仁科
鳴 子
PASTフィナーレキャンペーンtypeB!どう~~しても欲しかった1年目BDのうきはさまをやっと手に入れられたので後ほど心して読みます…😭
typeBの次期はやっとネオンフィッシュ実装!でしたね!
恒常だったけどおめでとうの気持ちが抑えられなくて仁科さんに天井捧げたのもいい思い出!(でも彼200連回しても来なかったんだよ高い男だぜ…)(あと100連で天井だしお祝いだしってやけくそで天井叩いた記憶)
そしてサマサバ!!面白かったなあ…大好きなストの一つです
そして私が擦り続けている作曲家Cですよ……今もずっと好きだけど23年ハロウィンがそれに匹敵するぐらいのホラーで歓喜でした…
8章の、寝息を確認する笹塚さんの図(妄想)がなんとなく自分の中の笹唯の根幹になっています 30
oTmch_ncJA
SPOILER◤ 神かえり神かえる ◢◈𝑲𝑷 みかん箱
◊𝑷𝑪/𝑷𝑳
黒川四葉/みかん箱、成海昊空/きさ、仁科仁湖/えむ、響恋也/モノ、西京駿汰/おともち
▾VB〜!!!!💕🎉🎉🎉🥳🥳⚡️⚡️🫶🫶🫶🫶 4
マリ🦊
DOODLE仁笹で前に描きたいなと思って寝かしてたネタを改めて描いたやつ。笹塚が仁科に声かけて間もないくらいの時期のつもり。
<言い訳>一応調べはしたけど音楽事情に明るくないので慣れたらそこまで水膨れとか出来なくなるのではとか笹塚は仁科の指に関してもっとうるさいのではとかよぎりながらも無視して描きたいところを優先させた漫画になっており…要は仔細は気にしないでください…</言い訳おわり> 2
asaki
MOURNING★かるーい気持ちでお読みください。ヤマもオチもないです★笹仁の仁科と、刑桐の桐ケ谷のあけすけトークが聞こえてしまって気まずい拓蒼の三上の話
三上はまだ〝セッ〇ス〟という単語を心の中でも発するのが恥ずかしいので回りくどい言い方をしています。
隠す気がない内緒話は他所でやってください! 天気予報では来週から寒波が襲来し、気温が十度ほど下がると伝えている。
「寒波の初日、日本海側は雪が降り、太平洋側は冷たい雨が降ります。急激な寒さで風邪をひかないようしっかりと対策してくださいね」
お天気お姉さんはそう締めくくった。
日中は日差しが強く、コートなども不要の日々を過ごしているのでイマイチ実感が沸かない。
「寒くなるんですねぇ。じゃぁ、みんなで最後に秋の味覚バーベキューしましょう!」
朝日奈がそう言うのには理由がある。
先日スターライトオーケストラがコンサートを行った際に、主催者側からたくさんの野菜をもらったのだ。産地直送の瑞々しいそれらを日々消化してはいるものの、すべてを食べきるには至っていない。そろそろ葉物もしなび始めており、早く食べないと食材を無駄にしてしまうことになる。
3972「寒波の初日、日本海側は雪が降り、太平洋側は冷たい雨が降ります。急激な寒さで風邪をひかないようしっかりと対策してくださいね」
お天気お姉さんはそう締めくくった。
日中は日差しが強く、コートなども不要の日々を過ごしているのでイマイチ実感が沸かない。
「寒くなるんですねぇ。じゃぁ、みんなで最後に秋の味覚バーベキューしましょう!」
朝日奈がそう言うのには理由がある。
先日スターライトオーケストラがコンサートを行った際に、主催者側からたくさんの野菜をもらったのだ。産地直送の瑞々しいそれらを日々消化してはいるものの、すべてを食べきるには至っていない。そろそろ葉物もしなび始めており、早く食べないと食材を無駄にしてしまうことになる。
