水先案内人
ichi_branch
INFO@xxx こんばんは、返信遅くなりました!もしもこの世を去った後に🔥さんが意識を保っていたらどうなるのかな…というところから着想したお話でしたが、その後にこそ何だか偲ぶものがあるなあと。
母上には水先案内人を務めていただきましたが、やっぱり凛とした人だなと改めて思いました。
yu__2020
INFO8月の突発イドアズ個人本の冒頭。A○IAパロで、十二歳頃のアズと双子が出会って水先案内人を目指すまでの夏休みのお話。
8月新刊サンプル的な物Da Serenissima...
青、という名前を付けてくれたのはどっちだったのだろう。母だったのかもしれない。
自分の目をよく見て、いつも褒めてくれるのだ。綺麗な青い目。愛する息子だと。
――本当は知っている。それ以外に褒めるところが無いからだ
出会いの庭
「アズール、そろそろ家から出てみない? 外はこんなに良い天気なのよ?」
ドアの向こうで母の声がした。心配そうな声だ。それでもアズールは、ベッドの上に膝を抱えて座り込んで、黙っていた。
「アズール、二人とも心配しているんだよ?」
おじさん、もとい、父になった人の声が母の次に聞こえてきて、部屋の扉をノックした。そんなの知っている。そうだからといって、部屋から出られるかといえば、出来たら苦労なんてしない。
6540青、という名前を付けてくれたのはどっちだったのだろう。母だったのかもしれない。
自分の目をよく見て、いつも褒めてくれるのだ。綺麗な青い目。愛する息子だと。
――本当は知っている。それ以外に褒めるところが無いからだ
出会いの庭
「アズール、そろそろ家から出てみない? 外はこんなに良い天気なのよ?」
ドアの向こうで母の声がした。心配そうな声だ。それでもアズールは、ベッドの上に膝を抱えて座り込んで、黙っていた。
「アズール、二人とも心配しているんだよ?」
おじさん、もとい、父になった人の声が母の次に聞こえてきて、部屋の扉をノックした。そんなの知っている。そうだからといって、部屋から出られるかといえば、出来たら苦労なんてしない。