サザ
nagihara_0523
DOODLE⚠️鬼くんが触手に襲われているので閲覧大丈夫な人だけどうぞ⚠️18⤴︎?(y/n)
触手×鬼?
モブ妖怪×鬼?
なんて表記か分からないけど描きたくて………
サザエ鬼の「濃厚な👹エキスが五臓六腑に沁みてきた〜!!」が頭から離れないよぉ 2
Xpekeponpon
DOODLEさざれゆき幻班が明日なので、ガチ前日譚というか直前譚を書いた邂逅直前 ●
指が――痛い――右の指が――引き裂かれて、抉れて、千切れて、全部、動かない、血が、痛い、痛い、痛い、痛いっ、いたい いたい すごくいたい
「――ッ がァあっ!」
見開いた目には何も映らない。『真っ暗な』布団の中、右手を押さえてうずくまる。左手で触れたそこは、指が五本ともなかった。より精確に言うと、なけなしの小指とわずかな盛り上がりだけの薬指、綺麗に何もない中指、根本ごと抉れた人差し指、半分だけの親指だ。それぞれの断面には釘が刺されている。それを芯に、布団に散らばっていた砂鉄を電気の力で集めて真っ黒な指と化す。
「指っ、ならっ、あるやろがいっ……!」
この、指が千切れるような痛みが幻肢痛であることを知っている。医者から説明されて理解している。……なのに、痛い。あり得ない場所が、痛い。指が『こう』なったあの時のように、痛い。砂鉄の指を握り込む。
1706指が――痛い――右の指が――引き裂かれて、抉れて、千切れて、全部、動かない、血が、痛い、痛い、痛い、痛いっ、いたい いたい すごくいたい
「――ッ がァあっ!」
見開いた目には何も映らない。『真っ暗な』布団の中、右手を押さえてうずくまる。左手で触れたそこは、指が五本ともなかった。より精確に言うと、なけなしの小指とわずかな盛り上がりだけの薬指、綺麗に何もない中指、根本ごと抉れた人差し指、半分だけの親指だ。それぞれの断面には釘が刺されている。それを芯に、布団に散らばっていた砂鉄を電気の力で集めて真っ黒な指と化す。
「指っ、ならっ、あるやろがいっ……!」
この、指が千切れるような痛みが幻肢痛であることを知っている。医者から説明されて理解している。……なのに、痛い。あり得ない場所が、痛い。指が『こう』なったあの時のように、痛い。砂鉄の指を握り込む。
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DOODLE生きてて良かったなぁって言う残野さざれゆきオールキャラ
生きてて良かったなぁ●1
夜中にふっと目が覚めた。二度寝しようにもなんだか寝付けなくて――そっと、隣の布団で寝てる彼を起こさないよう布団から抜け出した。
月が明るくて、そう暗い夜ではなくて。いいかげん日光で劣化してきたサンダルを履いてベランダへ。新しいの買わないとな。ベランダの柵にもたれる。初夏の夜は心地良い。
ぼーっと……東京の眠らぬ明るさを眺めつつ……昔なら煙草の一つでも吸ったんだろうが、値上がりだの、喫煙場所の減少だの、お気に入りだった銘柄の生産終了だの、コンプライアンスだので、最近は吸う数がめっきり減った。それは同居人も同じで。
いろいろ、変わったなぁ……時代とか、風景とか、僕ら自身も。
昔はこんなんじゃなかった。昔はもっとこう……、ろくでもなかったな。クソみたいな思い出ばかりで、思わずフッと笑ってしまう。
3886夜中にふっと目が覚めた。二度寝しようにもなんだか寝付けなくて――そっと、隣の布団で寝てる彼を起こさないよう布団から抜け出した。
月が明るくて、そう暗い夜ではなくて。いいかげん日光で劣化してきたサンダルを履いてベランダへ。新しいの買わないとな。ベランダの柵にもたれる。初夏の夜は心地良い。
ぼーっと……東京の眠らぬ明るさを眺めつつ……昔なら煙草の一つでも吸ったんだろうが、値上がりだの、喫煙場所の減少だの、お気に入りだった銘柄の生産終了だの、コンプライアンスだので、最近は吸う数がめっきり減った。それは同居人も同じで。
いろいろ、変わったなぁ……時代とか、風景とか、僕ら自身も。
