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    餅@94

    PAST以前にTwitterであげた眠りミカと小さな透君のお話に若干の加筆修正をしたものです。春なので再掲。
    うっすら拳→ミカ。


    数十年後、桜の下を元気にビキニで練り歩く儚さのカケラも無くなった次兄を見てこっそりため息を吐く透君が居るとか居ないとか。
    花守り 桜もそろそろ咲こうかとする頃、どこかから一通の手紙が送られてきた。
     その中身を読むなり、拳兄は大慌てで俺を隣のおばちゃんに預けてどこかへ飛び出て行って、それから数日経ってようやく帰ってきた。


     その腕の中に眠ったままの綺麗なお姫様を抱いて。

     ▼▼▼

     そのお姫様は実はお姫様じゃなくて、ずっと行方不明になってた俺のもう一人の兄ちゃんだった。
     名前はミカエラ。
     初めて拳兄からその名前を聞いた時は、この国じゃ馴染みの無い音だなって思ったけど、こうやって本人を前にすると舶来人形みたいに綺麗なこの人にはとても良く似合う名前だと思う。

     ミカ兄はずっと寝ていて目を覚さない。

     拳兄が言うには、ミカ兄は俺がうんと小さい頃に俺達とはぐれちゃって離れ離れになったんだって。拳兄はミカ兄を探してあちこちを転々としてたんだけど、たった一人で、しかも俺を連れてだから中々の上手く行かなかったらしい。
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    _jewelry_angel_

    DOODLETLではやりのやつどう自分で落とすかと思ってたら閃いたやつをちょっと書き出し。水は形も何もかも自由だけどライズはヴィサスという形に入ろうとするから不自由で、スケクシャもティアクシャもヴィサスと行動してるものの写しなのに真のヴィサスたりえなくて、ライズハート、なんて儚い生き物なんだ
    ライルルについて考えてみたんですよ「いけません!ヴィサス様っ!!」
    視界の端にずらりと長い刀を捉え、ルルカロスはヴィサスと背中合わせになる形で敵の刃を受ける。ルルカロスの色とりどりのガラスが嵌め込まれた剣とライズハートの刃のぶつかり合う高い音がした
    「貴様は随分とヴィサスに好かれているな、ティアラメンツの姫よ。あいつに媚びる事で貴様の世壊は見過ごしてもらおうとでもしたか?」
    「………」
    怒鳴り散らすライズハートをルルカロスは睨み返す。この人がヴィサス様の怒りそのもの、そしてこの世壊の主か、とルルカロスはずっとこの男を観察していた。苛烈にして、まるで燃え盛る炎。自分とは対照的な人物である。
    流石に腕力差を感じルルカロスは一度ヴィサスと共に一度後ろへ退いた。ライズハートはヴィサスへの怨嗟を呟き続ける。曰く、真のヴィサスはオレだ。貴様は紛い物に過ぎない。ライズハートの後ろにはヴィサスが肆世壊で出会った猛犬が、壱世壊で出会った人魚が象られた機械生命が控えている。
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