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    黒魔道士

    ParAI_t

    DONE予定調和の再構築に失敗しました / クロアス

    久しぶりにラーリマ読み返してやっぱいいな、となりつつも当時乱された情緒の責任を黒魔道士長に取っていただきました←
    あのあと、このくらいズドベシャアってすっ転んでてほしいというか、魂エピソード実装はよ。
    クロアスだけどアステルちゃんは名前しか出てこないというか、地味に名前も出てきてないなこれ。
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     次の書類を取ろうと伸ばした手が机の上を滑る。何度目か数えるのも馬鹿馬鹿しいほどの空振りに眉間のシワを深めたところで、執務室の扉がノックされた。


    「……入りたまえ」
    「失礼しまーす」


     この部屋を訪れる数少ない者のうち、扉の向こうから現れた顔が最近知ったものではないことにクロービスはほうと息をつく。廊下の静けさから見当はついていたが、解答を見るまで気は抜けなかった。


    「魔法薬の報告資料を持ってきました。順調に行き渡っているようですねー」
    「では、これで一段落だな」


     あの後、ステラミーラで採取できた素材により作成した魔法薬は、配下の魔道士により村へと届け終わっている。ひとまず予定した人数に投与が終わった事を示す書類に、クロービスは眉間のシワを幾分和らげた。経過観察は必要だが、早目に対処が出来たのは喜ばしいことである。この分であれば病の流行が終息する日も近いだろう。あの木から葉を託されて本当に良 1878

    黒崎/grifith

    MOURNING採用されなかったザック(黒魔道士)とヴィル(学者)の会話。没なので供養。「お前割と色んな事してるよな。」
    「うん?何がだ?」
    手元の端末を弄りながら褒めるでもなく淡々とザックは口にした。
    「クラフターは全部終わってるのか…ヒラキャスも終わってる。遠隔もほぼ完了か。」
    「ああ、レベルの話か。」
    「うん。」
    端末に移るのは冒険者として公式登録してある情報で、氏名を調べればある程度の事はわかるようになっている。便利な世の中になったものだと、ザックは呟いた。
    「お前の名前、なんで読むんだ?ヴィルヘレム?」
    「そんなに読みにくい名前ではないと思うが?ヴィルヘルムという。姓はベッカーだ。」
    「ヴィルヘルム、ベッカー…」
    「なんでまた…」
    「いや、純粋に知らんかった、と言うか覚えてなかった。」
    「お前は。アイザック…ボヌール?」
    「いや、ボンネル。結構間違われるな…」
    「へぇ。」
    「支障はねぇけど。姓は適当だからな。」
    「は?」
    「別に登録名は偽名でも構わねぇんだよ。本名と紐付けできてれば。」
    「知らなかった…」
    マジか…少々驚いた顔で返事をするとヴィルは苦笑する。
    「出身はイシュガルドだからな。こっちの風潮とか登録のルールなんかには疎かったからかな」
    「そりゃそうか… 877

    ParAI_t

    DONEいずれ貴方へと続く導 / クロアス

    クロービスさんキャラスト公開記念第二段!
    ようやく予定がとれてほっとしています←
    今回のお話は、1話目公開分が不機嫌な黒魔道士~クロービスと視察へ、という読みからの、クロービスと視察へ~怖くないからの間の話のつもりです。
    繋げるつもりで書いており、プライベートエピソードの内容をやや含むので、これからキャラスト読む方は各自ご自衛・ご判断をよろしくお願いします。
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    先日の酒場から少し距離のあいた店の先。クロービスが戻ってくると、そこで待っているはずの人影はなく。また妙なことに巻き込まれたか?、と警戒しつつ辺りを見回せば、やや離れたところに見慣れた三つ編みが揺れていた。
    声をかけようとして、見知らぬ子供が不安げにアステルのスカートの裾を掴んでいるのが目に入る。当のアステルは、近くの露天の店主を巻き込んでなにやら話し込んでいた。何度かのやり取りの後、花が咲いたような笑みを浮かべ、子供へと向き直る。屈んで何やら身振り手振りを交えていると、仕舞いに、ありがとうお姉ちゃん、と少し弾んだ声が響いていた。
    小さな手が曲がり角に消えるのを見送り、アステルは小走りでクロービスの元に駆け寄ってくる。

    「お待たせしました! すみません、迷子がいたのでつい……」
    「……君は城下に明るくないから、私に着いてきたのではなかったかね?」
    「はい。だから近くのお店の人に道を聞 2894