蛍
佐伯雛子
DONEサカノーエさんと姪っ子がきゃっきゃしてるところが書きたかっただけの話です。捏造純度100パーのサカノーエさんの姪っ子が登場します。下記姪ちゃんの設定です。7月の本にもこの子は登場します。こんな感じの姪ちゃんとサカノーエさんの話をいつか本にしたいです。言うのはタダ。メイちゃん=庚二の兄の娘(ひとりっ子)私立幼稚園に通っている。ギフテッドな三歳児。コウちゃん(高3)が大好き。
メイちゃんとおままごと【現パロDKノ上君と姪ノ上ちゃんss】「あなた、そこのお皿を取ってくださる? ……ねぇ、あなたってば!」
「ん? あだっ」
「聞いてます?」
「き、聞いてなかった。……あー、何だ? これ?」
「そう、それよ。……んもうっ、本当に困った人ねぇ」
「あー……どうもすみませんでした」
「分かればいいんです。分かれば」
何故俺は今母にそっくりな喋り方をした三歳児に“あなた”と呼ばれているのだろうか。
「聞いてなかったのは俺が悪いんですが、物を投げるのはよくないよ。“メイ”ちゃん」
坂ノ上庚二はいつの間にか眼前で鼻息荒く仁王立ちしている幼女に皿を手渡した。幼いながらにも坂ノ上家特有の顔をしたその子は制服の上から纏ったエプロンの裾を整えながら、満足げな笑みを顔いっぱいに浮かべている。その笑顔は何とも既視感を感じずにはいられなかった。
5870「ん? あだっ」
「聞いてます?」
「き、聞いてなかった。……あー、何だ? これ?」
「そう、それよ。……んもうっ、本当に困った人ねぇ」
「あー……どうもすみませんでした」
「分かればいいんです。分かれば」
何故俺は今母にそっくりな喋り方をした三歳児に“あなた”と呼ばれているのだろうか。
「聞いてなかったのは俺が悪いんですが、物を投げるのはよくないよ。“メイ”ちゃん」
坂ノ上庚二はいつの間にか眼前で鼻息荒く仁王立ちしている幼女に皿を手渡した。幼いながらにも坂ノ上家特有の顔をしたその子は制服の上から纏ったエプロンの裾を整えながら、満足げな笑みを顔いっぱいに浮かべている。その笑顔は何とも既視感を感じずにはいられなかった。
ganiwaoo
MAIKINGヌヴィ蛍 花嫁②※男性キャラクターの女装描写があります
花嫁バトルロワイヤル ② ヌヴィレットはエピクレシス歌劇場の舞台にかけられた巨大なスクリーンを前に、ぼんやりと突っ立っていた。ここへ至るまでにまあ色々あったのだ。
まず、随分と長い間手付かずだった身分登録の制度にメスを入れる苦労は筆舌に尽くし難かった。特に検律庭からの反発はかなりのものだった。立法に関わる者には貴族が多いので当然のことであるし、血の繋がりに関して表沙汰にしたくない者たちは個人情報保護の観点から論争を激化させた。
ある程度の議論をしたにせよ、結局は権力を用いて強行させたのは後ろめたい点である。今回のことで貴族たちからの支持はまた少し落ちただろう。
しかしそれもヌヴィレットには都合が良い。
いずれはこの席も、フォンテーヌ国民へ返さねばならないのである。その時が来るまでは己の評判がどうであろうと何としてでもこの国を守っていかねばならぬが…。
5507まず、随分と長い間手付かずだった身分登録の制度にメスを入れる苦労は筆舌に尽くし難かった。特に検律庭からの反発はかなりのものだった。立法に関わる者には貴族が多いので当然のことであるし、血の繋がりに関して表沙汰にしたくない者たちは個人情報保護の観点から論争を激化させた。