昔はこんなんじゃなかった。昔はもっとこう……、ろくでもなかったな。クソみたいな思い出ばかりで、思わずフッと笑ってしまう。
Xpekeponpon
DOODLEさざれゆきオールキャラ1班→7班→2班→3班→6班→4班5班
デイドリームビリーバー●
過去を夢見ることがある。
かつて、気を許せる友ができた。
余所者の自分にも優しくて、気のいい奴で、『年齢差』も感じないぐらい話が合って、一緒にいると楽しくて。
だから――
魔が差した。
「実は――」
己の、人間では有り得ぬ年齢のこと。
己が、もう人間ではないこと。
己は、人魚に呪われていること。
「そうなんだ……」
友は神妙に頷いて、「話してくれてありがとう」と慰めるように笑ってくれた。
嗚呼――打ち明けてよかった。独りずっと抱えていた心の闇を、少しだけ解き放つことができて、ほんの少しだけ、肩が軽くなったような気がする。本当のまま、もう少しここに居てもいい気がする。
ありがとう。そう返して、己もまた、微笑みを返した……心からの感謝を込めて。
3110過去を夢見ることがある。
かつて、気を許せる友ができた。
余所者の自分にも優しくて、気のいい奴で、『年齢差』も感じないぐらい話が合って、一緒にいると楽しくて。
だから――
魔が差した。
「実は――」
己の、人間では有り得ぬ年齢のこと。
己が、もう人間ではないこと。
己は、人魚に呪われていること。
「そうなんだ……」
友は神妙に頷いて、「話してくれてありがとう」と慰めるように笑ってくれた。
嗚呼――打ち明けてよかった。独りずっと抱えていた心の闇を、少しだけ解き放つことができて、ほんの少しだけ、肩が軽くなったような気がする。本当のまま、もう少しここに居てもいい気がする。
ありがとう。そう返して、己もまた、微笑みを返した……心からの感謝を込めて。
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DOODLEさざれゆき3班 https://fusetter.com/tw/4zzYdpyJ#all こちらの泡沫の小噺 ●
「絵本読んでたんだ」
机の上の童話の横に、手土産のドーナツの箱を置きつつ。
「うん! 人魚姫。知ってる?」
小さいその子がまんまるな目で見上げてくるのを――伊緒は優しく見下ろして。
「知ってるよ~。アンデルセンだろ」
「あんでるせん」
「ホラここ、書いてある。作者の名前」
「ほんとだ」
指先の「ハンス・アンデルセン」から、鉱太郎は人魚姫の表紙をしげしげと眺め。
「ねぇいおべ」
「うん?」
「人魚って本当にいるの?」
「ん~……鉱太郎はどう思う?」
「いると思う」
迷う素振りもなく、鉱太郎は即答した。伊緒は「ほう」とその様子に興味深げに言葉を続ける。
「どうしてそう思ったの?」
「あのね……」
ちら、と台所でお茶の用意をしている祖父を見て、鉱太郎は声をひそめた。
1208「絵本読んでたんだ」
机の上の童話の横に、手土産のドーナツの箱を置きつつ。
「うん! 人魚姫。知ってる?」
小さいその子がまんまるな目で見上げてくるのを――伊緒は優しく見下ろして。
「知ってるよ~。アンデルセンだろ」
「あんでるせん」
「ホラここ、書いてある。作者の名前」
「ほんとだ」
指先の「ハンス・アンデルセン」から、鉱太郎は人魚姫の表紙をしげしげと眺め。
「ねぇいおべ」
「うん?」
「人魚って本当にいるの?」
「ん~……鉱太郎はどう思う?」
「いると思う」
迷う素振りもなく、鉱太郎は即答した。伊緒は「ほう」とその様子に興味深げに言葉を続ける。
「どうしてそう思ったの?」
「あのね……」
ちら、と台所でお茶の用意をしている祖父を見て、鉱太郎は声をひそめた。
うさまる
DOODLEQAL思い返してライブの細かいこともなんとなく覚えてるんだけどそこだけ言葉にすると違和感があり、総体的にぼんやりと、ブライアンが笑ってた、ロジャーが笑ってた、アダムも笑ってた、みんな笑ってた、今日もいい天気、的なサザエさんの歌みたいな感想しか出てこない、という雑な落書き。宝石箱みたいな夜をありがとう。一生大切にします。
