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    トラクター

    misaki_MHR

    Happy New Year高校生の少年(ララフェルヒカセン)とジムのインストラクターをしているオルシュファンの現パロクリスマスリメイクです
     クリスマスは何か予定はあるか? と聞かれて、多分家の手伝いかな、と、寂しい返事をした少年であったが、一緒に過ごせたら嬉しかったのだが、仕方ないな……と寂しそうにオルシュファンが言うものだから、これはもう、やるしかない、と少年は思った。
     どうにか都合をつけ、前日からのお泊りクリスマスにこぎ着けることには成功したものの、正直なところ、少年には誰かと、それも恋人と過ごすクリスマスがうまく想像出来ないままだった。
     クリスマスと言えば、両親に弟と妹、祖父母と、大人数で過ごすのが定番で、それも店の飾り付けを手伝わされ、むしろ忙しい思いをすることが多い日だった。そもそもクリスマスというのは、実家も忙しい日であるから、くたびれて眠り、その報酬としてのプレゼントをもらう、という、なんともロマンスに欠けた印象が強い。一般的な家庭がどんなクリスマスを過ごすのかも良く知らなかったから、オルシュファンとどうクリスマスを過ごしたら良いものか、友人たちに尋ねるところから始まったのである。
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    w-east

    DONEジムインストラクターに恋したJKのお話

    あまり詳しくない人物紹介はこっち
    https://poipiku.com/88509/3222523.html
    あの日は、たまたまだった。
    たまたま、私が一人で帰る日で。
    たまたま、あの人が用事がある日で。
    そんな、たまたまの日に。
    私は、あの人に救われたんだ。



    お節介な母に、部屋から引きずられるようにして、ジムに通い始めて2週間。
    月曜日、水曜日、金曜日と、母はご親切にも、送り迎えに車を出してくれていた。
    そしてその度に、飽きもせずに同じ事を聞いてくる。
    「どう?続けられそう?」「体は痛くない?」「ジムの人は親切にしてくれてる?」
    …そんな感じ。
    最初は言葉を返すのも億劫で、だんまりを決め込んでいた。
    でも、最近はなんとなく、一言二言で返事をしている。
    私が何か言葉を返すだけで、馬鹿みたいに嬉しそうにするのがなんだかおかしくて。そう、ただそれだけ。
    だから、別に。
    『キミのために、何かせずにはいられないんだよ、きっと。』
    『素敵なお母さんじゃないか。』
    あの人にそう言われたから、ちょっとだけ歩み寄ってみようかなんて、思ったわけじゃない。絶対に。
    そしてその日も、送りの車内で似たような会話をしていた。
    「…今日ね、母さんヘルプに入らなきゃいけなくて。職場の人が、どうしてもって。」
    「へえ」 3992