リモる
Ordet_er_frit_
DOODLE[コリモル] ネコのモル様とキツネのコリ人(人じゃないけど)です。ネコとキツネがじゃれ合っているだけで特に何も起きません。 右へひとつ、左へふたつ。
体を柔らかくしならせ、軽やかにジャンプ。着地した慎ましやかな足先が浅い雪に小さな穴をあける。
冷たさも気にならないくらい気持ちがいい。しばし立ち止まって、低い太陽に向かって目を細める。こんなに気持ちが弾むのは、この先でお宝が待っているからだ。俺の大好物。大きくて新鮮な——
──シカの目玉。
昨日、森でまだ新鮮なシカの死体を見つけたのだ。肉をいただいた後、俺は上手に爪を使ってその目玉を取り出した。他のキツネたちは、目玉なんて食うのかと鼻で笑う。だがあの弾力がある口当たりは最高だ。しかもめったに手に入らない。一つをたっぷり堪能したあと、もう一つを地面に埋めておいたのだ。
サクサクと黒い足先で雪を踏みながら歩くと、大きな木の下に着いた。はやる気持ちを抑えながら雪と土を掘り返す。だが、しばらく掘ったところで前足を止めた。
4913体を柔らかくしならせ、軽やかにジャンプ。着地した慎ましやかな足先が浅い雪に小さな穴をあける。
冷たさも気にならないくらい気持ちがいい。しばし立ち止まって、低い太陽に向かって目を細める。こんなに気持ちが弾むのは、この先でお宝が待っているからだ。俺の大好物。大きくて新鮮な——
──シカの目玉。
昨日、森でまだ新鮮なシカの死体を見つけたのだ。肉をいただいた後、俺は上手に爪を使ってその目玉を取り出した。他のキツネたちは、目玉なんて食うのかと鼻で笑う。だがあの弾力がある口当たりは最高だ。しかもめったに手に入らない。一つをたっぷり堪能したあと、もう一つを地面に埋めておいたのだ。
サクサクと黒い足先で雪を踏みながら歩くと、大きな木の下に着いた。はやる気持ちを抑えながら雪と土を掘り返す。だが、しばらく掘ったところで前足を止めた。
amo88amo
DONEレカペ3展示用サンドマンのコリモルとホブモルの、トライアングルまんがです
ギャグなので特にカプ描写とかはないのですが、モルさまがどちらとも深い仲という設定なので、そういったものが苦手な方は閲覧にご注意ください。
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* 4
amo88amo
DONEレカペ3展示用サンドマンのコリモルまんがです
ギャグの系統上キャラクターのイメージに配慮をしておりませんので、攻めのコミカルな扱い等が苦手な方は閲覧ご注意ください。
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* 3
Ordet_er_frit_
DONE[コリモル]クリスマス短編。いつぞやに呟いた、まだ若い夢の王とコリント人の設定…ですが書いてみたら大人の二人でもそれほど違わないかも。BGMは「きよしこの夜」です。
Silent night 若きドリーミングの王は、どうも王座が好きでないらしい。
呼び出されてやってきたコリント人は、がらんとした王座の間に足を踏み入れると、正面高くにそびえる王座ではなく、高い窓からの光がぼんやり照らす室内に目を向けた。
いた——探すまでもなくその姿を見つける。王座から伸びる石の階段、その一番下に、迎えの親に忘れられた子供のように座り込む黒い姿。その腕に抱えるように開いた分厚い本に顔を落としている。
コリント人がその前に立つと、一瞬の間を置いて本から顔を上げた。少し驚いたような表情に、呼び出したくせに、とむっとする。
「何の用でしょう?」
モルフェウスはまた本に顔を戻し、下を向いたままゆっくりページをめくりながら言った。
3021呼び出されてやってきたコリント人は、がらんとした王座の間に足を踏み入れると、正面高くにそびえる王座ではなく、高い窓からの光がぼんやり照らす室内に目を向けた。
