狭山
ておさん@TRPG
SPOILER初恋性ストックホルム症候群KPC:吊鐘奏佑/狭山リヲ
PC:初音螢/ておさん
END:最後の初恋
シュレーディンガーはそれを「猫」と謳った
KPC:初音螢
PC:吊鐘奏佑
END:シュレーディンガーの「君」
パスワード
初恋性のシナリオ中
螢ちゃんが奏ちゃんに作ってもらったお昼ご飯は?
カタカナ3文字!
狭山くん
TRAINING2022-08-11/3本連続更新の3本目です!狭山くんは明日から14日の夜明けまでエゾロッカーになるので次の更新は14日になります┏( .-. ┏ ) ┓空閑汐♂デイリー【Memories】13「アマネ、別れよっか」
普段と変わらない柔らかな笑みを浮かべ、柔らかな声で紡がれた彼の言葉は、汐見を打ちのめすには充分すぎるものであった。
軌道ステーションで起こった過激派テロリストによる占拠未遂事件は、空閑と汐見の手によって破綻したが、その代償はあまりにも大きかった。
テロリストの手に握られた拳銃から放たれた銃弾は、空閑の身体を貫き左肩を破壊して。あの日、空閑の傷口を押さえていた手に感じた彼の血潮の熱さと、ぬらりとした感触、そしてむせ返るほどの鉄の匂いは汐見の記憶にこびり付いて離れない。
数日間眠り続けた空閑の隣でこのまま目覚めないのではという不安すら、今こうして言葉を交わす事ができるようになったというのに全く離れることはなくて。
1391普段と変わらない柔らかな笑みを浮かべ、柔らかな声で紡がれた彼の言葉は、汐見を打ちのめすには充分すぎるものであった。
軌道ステーションで起こった過激派テロリストによる占拠未遂事件は、空閑と汐見の手によって破綻したが、その代償はあまりにも大きかった。
テロリストの手に握られた拳銃から放たれた銃弾は、空閑の身体を貫き左肩を破壊して。あの日、空閑の傷口を押さえていた手に感じた彼の血潮の熱さと、ぬらりとした感触、そしてむせ返るほどの鉄の匂いは汐見の記憶にこびり付いて離れない。
数日間眠り続けた空閑の隣でこのまま目覚めないのではという不安すら、今こうして言葉を交わす事ができるようになったというのに全く離れることはなくて。
狭山くん
TRAINING2022-07-28/夏の空閑汐♂祭りもそろそろ終盤!雪どけサイダーは普通に美味いです。何なら炭酸苦手な狭山くんが唯一気に入ってるサイダーでもある。文披31題・夏の空閑汐♂祭:Day28 冷え切ったガラス瓶には水滴が流れ、アルミ製のスクリューを回せば金属が離れるパキリという音と共に炭酸が空気へと溶ける爽やかな音が小さく響いた。
「雪どけサイダー?」
寮から職員宿舎に居を移してからは、広い部屋を充てがわれた空閑と汐見が暮らす部屋に集まることが多くなっていた。リビングとして使っている部屋でダイニングテーブルを囲みながら瓶を手にしたまま不思議そうに首を傾げた汐見に、篠原が頷く。「あぁ。俺この間ちょっと帰省したろ、その土産」と重ねられた篠原の言葉にふぅん、と汐見は頷いて。
「栂池って言ったら長野だよね。浩介って長野出身だったんだ?」
「お、よく知ってんな空閑。北アルプスのお膝元、ここに負けず劣らずの田舎だよ。しかも特別豪雪地帯」
1645「雪どけサイダー?」
寮から職員宿舎に居を移してからは、広い部屋を充てがわれた空閑と汐見が暮らす部屋に集まることが多くなっていた。リビングとして使っている部屋でダイニングテーブルを囲みながら瓶を手にしたまま不思議そうに首を傾げた汐見に、篠原が頷く。「あぁ。俺この間ちょっと帰省したろ、その土産」と重ねられた篠原の言葉にふぅん、と汐見は頷いて。
「栂池って言ったら長野だよね。浩介って長野出身だったんだ?」
「お、よく知ってんな空閑。北アルプスのお膝元、ここに負けず劣らずの田舎だよ。しかも特別豪雪地帯」
狭山くん
TRAINING2022-07-25/空閑汐♂の夏も25日目!狭山くんは小学生の頃に行った天文台で聞いた光が人によって見え方が違うって話を20年以上引きずって生きてます。エモエモのエモじゃん……って思うですよね。文披31題・夏の空閑汐♂祭:Day25 夜の滑走路は誘導灯が灯され、そこを目指してスペースプレーンが優雅に降り立っていく。全ての光が消えれば闇の中に沈むその場所は、煌々としたライトによって幻想的な光景が作り出されていた。
太陽の熱が落ち着いて、少し冷たい風が肌を撫でるような時刻。それでも昼間の暑さに辟易としていた汐見にとっては心地よい時間で。彼の隣に立つ空閑は薄手の長袖シャツを羽織っていたが、汐見は半袖のティーシャツのままだった。
「寒くないの?」
「これで丁度いいくらいだぞ。お前が寒がりなんだろ」
