ルナたん
kusare_meganeki
DOODLE夜の診療所で踊るナタンポのSSです。ナタンポ「サンポ、君って踊れるのかしら?」
唐突の質問だった。医療器具を整理していたサンポは、思わずその手を止める。なんて?と聞き返せば、ナターシャはそっくりそのまま、同じ言葉を2度言った。
もうみんな寝静まった夜、診療所でのことだった。
「……なぜ急にそんなことを?」
「特に意味はないわ。ただの話題としての質問」
マスク越しにそう言って、ナターシャは同じように医療器具を整理し始める。ゴム手袋越しに掴まれたメスが、明かりに照らされ鈍く光る。
「まぁ……踊れますけど。でもジャンルによりますよ」
「社交ダンスは?」
「あー……。一応はってところです。あまり自信はないですよ」
「そうなの」
最後の一本を置いて、ナターシャはゴム手袋を外した。マスクも取り、ふぅと息を吐いた後で、サンポに右手を差し出す。その意図が理解出来ず、ただ見つめるだけのサンポにほら、と促した。
1895唐突の質問だった。医療器具を整理していたサンポは、思わずその手を止める。なんて?と聞き返せば、ナターシャはそっくりそのまま、同じ言葉を2度言った。
もうみんな寝静まった夜、診療所でのことだった。
「……なぜ急にそんなことを?」
「特に意味はないわ。ただの話題としての質問」
マスク越しにそう言って、ナターシャは同じように医療器具を整理し始める。ゴム手袋越しに掴まれたメスが、明かりに照らされ鈍く光る。
「まぁ……踊れますけど。でもジャンルによりますよ」
「社交ダンスは?」
「あー……。一応はってところです。あまり自信はないですよ」
「そうなの」
最後の一本を置いて、ナターシャはゴム手袋を外した。マスクも取り、ふぅと息を吐いた後で、サンポに右手を差し出す。その意図が理解出来ず、ただ見つめるだけのサンポにほら、と促した。