ある程度の議論をしたにせよ、結局は権力を用いて強行させたのは後ろめたい点である。今回のことで貴族たちからの支持はまた少し落ちただろう。
しかしそれもヌヴィレットには都合が良い。
いずれはこの席も、フォンテーヌ国民へ返さねばならないのである。その時が来るまでは己の評判がどうであろうと何としてでもこの国を守っていかねばならぬが…。
ganiwaoo
MAIKINGヌヴィ蛍 花嫁①花嫁バトルロワイヤル ① 絹を裂くような女の悲鳴が上がる。その方角へちらりと視線をやって、蛍は腰を低く落とした姿勢を保ったままそろりと走り出した。蝶々のようにひらひらと、白い総レースのベールが揺れる。足首まである長いドレスの裾を捌きながら、いつもと違う衣擦れの音がやけに気になった。木の影に入って周囲を窺うと、前方に白い影がある。
花嫁だ。
蛍は荒くなる息を押し殺して、そうっと機関銃を構えた。反動に備えてぐっと踏ん張る。三、二、一…
*
「──つまり、サバイバルゲームをしろって?」
「まあそんな感じなんだけど」
首を傾げた蛍を前に、シャルロットは「うーん」と空中を睨んでカフェのテーブルに頬杖をついた。
「最初から説明するね。フォンテーヌのブライダル事業組合と共律庭の合同企画で、身分登録制度関係の法整備に伴って結婚に纏わる諸々のイメージアップをしたいんだって」
5097花嫁だ。
蛍は荒くなる息を押し殺して、そうっと機関銃を構えた。反動に備えてぐっと踏ん張る。三、二、一…
*
「──つまり、サバイバルゲームをしろって?」
「まあそんな感じなんだけど」
首を傾げた蛍を前に、シャルロットは「うーん」と空中を睨んでカフェのテーブルに頬杖をついた。
「最初から説明するね。フォンテーヌのブライダル事業組合と共律庭の合同企画で、身分登録制度関係の法整備に伴って結婚に纏わる諸々のイメージアップをしたいんだって」
Rimo67200894
PAST昔の話なんですが、ときメモ初めてプレイしたとき、狂ったように一人の男だけで十周も回ったんですよ。ときめき会話、蛍会話全部ノートに書き写しました。女々しくてめんどくさい男に弱いんだと思います・・・風真っていうんですけど。佐伯雛子
DONEなんの山もオチもない現パロ坂伴ssです。金曜日はカレーの日。
金曜日の誘惑【現パロ坂伴ss】換気扇の下、煙草を吸いつつ面倒くさいながらも料理をしていたその時。つけっぱなしにしていたテレビ番組から聞き慣れない単語が流れてきた。一抹の好奇心に駆られ、カウンター越しに覗き見る。司会者達の説明に耳を傾け、言葉の意味を理解すると肺を満たしたそれを換気扇に向かってゆっくりと吐き出した。
「……へぇ」
帰ってきたら、試してみるか。
吸いかけの煙草を軽く咥え直し、鼻で軽く笑うとホーロー鍋の中に視線を落とした。
適当に切った野菜達がいい具合に煮えている。そろそろ頃合いだろう。あとは市販のルーと、調味料棚にずらりと並んだスパイスやハーブに蜂蜜。それから冷蔵庫に入っている赤味噌、ココアパウダーなどを適当に入れてことこと煮れば今日の晩飯ーー金曜日のカレー(本当は昼に食べる)ーーの完成である。炊飯器の雑穀米ももう直炊けるし、トッピング用の温泉卵も冷蔵庫にスタンバイ済みだ。
4521「……へぇ」
帰ってきたら、試してみるか。
吸いかけの煙草を軽く咥え直し、鼻で軽く笑うとホーロー鍋の中に視線を落とした。
適当に切った野菜達がいい具合に煮えている。そろそろ頃合いだろう。あとは市販のルーと、調味料棚にずらりと並んだスパイスやハーブに蜂蜜。それから冷蔵庫に入っている赤味噌、ココアパウダーなどを適当に入れてことこと煮れば今日の晩飯ーー金曜日のカレー(本当は昼に食べる)ーーの完成である。炊飯器の雑穀米ももう直炊けるし、トッピング用の温泉卵も冷蔵庫にスタンバイ済みだ。