この場所で迎える夏も三回目になると言うのに、空閑は相変わらずだと汐見は笑う。よく冬を越せてたな、という感想と共に。
「アマネは暑がりだよね、昼間部屋にいる時パンイチなのはやめてほしい」
1099太陽の熱が落ち着いて、少し冷たい風が肌を撫でるような時刻。それでも昼間の暑さに辟易としていた汐見にとっては心地よい時間で。彼の隣に立つ空閑は薄手の長袖シャツを羽織っていたが、汐見は半袖のティーシャツのままだった。
「寒くないの?」
「これで丁度いいくらいだぞ。お前が寒がりなんだろ」
この場所で迎える夏も三回目になると言うのに、空閑は相変わらずだと汐見は笑う。よく冬を越せてたな、という感想と共に。
「アマネは暑がりだよね、昼間部屋にいる時パンイチなのはやめてほしい」
狭山くん
TRAINING2022-07-09/空閑汐♂夏祭り9日目!思いっきり事後である。すけべが書きたくなってる狭山くん、ギリギリラインを攻めている。文披31題・夏の空閑汐♂祭:Day09 ぺたりと肌に張り付く髪や背中に感じる濡れたシーツの感触を不快に思っていれば、ふわりとした風が汐見の身体を撫でていく。熱を持った身体を撫でる風は、心地がいい。
「アマネ、動けそう?」
「無理」
ベッドに仰向けになったまま、指一本すら動かせる気がしない。空閑の問いに答えた声は、ひどく掠れていた。
じゃれつくように肌を滑らされた指に翻弄された結果がこれだ。最終的に空閑の熱を強請ったのは汐見だったが、たっぷり三年の時間をかけて空閑によって拓きつくされた身体は我慢が利かなくなってきた。汐見は冷静さが戻り始めた思考の中で、そんな事を考える。
体力が無いわけでは決して無いはずなのに、汐見が持久力勝負で空閑に挑めば空閑に軍配が上がってしまう。それは嫌と言う程解っている筈で――強請れば結局ベッドに沈む未来が待っているというのに、それでもこの男を求めてしまうのだ。
1022「アマネ、動けそう?」
「無理」
ベッドに仰向けになったまま、指一本すら動かせる気がしない。空閑の問いに答えた声は、ひどく掠れていた。
じゃれつくように肌を滑らされた指に翻弄された結果がこれだ。最終的に空閑の熱を強請ったのは汐見だったが、たっぷり三年の時間をかけて空閑によって拓きつくされた身体は我慢が利かなくなってきた。汐見は冷静さが戻り始めた思考の中で、そんな事を考える。
体力が無いわけでは決して無いはずなのに、汐見が持久力勝負で空閑に挑めば空閑に軍配が上がってしまう。それは嫌と言う程解っている筈で――強請れば結局ベッドに沈む未来が待っているというのに、それでもこの男を求めてしまうのだ。
狭山くん
TRAINING2022-06-15/季節感があんまりにも無さすぎる空閑汐♂デイリー冬のデート回。汐見の地元は狭山くんの地元でもあるんですが地元イルミネーションが100年先も続いてたらいいね(忘れがち近未来設定)空閑汐♂デイリー800字チャレンジ:15 光のアーチを潜りながら、白く固められた地面を踏み締める。ほう、と感嘆のため息を吐いた空閑の隣で、汐見は既に見慣れているとでもいうようにいつも通りの仏頂面を晒していた。
「すごいね、綺麗だ」
「お前の地元にだって、これより凄いのあるんじゃないのか?」
「まぁ、至る所にあるんだとは思うけどさ、あんまり興味なかったから」
二度目の冬季休暇を迎え、数ヶ月前に友人同士でありクラスメイトであり部活の同期であり寮のルームメイトでもある空閑と汐見の関係に恋人というラベリングが為された事をいい事に地元に帰るという汐見に着いて彼の地元までやってきた空閑は、今年で百数十回目になるというイルミネーションの下を歩いていた。
そこでは古くからある旧式の電灯で形どられる鈴蘭やライラックの電飾から最新式の電飾を使った光のアートまで、様々な輝きが市街地を貫く緑地である筈の雪が積もる公園を彩り観光客や地元の人々を楽しませている。
1823「すごいね、綺麗だ」
「お前の地元にだって、これより凄いのあるんじゃないのか?」
「まぁ、至る所にあるんだとは思うけどさ、あんまり興味なかったから」
二度目の冬季休暇を迎え、数ヶ月前に友人同士でありクラスメイトであり部活の同期であり寮のルームメイトでもある空閑と汐見の関係に恋人というラベリングが為された事をいい事に地元に帰るという汐見に着いて彼の地元までやってきた空閑は、今年で百数十回目になるというイルミネーションの下を歩いていた。
そこでは古くからある旧式の電灯で形どられる鈴蘭やライラックの電飾から最新式の電飾を使った光のアートまで、様々な輝きが市街地を貫く緑地である筈の雪が積もる公園を彩り観光客や地元の人々を楽しませている。