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DONE「夢の終わりに」以前上げていた、笹塚くんがリーガルに行く夢を見る仁科くんです。(前半部分)
仁科くんにとって夢のような現実と向き合っていくお話。
※朝日奈唯が仁科くんと数ページお話してます。本編程度の仁科→朝日奈へのサービストーク有り。恋愛要素も感情も双方皆無ですが、気になる方はお気をつけください。 43
haya_stoc332
DONE遅刻した笹塚BDです。※少し未来のお話です。なので、仁科の真骨頂云々に関して、笹塚は攻略しかけています。多分。
よくある話「欲しい物?」
「そう、何かない?」
「別に。欲しかったら自分で手に入れる」
音源の納品を済ませてPCの電源を落とした直後、唐突に投げかけられる仁科の問いかけ。特に何かを欲しいと伝えた記憶もなく、仮に無意識に何かを探していたとしたら、それをサッと横から渡してくるような男からのそれに、意図がわからず、ただありのままに思った事を返答する。
困ったように苦笑する相方を見て、何かあったのか?と三徹目で鈍る思考を巡らせた。更に今回は、少し厄介な先方のオーダーで苦戦した後だ。その辺りは、一緒に振り回されている仁科もわかっているだろう。せめて、いつも通りに頭が働く時に聞いてほしい。
「だろうね……そう言うと思った」
「なら、どうして」
1388「そう、何かない?」
「別に。欲しかったら自分で手に入れる」
音源の納品を済ませてPCの電源を落とした直後、唐突に投げかけられる仁科の問いかけ。特に何かを欲しいと伝えた記憶もなく、仮に無意識に何かを探していたとしたら、それをサッと横から渡してくるような男からのそれに、意図がわからず、ただありのままに思った事を返答する。
困ったように苦笑する相方を見て、何かあったのか?と三徹目で鈍る思考を巡らせた。更に今回は、少し厄介な先方のオーダーで苦戦した後だ。その辺りは、一緒に振り回されている仁科もわかっているだろう。せめて、いつも通りに頭が働く時に聞いてほしい。
「だろうね……そう言うと思った」
「なら、どうして」
naaaaa420
DOODLE俺はネオンフィッシュの仁科諒介!ノノちゃんの不思議なパワーで突然ちいさくなってしまったけど、笹塚は通常運転でーー!?あっおい、ほら、みんなの分が無くなるだろ…!
です。(?)
ささくんお誕生日おめでとう🎂🎉
鳴 子
INFO2023年5月3日発行予定the world is ours
if世界の笹Pとアイドル朝日奈の話です。
マネージャー仁科さんとトップオタ成宮くんが描きたかった。
笹塚さんのキャラストが元ネタです。
表紙デザインはかえるさん(@kaeru_chan_a) 4
さみぱん
DONE仁唯Webオンリー展示(X年後仁唯)①~④ぼんゆいカウントダウンのお疲れ仁科さん。⑤の前日譚となります。
⑤「あなたの好きなもの」記念コピー誌に寄稿したお話
初出:2023.2.1~4 5
ゆめの
DONEリーフホテルの相葉の紹介でスタオケのエキストラになった仁科。コンミスの朝日奈唯は気になる存在ではあるものの、彼女はどうも京都で失恋したらしい。
その相手である御門浮葉の影を感じながらも、唯と距離を縮める仁科。
その恋の結末は……!?
