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    なりゆき

    tamagobourodane

    DOODLEお互いのチャンネルに日参してるVtuberのフィガ晶♂の話
    ※Vtuberパロ注意/リバの気配というか左右曖昧注意

    なりゆきで弱小センシティブめ企業Vやってる晶くんが、厄介リスナーの「がるしあさん」に悩まされつつ「フィガロちゃん」の配信に通う話
    文字通りほんとに悪ふざけの産物です
     手にはワセリン、傍らにはティッシュペーパー。ジェル、コットン、ブラシだ耳かきだのが並ぶ脇には、更に行程表が見える。『耳かき左右五分ずつ、ジェルボール五分、ここで耳ふーを挟む。数分おきに全肯定、“よしよし”』。アドリブに弱い晶が、慌てないようにと自分の為に用意したものだ。
     成人男性が普通なら机の上に並べないようなそれらのアイテムの真ん中に鎮座しているのは、奇妙な形をしたマイクだった。四角く黒い躯体の両側に、二つの耳がついており、その奥に小さなマイクが設置されている――最近流行りのバイノーラルマイクというやつで、このタイプは手軽に耳かきをされているような音声を録音することができる。
     そしてその奥にあるのはモニターとオーディオインターフェース――画面に流れるのは、大手配信サイトの管理画面と、コメント欄だ。配信のタイトルが目に入るといつもげんなりするので、いつもその画面は閉じているのだけれど、今日はその手順を忘れていた。――「ぐっすり眠れる耳かきとジェルボール――入眠用ASMR♡」。
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    siori_MERUrin

    MEMO『きっと些細な非日常 16』(5月13日(木))
    ちいさいふたりについては、とりあえずなりゆきにまかせるのかもしれない感じのアレ。
     ちいさい天城と一緒に、もうひとりが姿を現しました。
     いえ、厳密には、HiMERUにはまだその姿は朧げにしか捉えられてはいないのです。
     けれど、HiMERUがその姿を……。
    『HiMERU』じみたその色彩を、見間違うはずがありません。
    「メルメルさァ、こっちは見えてねェの?」
     そう言って指し示された先には、薄ぼんやりとしたシルエットにをした、ちいさい天城と同じくらいの大きさの何かが、確かに見えました。
     思い返すと、まるでちいさな亡霊のようですね……、と、『亡霊』と書いた部分をちいさい天城が見下ろしているのです。書き物を邪魔するなんて、いけない子ですね。
     いえ、冗談なのです。HiMERUが自虐的になっているのではないかと、心配してくれたのしょうか? ちいさい天城は優しいですね。何かお返しをしてあげたいと思うのに、HiMERUはちいさい天城がどうすれば喜んでくれるのか知らないのです。
     ふふ、指で何か書いていますね。
    『さけ』?
     残念ですが、そればかりは用意できないのです。まさかとは思いますが、HiMERUが用意出来ないと踏んで無茶を言っているのではないでしょうね? そんな風に 1406