いた——探すまでもなくその姿を見つける。王座から伸びる石の階段、その一番下に、迎えの親に忘れられた子供のように座り込む黒い姿。その腕に抱えるように開いた分厚い本に顔を落としている。
コリント人がその前に立つと、一瞬の間を置いて本から顔を上げた。少し驚いたような表情に、呼び出したくせに、とむっとする。
「何の用でしょう?」
モルフェウスはまた本に顔を戻し、下を向いたままゆっくりページをめくりながら言った。
Ordet_er_frit_
DONE[コリモル] コリント人にXmasシーズンのデパート化粧品売り場に連れて来られ、一式見繕われるモル様のお話。モル様は終始無表情です。 夢、ドリーム、Dream……
嫌というほど目に飛び込んでくるその言葉に、モルフェウスはげんなりと目を閉じた。
夢——人間達はどれだけこの言葉を使えば気が済むのだろう。
なにやら頭痛がするのは、暖房と人込みで暑いせいだけではないだろう。
「大丈夫ですか?」
この元凶となったベージュのロングコートの後ろ姿が振り返る。
「気分でも悪いので?」
睨みつけても効かないのはいつものことだ。「さっさと用事をすませて帰るぞ」
唸るように言っても、はいはいと薄く笑うだけだった。
目覚めの世界での用事に、お供しますと半ば強引についてきたコリント人の本当の目的は、この「帰る前にちょっと寄っていいですか?」のほうにあったに違いないと、今更気づいてももう遅い。
3351嫌というほど目に飛び込んでくるその言葉に、モルフェウスはげんなりと目を閉じた。
夢——人間達はどれだけこの言葉を使えば気が済むのだろう。
なにやら頭痛がするのは、暖房と人込みで暑いせいだけではないだろう。
「大丈夫ですか?」
この元凶となったベージュのロングコートの後ろ姿が振り返る。
「気分でも悪いので?」
睨みつけても効かないのはいつものことだ。「さっさと用事をすませて帰るぞ」
唸るように言っても、はいはいと薄く笑うだけだった。
目覚めの世界での用事に、お供しますと半ば強引についてきたコリント人の本当の目的は、この「帰る前にちょっと寄っていいですか?」のほうにあったに違いないと、今更気づいてももう遅い。
Ordet_er_frit_
DONE[コリモル] 作り直したコリント人の仕上げをするモル王のお話。短い。コリモル未満(?)舞台時代に出演前に劇場の座席すべてに触れて回るトムスタ君の動画が愛しすぎて妄想してしまいました。
⚠️特に何も起きないですがコリ人は生まれたままの姿です…
夢の仕上げ 目の前に立つ完璧な肢体を眺め、モルフェウスは小さく息を吐いた。
さあ、最後の仕上げだ。腕を上げ、力を送り込む。かかげた掌の前に完璧な顔が現れ——しかし、そこでモルフェウスは腕を下ろした。
今度こそ最高のコリント人をつくるのだ。いつもと同じ方法でよいのだろうか。
ドリーミングの他の者たちを作る時と同じように、いやそれ以上に、自分の力を入念に注ぎ込んだ。だがそれでは足りないような気がした。まだ生気を宿さず目を閉じて立つその姿を見つめる。
その見た目は、前のコリント人とほとんど違わない。だが今度こそ、この者が道を外れることがないように繋ぎ止めたかった。もちろん首輪をつけて繋ぐことはしない。悪夢なりに自由に生きるだろう。しかし、自分を拒み遠く離れていって欲しくなかった。もう二度と、この手で破壊したくなかった。
1974さあ、最後の仕上げだ。腕を上げ、力を送り込む。かかげた掌の前に完璧な顔が現れ——しかし、そこでモルフェウスは腕を下ろした。
今度こそ最高のコリント人をつくるのだ。いつもと同じ方法でよいのだろうか。
ドリーミングの他の者たちを作る時と同じように、いやそれ以上に、自分の力を入念に注ぎ込んだ。だがそれでは足りないような気がした。まだ生気を宿さず目を閉じて立つその姿を見つめる。
その見た目は、前のコリント人とほとんど違わない。だが今度こそ、この者が道を外れることがないように繋ぎ止めたかった。もちろん首輪をつけて繋ぐことはしない。悪夢なりに自由に生きるだろう。しかし、自分を拒み遠く離れていって欲しくなかった。もう二度と、この手で破壊したくなかった。