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穂村凛 / ぽむりん
DONEいんこさん(@okamesecond )、みぃさん(@mizuneblack )、なきぼくろさん(@nakibokuro2355 )とのリレー小説です!前回はこちらから
https://twitter.com/okamesecond/status/1569104385397125120?s=46&t=rM_Aku_gk2yNKvCwNprWsg
リレー小説・ショタおね→歳の差五夏♀ ⑤十年分つもり積もった初恋の欠片たち。
その気持ちはまるで夜明けに輝く金星みたいに、幼い僕にとって唯一のお守りだった。
それなのに、いつの日か心の奥底で、埃をかぶせて忘れようとしていた。
傑が好きだった。大好きだった。あの頃の僕のすべてだった。
そして今、大人になった僕の隣には、何も変わらない彼女がいる。
甘くて、切なくて、愛らしいあの感情が、再び僕の中できらきらと輝きを取り戻していた。
「ハァ、傑……すぐる……ッ!」
涙を堪えながら半ば飛びつくように、柔らかな身体へと覆い被さる。白い首筋から薫るのは、清潔な石鹸の匂い。あの頃と同じ、傑の匂いだった。
濡れた唇にキスをしようと迫りながらも、臆病な童貞の手は震えていた。ああ、ダッセ。
1576その気持ちはまるで夜明けに輝く金星みたいに、幼い僕にとって唯一のお守りだった。
それなのに、いつの日か心の奥底で、埃をかぶせて忘れようとしていた。
傑が好きだった。大好きだった。あの頃の僕のすべてだった。
そして今、大人になった僕の隣には、何も変わらない彼女がいる。
甘くて、切なくて、愛らしいあの感情が、再び僕の中できらきらと輝きを取り戻していた。
「ハァ、傑……すぐる……ッ!」
涙を堪えながら半ば飛びつくように、柔らかな身体へと覆い被さる。白い首筋から薫るのは、清潔な石鹸の匂い。あの頃と同じ、傑の匂いだった。
濡れた唇にキスをしようと迫りながらも、臆病な童貞の手は震えていた。ああ、ダッセ。
穂村凛 / ぽむりん
DONEいんこさん(@okamesecond )、みぃさん(@mizuneblack )、なきぼくろさん(@nakibokuro2355 )とのリレー小説です!前回はこちら
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リレー小説・ショタおね→歳の差五夏♀ ②東京の某有名大学に入学した僕だったが、大学デビューに浮かれる同級生たちの喧騒にはイマイチ乗り切れないでいた。
わざわざ東京で進学したのは、やはり子供時代の初恋が引っ掛かっているからなんだろうか。近所に住む9歳年上のお姉さん。あの頃の全てだった彼女の面影を僕は今でも探している。
どうしてもとせがまれて新歓コンパに顔を出してみたものの、やはり退屈なだけの馬鹿騒ぎだった。
宴会場の中央では、一気飲みのコールがかかっている。未成年ばかりのはずなのによくやるよな。呆れ返った僕が部屋の片隅でウーロン茶をちびちび飲んでいると、女子数名が群がってくる。
全員ケバい化粧に露出度の高い服。面倒なので包み隠さず舌打ちをしてやると、不機嫌な顔も超イケメンじゃ〜ん!と黄色い声が上がる。はあ、一応、有名大学なのに内部進学のバカ女たちはこんなもんか。クソかよ。
1048わざわざ東京で進学したのは、やはり子供時代の初恋が引っ掛かっているからなんだろうか。近所に住む9歳年上のお姉さん。あの頃の全てだった彼女の面影を僕は今でも探している。
どうしてもとせがまれて新歓コンパに顔を出してみたものの、やはり退屈なだけの馬鹿騒ぎだった。
宴会場の中央では、一気飲みのコールがかかっている。未成年ばかりのはずなのによくやるよな。呆れ返った僕が部屋の片隅でウーロン茶をちびちび飲んでいると、女子数名が群がってくる。
全員ケバい化粧に露出度の高い服。面倒なので包み隠さず舌打ちをしてやると、不機嫌な顔も超イケメンじゃ〜ん!と黄色い声が上がる。はあ、一応、有名大学なのに内部進学のバカ女たちはこんなもんか。クソかよ。