これが私が選んだ未来プロローグ
仁科諒介は関東特有のからっ風が吹き抜ける中、ひとりで佇んでいた。
あたりを見渡すとクリスマスの装飾をほどこされたもみの木があり、そして建物にはイルミネーションが灯されていた。
先ほど行われた国際コンクール出場をかけた本選。先月から加入しているスターライトオーケストラは、本命と言われたグランツ交響楽団を下し、見事に国際コンクールへの出場を決めた。
そして、中心となってヴァイオリンを弾いていた彼女のことを眩しく思いつつも、今まで出会った女性とは違う感情で見つめていることも仁科は気がついていた。
だからこそ、演奏会直前の大切な時間にも関わらず彼女に話しかけた。「コンクールが終わったら、ホールの外のもみの木の下で待っている」と。
15953仁科諒介は関東特有のからっ風が吹き抜ける中、ひとりで佇んでいた。
あたりを見渡すとクリスマスの装飾をほどこされたもみの木があり、そして建物にはイルミネーションが灯されていた。
先ほど行われた国際コンクール出場をかけた本選。先月から加入しているスターライトオーケストラは、本命と言われたグランツ交響楽団を下し、見事に国際コンクールへの出場を決めた。
そして、中心となってヴァイオリンを弾いていた彼女のことを眩しく思いつつも、今まで出会った女性とは違う感情で見つめていることも仁科は気がついていた。
だからこそ、演奏会直前の大切な時間にも関わらず彼女に話しかけた。「コンクールが終わったら、ホールの外のもみの木の下で待っている」と。
さみぱん
MENU2023.2.4開催仁唯Webオンリー”Bonne nuit, ma princesse!”にて発行の仁唯本
『いつもと違う日』に収録しました⑤
仁科さんの誕生日のお話
初出 : 2021.7.2/一部修正あり
いつもと違う日『仁科、まだ起きてる? 練習室』
もうすぐ日付も変わろうかという真夜中、笹塚からの着信なんて珍しくもない。
「ああいいよ。すぐ行く」
いつも通り答えると、先刻片付けたばかりのヴァイオリンをケースから取り出し、弦を軽くはじいてみる。うん、これならまだ調弦も大丈夫だろう。
最近の笹塚ときたら、よほど朝日奈さんのヴァイオリンを気に入ったらしい。作曲の合間に度々呼びつけては彼女の音も使うようになってるから、俺がこんな風に呼び出されることは減ってきていた。特に外に出ているときに呼び戻されないのは有り難い。
しかしこの時間だ。
「夜中にコンミス呼ぶわけにいかないって、一応はわかってるんだな」
ただ代わりに呼ばれただけか、頼りにされているんだかどうだか怪しいけど、笹塚の役に立つなら苦はない。とにかく、さっさと行って終わらせよう。明日はライブの予定もあるし、それに。
1579もうすぐ日付も変わろうかという真夜中、笹塚からの着信なんて珍しくもない。
「ああいいよ。すぐ行く」
いつも通り答えると、先刻片付けたばかりのヴァイオリンをケースから取り出し、弦を軽くはじいてみる。うん、これならまだ調弦も大丈夫だろう。
最近の笹塚ときたら、よほど朝日奈さんのヴァイオリンを気に入ったらしい。作曲の合間に度々呼びつけては彼女の音も使うようになってるから、俺がこんな風に呼び出されることは減ってきていた。特に外に出ているときに呼び戻されないのは有り難い。
しかしこの時間だ。
「夜中にコンミス呼ぶわけにいかないって、一応はわかってるんだな」
ただ代わりに呼ばれただけか、頼りにされているんだかどうだか怪しいけど、笹塚の役に立つなら苦はない。とにかく、さっさと行って終わらせよう。明日はライブの予定もあるし、それに。
ゆめの
DOODLEクリスマスイベントを元にした浮唯。唯たちは演奏会に向けて札幌に滞在しているが、明日は練習が休み。
そこで仁科にお勧めの場所を聞いた唯だが、その様子を見ていた浮葉の機嫌が悪くて……
※肝心のシーンは書いていませんが、「ふたりの初めて」を書いていますので、15歳以下の方の閲覧はお控えください 4141
dangomechauma
DONEラザ唯Webオンリー展示作品その1ラザ唯に至るまでの三人のそれぞれの視点
まずは仁科
