粉雪
糸遊文
MOURNING粉雪が舞うのをみて、思い立って書いた作品だけれど……何が描きたかったんだろうなぁ。白んだ空が僕の心を侵蝕する 曇天から降り注ぐ銀華が僕の頬に落ちて、肌に溶けて馴染む。止めどなく降り注ぐ銀華に紛れて消えてしまえたら良いのに、なんて冗談を呟いたら、君に思いっきり頬を叩かれた。乾いた音と共に振り子のように揺れる視界と思考が正解を君に求める。
ぽたり、溶けた銀華が熱を帯びた頬を慰めるように滑り落ちた。凍てついているだろうと思っていたのに意外にも温かくて、赤みを帯びた肌を撫でては滲んでゆく。じわじわと僕の脳が痛みを感知して、クリアになってゆく視界に君の泣き顔が映る。
「なん、で……」
ぐっ、と胸倉を掴まれて、息を乱す君との距離が近付いた。銀華で濡れた睫毛の陰で薄膜を張った双眼が揺らいで、解けてゆく。白に塗り潰された世界にぽってりと咲く紅色と、研ぎ澄まされた黒曜石が輪郭を取り戻して慟哭した。
808ぽたり、溶けた銀華が熱を帯びた頬を慰めるように滑り落ちた。凍てついているだろうと思っていたのに意外にも温かくて、赤みを帯びた肌を撫でては滲んでゆく。じわじわと僕の脳が痛みを感知して、クリアになってゆく視界に君の泣き顔が映る。
「なん、で……」
ぐっ、と胸倉を掴まれて、息を乱す君との距離が近付いた。銀華で濡れた睫毛の陰で薄膜を張った双眼が揺らいで、解けてゆく。白に塗り潰された世界にぽってりと咲く紅色と、研ぎ澄まされた黒曜石が輪郭を取り戻して慟哭した。
hakorintg
DOODLE・雪ランドラ再掲・おててあっため中
・アルフィオとローズマリーは粉雪が舞う日の午前中、二人寄り添い雪景色を見つめていました。(雪の日の二人/https://shindanmaker.com/594857)
・フィオマリは粉雪が舞う日の午後、二人で雪ウサギを作りました。(雪の日の二人) 4
osatousarasara
DOODLECURI●の粉雪ひっさしぶりに聞いたら降ってきたので頑張りました。センチメンタルきょうじくん冬の日の奇跡に遭遇するお話。時間無くて推敲あんまし出来なかったので誤字脱字あったらごめんなさい(普段もそんなしてないのでは???)君を呼ぶ雪「あ〜何度目やコレ?ま、ええか。よお狂児ィ、お勤め御苦労さんっと」
チン、とグラスが擦れ合い歓声をあげる。ありがとうさんです、と短く揃えられた頭を下げつつ、相手のグラスの中身が自分のものに飛び込まないよう器用に避けた。
初夏の日差しを日中たんまり浴びた喉に黄金色の炭酸酒はよく沁みるらしく、アニキ分の小林は嬉しそうに目を細めて飲み下していく。
先の台詞の通り、成田狂児が灰色の虜囚から人間に戻って数日、あちらこちらで祝杯の誘いを有り難く頂戴し、いささか食傷気味になってきた時分を見計らったように、ちょっと付き合えやと誘われた先が、こじんまりとした小料理屋での二人きりの一席であった。
言うて鉄砲玉になったわけでも誰ぞを庇ったわけでもなし、貰い事故みたいなもんで名誉もクソもあらしませんわ。と独りごちると、ええやん、みぃんな祝うてくれるんやから貰っとき、とドスドス脇を小突かれた。
4800チン、とグラスが擦れ合い歓声をあげる。ありがとうさんです、と短く揃えられた頭を下げつつ、相手のグラスの中身が自分のものに飛び込まないよう器用に避けた。
初夏の日差しを日中たんまり浴びた喉に黄金色の炭酸酒はよく沁みるらしく、アニキ分の小林は嬉しそうに目を細めて飲み下していく。
先の台詞の通り、成田狂児が灰色の虜囚から人間に戻って数日、あちらこちらで祝杯の誘いを有り難く頂戴し、いささか食傷気味になってきた時分を見計らったように、ちょっと付き合えやと誘われた先が、こじんまりとした小料理屋での二人きりの一席であった。
言うて鉄砲玉になったわけでも誰ぞを庇ったわけでもなし、貰い事故みたいなもんで名誉もクソもあらしませんわ。と独りごちると、ええやん、みぃんな祝うてくれるんやから貰っとき、とドスドス脇を小突かれた。