マナリア
yaginoura0811
PROGRESSマナリア学園に再び禁薬騒動の予兆を聞きつけた教授達がエルモート、ツバサ、ショウに解決助力を求める話。前半。最近は落ち着きつつあったマナリア学園に再び妙な噂が立ったのはつい3日前の事だった。
ジル教授に呼ばれたツバサとショウはエルモートとミランダ先生に連れられて職員室に来ていた。
「ジル教授、話ってなんだ?」
「すみません急にお呼びだてして。実は、また折り入って頼みたいことがあるのです」
「…また面倒な事ですか?」
「度々申し訳ない…。実は最近ドモン君のお仲間たちが集まって何か行動を起こしている様です」
ドモン、荒狂学園で名を馳せた荒暮愚連隊のリーダーで過去にショウにタコ殴りにされた恨みを持って復讐しにやってきた男だ。
ショウやツバサのお陰もあって事件は解決に向かっていたのだが…。
「ほう…なんだかヤな予感がプンプンしやがる」
「ドモン君がいない今荒狂学園も束ねていたお仲間たちは別々に行動しているようでして…」
「…ヒエラルキーの崩壊…か」
「はい。自由度の増した荒狂学園ではさまざまな問題が横行していると、知り合いの先生達から助けの声が届いたのです。是非ともまた力を貸して頂きたい」
「で?その依頼ってのは?」
「今回特に根が深そうな案件なのですが……ドモン君が使っていたという禁薬とは別 4260