Triangle Signal ―序曲― (Side Nishina) 彼女を見る笹塚の目に、遠雷が走る様を何度見ただろうか。
例えばそれは、春の麗かな日差しの下で彼女がヴァイオリンを奏でるとき、夏の午後、木蓮館へと向かう坂道で彼女の首筋に汗が伝うとき、秋の夜、次の演奏会の曲のアナリーゼに彼女が頭を悩ませているとき、冬の日の朝、時折手を擦り合わせながら彼女がヴァイオリンの手入れをしているとき。
静かで、けれど鮮烈な眼差しは春の日の雷のようだった。きっと俺以外がみれば気づかないような、けれど俺からすれば驚くほどわかりやすい笹塚の変化。
その変化の、その感情の名前を俺は知っている。けれど名前をつけてしまえばなにもかも――笹塚と朝日奈さんの関係だけではなく、俺と笹塚と彼女の三人の関係が変わってしまう気がして、いつも笹塚のその目を見ないように目を逸らす。
1984例えばそれは、春の麗かな日差しの下で彼女がヴァイオリンを奏でるとき、夏の午後、木蓮館へと向かう坂道で彼女の首筋に汗が伝うとき、秋の夜、次の演奏会の曲のアナリーゼに彼女が頭を悩ませているとき、冬の日の朝、時折手を擦り合わせながら彼女がヴァイオリンの手入れをしているとき。
静かで、けれど鮮烈な眼差しは春の日の雷のようだった。きっと俺以外がみれば気づかないような、けれど俺からすれば驚くほどわかりやすい笹塚の変化。
その変化の、その感情の名前を俺は知っている。けれど名前をつけてしまえばなにもかも――笹塚と朝日奈さんの関係だけではなく、俺と笹塚と彼女の三人の関係が変わってしまう気がして、いつも笹塚のその目を見ないように目を逸らす。
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MOURNING⚠︎Y○I10話EDの雑トレスです!(下ネタかつ肌色多め表現も含まれるので知った上でご覧になった方がいいと思われますが知っていればおススメできるというわけでもない)⚠︎朝日奈と誰かの結婚式二〜三次会辺りで自暴自棄気味に酔っ払い、ダンスバトルやポールダンスする成宮
⚠︎勇→成宮、ユ→弓原、ジャ→仁科、ヴィ→朝日奈に変換してます
⚠︎本当にただの悪ふざけです!少しでも危険を感じたら見ない方がいい 12
asaki
MOURNINGハロウィン、ホラー映画に怯える仁科が書きたかっただけでした。【笹仁】Halloween tellor「ハロウィンぽいことしたいって言ったけどさぁ……」
仁科はソファの上で行儀悪く体育すわりをし、両手でマグカップを持ったままぼやく。視線の先にはテーブルの上に届いたファーストフードを黙々と並べる笹塚がいた。
(まぁ、笹塚が楽しんでるんならいい、のか……?)
事の発端は仁科の何気ない一言だった。
週末にライブハウス主催のハロウィンライブがあった。複数のバンドやユニットが参加していたため、ライブの終了後に簡単な打ち上げに誘われた。普段なら参加は控えるのだが、ハロウィンというイベントごとのせいか客はけが悪くすぐに帰ることは難しそうで、仁科と笹塚は打ち上げにお邪魔することにした。そこで主催が気を聞かせてサプライズでハロウィン演出をし、仁科は久々に童心に返って楽しませてもらった。
3467仁科はソファの上で行儀悪く体育すわりをし、両手でマグカップを持ったままぼやく。視線の先にはテーブルの上に届いたファーストフードを黙々と並べる笹塚がいた。
(まぁ、笹塚が楽しんでるんならいい、のか……?)
事の発端は仁科の何気ない一言だった。
週末にライブハウス主催のハロウィンライブがあった。複数のバンドやユニットが参加していたため、ライブの終了後に簡単な打ち上げに誘われた。普段なら参加は控えるのだが、ハロウィンというイベントごとのせいか客はけが悪くすぐに帰ることは難しそうで、仁科と笹塚は打ち上げにお邪魔することにした。そこで主催が気を聞かせてサプライズでハロウィン演出をし、仁科は久々に童心に返って楽しませてもらった。
紫垣🐠
DONE笹仁/星空のアクアリウムOP.2 展示作品本編前(ねつ造)
笹塚くんが仁科くんの音に初めて出会った日の話
『GRADATIONS』(5編連作)
#1『Colored Notes』に続きます…!
