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    キングゥ

    manju_maa

    MOURNING細かいことは全て無視してとにかくキングゥに諦めきったギルさまを殺してほしかったから書いたなんでも許せる人向けバビif。

    皆死んでる。
    なんでも許せる人向け。
    細かい設定は全部無視してる
    結論から言うとウルク───つまり旧人類は敗北した。
    栄えた町から聞こえる声は一つもなく、例外なく民は全員滅びた。
    そして、人理を守らんと未来からやって来た異邦人。……カルデアもまた、敗北した。
    視線を横に逸らすと見えるのはかつて藤丸立香と呼ばれていたマスターとそのサーヴァントである盾の少女の亡骸。
    彼だったものが付けている腕輪から聞こえる、カルデアの男の声も、やかましかったのでその手首ごと踏み潰した。
    そして、キングゥである僕は。
    今や旧人類最後の生き残りともいえる男。ウルクの王…ギルガメッシュの身体に跨り、その無様な姿を見下ろした。

    僕を見上げるギルガメッシュの瞳に戦意は無かった。
    覆らなかった未来に絶望したのか、己の無力さを嘆いているのか。そんなことはもう、分からない。
    とにかく目の前の男は、とうに戦意はおろか生気すら失っていた。

    「……何か言うことは無いのかよ」
    「今更我が何を言ったところで、何も変わらぬだろう」
    「ああ、そうだ。お前達は敗北した。旧人類はお前が死ねば終わり。そしてその終止符を僕が打つ」
    「そうか」

    ハァと大きく息を吐く。

    「立香とマシュが死んだ時点で人理 2381