プロ野球がらみの2ちゃんのスレを覗いていた先輩を止めたのは俺だ。九門は、先輩と一緒に野球観て、そういうのを自分で先輩に教えたいんですから、と言ったら、一瞬黙った後で先輩は、確かに、と納得してPCのタブを閉じた。あの優秀でスパコン積んでるみたいな高速回転脳みそはそういう所に考えが至らないときがある。グッジョブ俺。
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    夜間科

    DOODLE「余色、惹かれて」
    猫の日に一日限定で猫になったサミ(とくもさん)。前半はいつもの犬(?)かわいがり事務部屋、後半がたいさみです。
    「にゃー」
    「猫殺しくん?……いや」
    聴き慣れた鳴き声、とは微妙に違う。もっと落ち着いた、深みのある音色だ。しかもここは事務室。何より、その鳴き声は発生源の意思に沿って、意識的に発せられたもののようだった。おそらくそこに呪いは介在しない。
    「五月雨か」
    「ええ、私です。今日は猫の日だと頭から聞いたものですから。雲さんもいますよ」
    五月雨の後ろから顔を出している片割れの姿が見える。目が合うと、先程の堂々とした鳴き声より幾分か小さな「にゃあ」が長義を和ませた。
    「わあ、愛らしい猫が二匹も」
    これは僕の弟だ、きみには渡さない。そんな意味の一瞥を長義にくれてやったあと、松井は二匹の猫を両腕いっぱいにまとめて抱きしめる。松井の体はとても温かいとはいえないが、思いの外逞しくて優しい腕だ。その中で五月雨と村雲は目を細めて笑いあう。
    「お前達、はしゃぐのはいいが自分が受け持った分の仕事くらいは終わったんだろうな」
    「出たよ長谷部」
    「どうして俺達の癒しを邪魔するのかな」
    休憩を許さない事務方のボスに、松井と長義はふたりして白い目を向けた。
    「そういうのは義務を果たしてからやってくれ。それから、手が空い 1650