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    pixiv

    田中んち

    SPUR ME【冒頭部分のみ】可不可⇄椛 +生行
    ⚠️以下ご了承ください⚠️
    ※これをベースに現在執筆中のものをガラッと書き直すことを検討中ですのでだいぶお日にちをいただきます。
    ※完成版はpixivに公開、または執筆中にオンラインイベント等の開催発表があった場合はそちらへの展示作品にする可能性があります。
    ※本作品の完成版より前に別の作品が公開される可能性があります。
    【冒頭部分のみ】可不可⇄椛 +生行 生行はデスクの上を整理してキャビネに鍵をかけて、明日のスケジュールを確認してから退勤の入力を済ませる。午後八時をとうに過ぎていて、オフィスに残っているのは可不可と生行の二人だけだった。
    「社長。何か手伝うことはありますか?」
    「んー……大丈夫。僕ももう終わるよ」
    「先月、打刻漏れ多かったですよ。ちゃんと入れてくださいね」
    「はいはい、今入れますよ……っと。はい入れたよ」
     退勤報告を受けた生行は念のために勤怠管理システムを確認する。間違いなく打刻されていることを確認してから、PCの電源を落として立ち上がった。他の社員の机の上に、出しっぱなしの重要書類やPCの電源の切り忘れなどがないか、フロア内を見て回る。HAMAツアーズへの入社きっかけに初めてオフィスワークをする者が多く、最初の頃は離席時や退勤時のルールやマナーの周知徹底に朔次郎と共に苦労したことを生行は今でもよく覚えている。最近は確認の時間もぐっと減り、サッと一周する程度で済むようになった。
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    しんした

    DONE宿鹿webオンリー
    共通テーマ企画『#いっぱい食べる宿鹿が好き』参加作品です。

    現パロ宿鹿。
    ドイツのクリスマスマーケットで密かにとあることを楽しんでいる鹿紫雲のお話。
    一応新刊の現パロ宿鹿の続きみたいな感じですが、なんやかんやで同居して数年経った二人が仲良くしてるだけです。
    新刊サンプル
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23549612
    ギャップに弱い鹿紫雲の宿鹿.





     宿儺の長めの休暇に付き合う形で訪れた冬のヨーロッパ。オランダの研究所での有意義な研修を終えた鹿紫雲は宿儺と共に欧州各都市を周っていた。
     冬のヨーロッパといえばクリスマスムード一色だ。主要な街だけでなく地方都市でもクリスマスに向けたマーケットが開かれている。宿儺はそれほど興味があるわけではなさそうだったが、流石に本場のドイツへ入国してからは、観光客らしく毎日のように二人でクリスマスマーケットへと足を運んでいた。
    「おお〜、やっぱ賑わってるな」
     今日、鹿紫雲と宿儺が訪れたのは古都ドレスデンのクリスマスマーケット。ドイツの中でも古い歴史を持つこの市は、中心地の広場全体に木製の屋台や観覧車、メリーゴーランドに巨大なクリスマスツリーがひしめき合うドレスデンの一大イベントだ。
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    きのした

    PASTpixivより再掲

    グッパオンで恋に落ちてる承花を目指した結果。
    ただ、花京院が好きな承太郎の話。
    だって空条氏は、出会った時から花京院に、惚れてましたよね?(曇りなきまなこ)
    承太郎の様子がだいぶおかしいです。頭がお花畑です。花京院も若干ふわふわしてます。
    承花にポルナレフを添えるのが好きです。
    恋する二人とお兄ちゃん おまけつき きっとそれは、一目惚れというやつだった。

     初めて見た時、天女かと思った。羽衣をヒラヒラさせて、怪我をした俺を気にかける。ハンカチを渡されて、胸が高鳴った。細い身体をしならせて去っていくその姿に、このハンカチを返す時、関係を迫ろうと思った。
     運命だと思ったのに、DIOの刺客だった。少々がっかりしたが、これから俺のものにすればいいと、お持ち帰りをする。敵意のこもった鋭い視線も美しかったが、操られていたのだと、洗脳をといた瞬間、その潤む菫色が優しい色をしていて、俺は再び落ちることになる。
     少々プライドが高くて、扱いにくいのだろうか。そう思っていたが、共に過ごすうち、それは奴の背伸びであったのだと気がついた。本来の花京院は、穏やかで優しく、頭が良い分色々なことによく気がついて、相手の先に回って気遣いの態度をとっていた。俺の理想とする大和撫子。
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    きのした

    PASTpixivより再掲

    花京院が心配な病的過保護太郎と、承太郎の愛が欲しい蘇り院の話。
    私はすぐ承太郎を病気にしたがるから困る。
    誤解とすれ違いが大好物です。
    当然のようにアメリカで同棲。
    何年後かは、それぞれの胸の中でお好きな感じに当てはめて下さい。
    ※ほのかに承←モブ表現あり。
    だからお願いそばにおいてね おまけつき 僕は承太郎と、たった一度だけ、抱き合ったことがある。

     あれは、あの旅で、まだ僕が目を負傷して途中離脱する前。その日は敵襲に遭って、スタープラチナを思う様暴れさせた承太郎は、古ぼけた宿に泊まるとなっても、興奮がおさまらないようだった。僕らはキスを交わした。二人部屋で、夜が染み入ってくれば、何も邪魔するものはない。彼は僕を好きだと言った。息継ぎの度、何度も。僕を貪る彼を、僕は愛しいと思っていた。だから僕も好きだと返した。いつもだったら、思う存分キスをした後、疲れた身体を休ませるために手を繋いで眠りについた。けれどその日は違った。
     承太郎が僕を軋む固いベッドに押し倒す。そのまま僕の服を剥ごうとした。僕は打ち震えた。承太郎に恋していた僕は、いつからかその瞬間を待ち望んでいたのだ。承太郎に欲望を向けられていることが、たまらなく嬉しかった。彼の、望むように。僕は積極的に動いて、承太郎と愛し合った。大切な思い出。これから先何があっても、この瞬間の幸せを覚えていれば大丈夫。僕は何にでも立ち向かえる。そう思って最終決戦に挑んだ僕は、DIOに敗北した。だけど、それはきっと、僕の役目だった。メッセージに、どうか気づいて欲しい、そう願いながら、水に沈んでいった。感覚の無くなっていく指先が、勝手に温もりを探す。承太郎。最期に、君とキスが、したかったなぁ。
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