Xpekeponpon
DOODLEさざれゆき3班×ぼくだぶ君が入学する前のお話 ●
昭和という時代が過去になって久しい。そんな某日某市、某UGN支部。
「……UGNエージェントが教師を?」
伊緒兵衛――というのは古風すぎるので今は伊緒と名乗っている男は、手にしたセイロンティーから顔を上げた。
隆々たる巨躯の男が、後ろ姿、窓から街を見下ろしている。最高品質のスーツに瀟洒なる佇まいは、彼の高貴さを物語る。
「さ、左様だど。あの町は少々特殊で――覚醒した青少年を、す、速やかに発見する為の措置だど」
少し訛りぎこちない言葉遣いだが、その物言いと態度には凛然たるものがあった。
「ま、まさか祖国から遥々日本へ来て、小学校の先生をすることになるとは、このオーデストルートも驚いたど」
振り返る巨漢、オーデストルートの相貌の造形は厳しいが、微笑みは穏やかだ。「へえ」と伊緒は紅茶を一口。かちゃり、白磁がソーサーに置かれる。
1162昭和という時代が過去になって久しい。そんな某日某市、某UGN支部。
「……UGNエージェントが教師を?」
伊緒兵衛――というのは古風すぎるので今は伊緒と名乗っている男は、手にしたセイロンティーから顔を上げた。
隆々たる巨躯の男が、後ろ姿、窓から街を見下ろしている。最高品質のスーツに瀟洒なる佇まいは、彼の高貴さを物語る。
「さ、左様だど。あの町は少々特殊で――覚醒した青少年を、す、速やかに発見する為の措置だど」
少し訛りぎこちない言葉遣いだが、その物言いと態度には凛然たるものがあった。
「ま、まさか祖国から遥々日本へ来て、小学校の先生をすることになるとは、このオーデストルートも驚いたど」
振り返る巨漢、オーデストルートの相貌の造形は厳しいが、微笑みは穏やかだ。「へえ」と伊緒は紅茶を一口。かちゃり、白磁がソーサーに置かれる。
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DOODLEさざれゆき1班ツイートしてたネタのやつ
ベランダのセイレーン ●
その日はとても霧深くて。
東京でここまで濃霧になるなんて珍しいことだな、と奉一はアスファルトを踏み締める。UGNの若者達に生き延びる為の術を教え、支部で諸々の用事を済ませた帰り道、ガンケースを背負い直す。
それにしても右も左も真っ白で――少し異世界じみている。
こいつは交通網にいろいろ支障が出てそうだ。徒歩で良かった。どれだけ白に閉ざされても、歩き慣れた道は、奉一にとって一つ目を閉じても迷わず歩くことができる。そろそろ自宅付近だった。
「――…… ン」
ふと、そんな時だった。声のような――歌だ。歌声が、霧の向こうから聞こえてくる。
不思議な……日本語のようで日本語ではない、聞き取れぬ歌詞の旋律は静かに朗々と……『神秘的』と『未知への忌避感』の境界線をなぞりながら……それは二度と帰れぬ場所への切ないほどの憧憬、静かな静かな寂寥を滲ませ……――この白い世界も相俟って、異界より響いているかの如く。
953その日はとても霧深くて。
東京でここまで濃霧になるなんて珍しいことだな、と奉一はアスファルトを踏み締める。UGNの若者達に生き延びる為の術を教え、支部で諸々の用事を済ませた帰り道、ガンケースを背負い直す。
それにしても右も左も真っ白で――少し異世界じみている。
こいつは交通網にいろいろ支障が出てそうだ。徒歩で良かった。どれだけ白に閉ざされても、歩き慣れた道は、奉一にとって一つ目を閉じても迷わず歩くことができる。そろそろ自宅付近だった。
「――…… ン」
ふと、そんな時だった。声のような――歌だ。歌声が、霧の向こうから聞こえてくる。
不思議な……日本語のようで日本語ではない、聞き取れぬ歌詞の旋律は静かに朗々と……『神秘的』と『未知への忌避感』の境界線をなぞりながら……それは二度と帰れぬ場所への切ないほどの憧憬、静かな静かな寂寥を滲ませ……――この白い世界も相俟って、異界より響いているかの如く。
もろう
DOODLE7くん誕生日🎂🎉おめでと~~コナ三に感謝✨