Colorless Color #0
無色透明。透明な水のようなヴァイオリンの音色だと思った。色のない、とても澄んだ。滔々と流れていく水のような音色。
まるで、アクアリウムの水槽を満たす水のようだ。色とりどりのライトで照らせば、無限に思い通りに色彩も雰囲気も変えられる水槽の水。
透明な音。癖のない音。無限に表情を変えられる音。
個性がないというのとは全く違う。高い技術の奏者にありがちな、変に主張めいた音色の出し方やこれみよがしな自我や癖がない。どこまでもクリアだった。
音楽以外で例えるのならば、思い通りの色を思い通りに乗せられる上質なキャンバスだ。乗せたい色を損なわない。
これが、自分がずっと求めていた音だと思った。
**
明け方まで一睡もせず集中して作曲を続けていたから、授業に出席はしたものの、朝からずっとやる気が起きずに、ほぼ眠りの世界にいた。それでもいったん学校へ出てきてしまった以上、睡眠のためだけに家へ戻るのも面倒くさくて、午後は校内の人目につかない場所へ移動しようと思いついた。
2847無色透明。透明な水のようなヴァイオリンの音色だと思った。色のない、とても澄んだ。滔々と流れていく水のような音色。
まるで、アクアリウムの水槽を満たす水のようだ。色とりどりのライトで照らせば、無限に思い通りに色彩も雰囲気も変えられる水槽の水。
透明な音。癖のない音。無限に表情を変えられる音。
個性がないというのとは全く違う。高い技術の奏者にありがちな、変に主張めいた音色の出し方やこれみよがしな自我や癖がない。どこまでもクリアだった。
音楽以外で例えるのならば、思い通りの色を思い通りに乗せられる上質なキャンバスだ。乗せたい色を損なわない。
これが、自分がずっと求めていた音だと思った。
**
明け方まで一睡もせず集中して作曲を続けていたから、授業に出席はしたものの、朝からずっとやる気が起きずに、ほぼ眠りの世界にいた。それでもいったん学校へ出てきてしまった以上、睡眠のためだけに家へ戻るのも面倒くさくて、午後は校内の人目につかない場所へ移動しようと思いついた。
紫垣🐠
DONE笹仁8章後横浜にて。CP要素は薄めですがナチュラルに付き合ってます。
※仁科さんがスタオケのセカンドトップの設定です
旋律とレゾンデートル***
初冬の低い日差しが差し込む日曜昼過ぎの練習室は、十一月だというのに少し汗ばむくらいに暑かった。
この季節、札幌では考えられないくらいの気候だなと思いながら、一息ついて目の前の譜面に向き合い、ヴァイオリンを構え直す。
札幌での公演からスターライトオーケストラのレパートリーのひとつになった、バッハのヴァイオリン協奏曲第一番イ短調3楽章。セカンドヴァイオリンのパートを浚う。
星奏学院の菩提樹寮は歴史ある洋館で、中でもこの寮の天辺にある練習室は大きなガラス窓が美しい。天井が高いのでまるで小さなホールのように音も良く響くし、正統派クラシックを奏でるには雰囲気も持ってこいだ。まだこちらに来て日が浅く、慣れない横浜の地で数少ないお気に入りの場所でもあった。
9098初冬の低い日差しが差し込む日曜昼過ぎの練習室は、十一月だというのに少し汗ばむくらいに暑かった。
この季節、札幌では考えられないくらいの気候だなと思いながら、一息ついて目の前の譜面に向き合い、ヴァイオリンを構え直す。
札幌での公演からスターライトオーケストラのレパートリーのひとつになった、バッハのヴァイオリン協奏曲第一番イ短調3楽章。セカンドヴァイオリンのパートを浚う。
星奏学院の菩提樹寮は歴史ある洋館で、中でもこの寮の天辺にある練習室は大きなガラス窓が美しい。天井が高いのでまるで小さなホールのように音も良く響くし、正統派クラシックを奏でるには雰囲気も持ってこいだ。まだこちらに来て日が浅く、慣れない横浜の地で数少ないお気に入りの場所でもあった。