冷麺
Karen_gotoku
DONE柏(→)←桐極0.5くらいの時間軸(???)
桐生ちゃんの怪我治療する面倒みの良い冷麺さんの話。
この感情に名前は無いバタバタと慌ただしい音が事務所内に響く。あぁ、またかとため息を吐くとバタンと扉が開きすぐに閉められる。音を出している本人がぜぇはぁと珍しく息を乱している。
「また『奴』に追いかけられてるのか――桐生」
桐生と呼ばれた男はバツが悪そうに目を左右させながらそうです、と肯定した。
どうやら喧嘩したようで顔中に痣やかすり傷が出来ている。桐生の傷の治りはかなり早いが流石に見ていられないので立ち上がり救急箱を取り出すとチラリと振り返り「手当してやる」と言った。
「これくらい大丈夫です」
「こっちが見てられねぇんだよ。いいから早く来い」
本当に大丈夫だったのだがもし断って怒ったらたまったものではない。いくら昔より丸くなったとは言え柏木を怒らせたらどうなるのか知っている桐生は折れて渋々隣に座った。
1515「また『奴』に追いかけられてるのか――桐生」
桐生と呼ばれた男はバツが悪そうに目を左右させながらそうです、と肯定した。
どうやら喧嘩したようで顔中に痣やかすり傷が出来ている。桐生の傷の治りはかなり早いが流石に見ていられないので立ち上がり救急箱を取り出すとチラリと振り返り「手当してやる」と言った。
「これくらい大丈夫です」
「こっちが見てられねぇんだよ。いいから早く来い」
本当に大丈夫だったのだがもし断って怒ったらたまったものではない。いくら昔より丸くなったとは言え柏木を怒らせたらどうなるのか知っている桐生は折れて渋々隣に座った。