モデルの姿だと人前でいちゃいちゃできないからキツネキスするNa/na19
ゲーム中は何故か普通にデートしてるけど人気モデルなら行動に制限があると思うんだ… サザンのLOVE AFFAIRみたいな、連れて歩けない役柄はいつも他人、ってふたりも切なくて良い 2
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DOODLEさざれゆき6班小噺クリア者向け
とわのきみへ 時代は移ろう。
今の時代は令和と呼ばれている。
かつて超人はほとんどいないものだったが、約20年前に『レネゲイドウイルス拡散事件』が発生して以来、超常現象は日常にまで侵蝕するようになってしまった。
――そして、異能から日常を護る為の世界的組織、『UGN(ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク)』は設立された。
(全く、こんな時代が来るとは思ってもみなかったな)
伊緒はUGNと協力関係を結んだイリーガルオーヴァードとして、この令和の東京を生きていた。
UGNは規模に見合った情報収集能力を持つ。伊緒は700年の知識をカードに、UGNにうまく取り入り悪くない地位を得ることに成功していた。
――で。
1292今の時代は令和と呼ばれている。
かつて超人はほとんどいないものだったが、約20年前に『レネゲイドウイルス拡散事件』が発生して以来、超常現象は日常にまで侵蝕するようになってしまった。
――そして、異能から日常を護る為の世界的組織、『UGN(ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク)』は設立された。
(全く、こんな時代が来るとは思ってもみなかったな)
伊緒はUGNと協力関係を結んだイリーガルオーヴァードとして、この令和の東京を生きていた。
UGNは規模に見合った情報収集能力を持つ。伊緒は700年の知識をカードに、UGNにうまく取り入り悪くない地位を得ることに成功していた。
――で。
Xpekeponpon
DOODLEこれを清書した→ https://fse.tw/FCb9gPcd#allさざれゆき1班小噺
雨と傘とイタリアン ●
地下鉄から出たら雨だった。
あー。しまったなー。とりあえず駅の屋根の下に引き返して、伊緒は溜息を吐く。たいていはいつも朝のニュースの天気予報を見るのだけれど、見そびれた日に限ってこんな。
季節は冬、時間は夜。濡れて冷えて帰るには些かつらい。鞄の中には濡れたら困る書類もある。スマホによるとこの雨は一晩中降るそうで、一時しのぎの雨宿りは不可能だ。一縷の望みに賭けて駅構内のコンビニを覗いてみたけれど……ビニール傘は既に売り切れ。同じ境遇の者がお先にたくさん居たようだ。
(参ったなぁ……)
タクシーを呼んでもいいけれど、ビニ傘のことを思うと捕まらない気がする。そしてこれは深刻な問題なのだが、時間的におなかがちょーっと空いてきた。インスタントにチョコバーやオニギリを食べてもいいけれど、折角の晩餐、一日の終りのご褒美、簡単に済ませたくはないし、一人じゃなくて二人がいい。
1740地下鉄から出たら雨だった。
あー。しまったなー。とりあえず駅の屋根の下に引き返して、伊緒は溜息を吐く。たいていはいつも朝のニュースの天気予報を見るのだけれど、見そびれた日に限ってこんな。
季節は冬、時間は夜。濡れて冷えて帰るには些かつらい。鞄の中には濡れたら困る書類もある。スマホによるとこの雨は一晩中降るそうで、一時しのぎの雨宿りは不可能だ。一縷の望みに賭けて駅構内のコンビニを覗いてみたけれど……ビニール傘は既に売り切れ。同じ境遇の者がお先にたくさん居たようだ。
(参ったなぁ……)
タクシーを呼んでもいいけれど、ビニ傘のことを思うと捕まらない気がする。そしてこれは深刻な問題なのだが、時間的におなかがちょーっと空いてきた。インスタントにチョコバーやオニギリを食べてもいいけれど、折角の晩餐、一日の終りのご褒美、簡単に済ませたくはないし、一人じゃなくて二人がいい。
