万紬
人違い
DOODLE夏休みに遠出する万紬 付き合ってる時空です夏の逃避行 2日間も休みが被ったことだし、遠出でもしようとどちらからともなく言い出した。行きたいところがあるわけでも、やりたいことがあるわけでもなかったから、話し合いは随分ぼんやりとしたスタートになった。それすら楽しいと思うのはなぜなのか。結局のところ、こうやって顔合わせて過ごせるならなんだっていいと思ってしまう。
どうせなら車借りて、ドライブがてらどっか行くのはどう?そう提案すると紬さんは「いいね」と笑った。
「でもそれなら、近場がいいな。俺、運転できないし……」
「俺がするんだから良くね?」
「万里くんが運転するからこそだよ」
そう言いながら、紬さんは関東近郊の観光地を次々に挙げていく。免許を持たない紬さんは車での所要分数を把握しているわけではないため、いちいちマップを確認して「意外と時間かかる」「ここだとすぐ行けるね」などとぶつぶつ言っている。
4632どうせなら車借りて、ドライブがてらどっか行くのはどう?そう提案すると紬さんは「いいね」と笑った。
「でもそれなら、近場がいいな。俺、運転できないし……」
「俺がするんだから良くね?」
「万里くんが運転するからこそだよ」
そう言いながら、紬さんは関東近郊の観光地を次々に挙げていく。免許を持たない紬さんは車での所要分数を把握しているわけではないため、いちいちマップを確認して「意外と時間かかる」「ここだとすぐ行けるね」などとぶつぶつ言っている。
M2uzi
DONE万紬です。大学生×お花屋兼カフェの店員さんのパロディとなっています。
学生さんと店員のお兄さん 大学の先輩である一成が、万里の趣味がカフェ巡りと知ってか、とある花屋に併設しているカフェを勧めてきた。花屋自体にはあまり興味は湧かないが、まだ開拓をしたことがないカフェ自体には興味が湧いた。一成曰く常連さんが多く、店内は落ち着いた雰囲気で、コーヒーの味もかなり良いと前評判がありタイミングを見計らって行ってみるか、と心の底で期待を膨らませていた。
とある日の昼下がり、その日の万里は午後から講義が始まる予定だった。講義室に着くなり同級生から声を掛けられた。
「万里ー今日のコマ休講になったらしいわ」
「…は?マジ?」
耳を疑ったが事実らしく、同じコマの学生らが帰宅やら資料室で自習をする為の準備やらをしているのが見えた。折角かったるい授業を真面目に受ける為に家を出てきたのに、と脱力しかけてしまったがふと思いついたことがあった。
4042とある日の昼下がり、その日の万里は午後から講義が始まる予定だった。講義室に着くなり同級生から声を掛けられた。
「万里ー今日のコマ休講になったらしいわ」
「…は?マジ?」
耳を疑ったが事実らしく、同じコマの学生らが帰宅やら資料室で自習をする為の準備やらをしているのが見えた。折角かったるい授業を真面目に受ける為に家を出てきたのに、と脱力しかけてしまったがふと思いついたことがあった。