defective
DONE創作垢に上げていた小話です。眠れない夜を過ごしていた蛍ちゃんと、それに静かに寄り添う魈くんのお話。
ちょっとしっとりめに仕上げてあります。
(個人的に)そばにいるだけで安心できる関係性が好きなので書いてみました。 3
くまぞー
TRAINING蛍組4人の個人的イメージソング。キャラの絵を描く時にイメージが掴みやすいのでよく聴いてる曲とも言う。
全部YouTubeで聴けるのでよかったら検索して下さい…。
♪『花』に関してはMV動画が特におすすめです。そもそもめちゃめちゃ好きな曲。 2
おいちゃ
PROGRESSめちゃ長くなる予定の万蛍ちゃん ──「死」。それはこのテイワットの理の外に座している蛍にも存在する概念であり、いずれ訪れる未来。遠ざけることは出来ても避けることは出来ないもの。数多の危機を乗り越えて来た蛍であるが、やはりその存在には身震いする。内側から破裂しそうなほどに沸騰する高熱をもたらす病、相手の剣の切っ先が己の喉へと差し迫る戦闘、──そして生涯共にあるだろうと信じて止まなかった半身との別れ。鳥肌立つ思い出を振り返ればキリがない。もし「死」がいつしか必ず直面する最大の恐怖であるならば、生きている今という時間は覚悟を決めるための猶予とでも言うのだろうか。そのために今日まで幾度も体験したくない出来事に身を置いてきたのだろうか。
25426rinkokonoe
DOODLE今日蛍を見て浮かんだお話塚橋的な概念のお話。
短いです
蛍の見せた夢橋の上から、水面の上にザァザァと音を立てて揺れている細長い草原の中に、あの人の影を見た気がした
ちら、ちか、ちかちかと、青緑の光を力強く点滅させながら光っているのは蛍のはずなのに
嗚呼、また光った
力強い、あの人の背中を眺めているようだ
タラップを降りて、夕陽に煌めく縛帯の色とはまた違っているけれども、あの煌めきに似ているような気がしてくる
風が強く吹く
ざぁ、と揺れる草原に強くしがみついた蛍が光る
会いたい、そう強く願いながら瞬きをすると開いた瞳を通してあの人が草原に立っている姿が見えた
足の下が青緑色に光っている
背中だけなのに、あの人だと実感できた
「和さん」
ぽつりと口からあの人の名前がこぼれ落ちた
ぱちんと目を瞬くとぽろりと涙が雫になって掴んでいた手元に落ちて跡を残した
732ちら、ちか、ちかちかと、青緑の光を力強く点滅させながら光っているのは蛍のはずなのに
嗚呼、また光った
力強い、あの人の背中を眺めているようだ
タラップを降りて、夕陽に煌めく縛帯の色とはまた違っているけれども、あの煌めきに似ているような気がしてくる
風が強く吹く
ざぁ、と揺れる草原に強くしがみついた蛍が光る
会いたい、そう強く願いながら瞬きをすると開いた瞳を通してあの人が草原に立っている姿が見えた
足の下が青緑色に光っている
背中だけなのに、あの人だと実感できた
「和さん」
ぽつりと口からあの人の名前がこぼれ落ちた
ぱちんと目を瞬くとぽろりと涙が雫になって掴んでいた手元に落ちて跡を残した
wisteria069
PASTタル×蛍で「がんばらなくてもいいんじゃないの」「タルタリヤ、何だかそのニヤけ面が気持ち悪いんだけど……」
「あははっ……酷いなぁ、相棒」←優しくするのやっぱやめようかな、な顔
「っ!?(ゾクッ)」