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DOODLEさざれゆき幻班、侠太郎の前日譚ネタバレなし
至る凪は未だ遠く ●
ようやっと病院にいなくてもよくなった。まあ、しばらく定期的に行かねばならないようだが。
そんな訳で、侠太郎は隣町の病院から村に帰ってきた。村唯一のバス停で、車両が停まる。
「侠太郎くん、ほら」
付き添いに来てくれた村の大人が、手を引いてやろうと無事な左手に触れるが――
「見えるからええです。……手え繋ぐなんてちっちゃいこみたいで嫌ですわ、恥ずかしです」
侠太郎は『見えないはず』なのに大人の手をひらっとかわすと、自分の脚でバスから降りんと立ち上がる。
「こ、こら! 危ないて」
「危なないですて、ほれ」
ぴょん。跳んで降りて着地。体は寧ろ、入院する前より身軽になっていた――異様なほど。
「……のう侠太郎くん、ほんまに見えとるんか?」
1862ようやっと病院にいなくてもよくなった。まあ、しばらく定期的に行かねばならないようだが。
そんな訳で、侠太郎は隣町の病院から村に帰ってきた。村唯一のバス停で、車両が停まる。
「侠太郎くん、ほら」
付き添いに来てくれた村の大人が、手を引いてやろうと無事な左手に触れるが――
「見えるからええです。……手え繋ぐなんてちっちゃいこみたいで嫌ですわ、恥ずかしです」
侠太郎は『見えないはず』なのに大人の手をひらっとかわすと、自分の脚でバスから降りんと立ち上がる。
「こ、こら! 危ないて」
「危なないですて、ほれ」
ぴょん。跳んで降りて着地。体は寧ろ、入院する前より身軽になっていた――異様なほど。
「……のう侠太郎くん、ほんまに見えとるんか?」
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DONEさざれゆき又鬼奇譚 幻班、侠太郎の前日譚(惨劇〜少年時代)ネタバレなし
きいろの黎明●
目が覚めたら暗闇だった。
ここは病院で、ベッドの中で、大人達がたくさんいて、家族が死んだことを伝えられ、警察があれこれ聞いてきた。
……よく、分からなかった。
ただ、真っ暗で、真っ黒で、「なんで真っ暗なん?」「電気つけへんの?」と聞いたら、眼球が二つとも壊れてしまったことを知らされた。
それからのことはよく覚えていない。
気付いたら、吹雪の中を――病院から抜け出して――暗闇を――素足で歩いていた――目を覆う包帯を引き千切り、空を仰いだ――太陽も星もない、果てしない闇が、暗闇が、ぽっかりと空いた大穴のような空が、そこにあった。
「見えへん……」
目を見開いたまま、呆然と呟いた。……だが、どうしたことか。
2619目が覚めたら暗闇だった。
ここは病院で、ベッドの中で、大人達がたくさんいて、家族が死んだことを伝えられ、警察があれこれ聞いてきた。
……よく、分からなかった。
ただ、真っ暗で、真っ黒で、「なんで真っ暗なん?」「電気つけへんの?」と聞いたら、眼球が二つとも壊れてしまったことを知らされた。
それからのことはよく覚えていない。
気付いたら、吹雪の中を――病院から抜け出して――暗闇を――素足で歩いていた――目を覆う包帯を引き千切り、空を仰いだ――太陽も星もない、果てしない闇が、暗闇が、ぽっかりと空いた大穴のような空が、そこにあった。
「見えへん……」
目を見開いたまま、呆然と呟いた。……だが、どうしたことか。
Xpekeponpon
DONEさざれゆき又鬼奇譚、幻班侠太郎の話、前日譚
ネタバレなし
この絵 https://x.com/Xpekeponpon/status/1751614463671968050?s=20
さざれゆき前日譚●
目は、瞼を閉じれば視覚がゼロになるが……
耳は、閉じるものがないので『筒抜け』だ。
侠太郎は鳥の鳴き声で朝を知る。布団から身を起こす。目を開けるが、そこには闇が広がっていた。いつもの、変わらない暗闇が。
ザラザラと音を立てて、布団に散らばっていた砂鉄が右手に集まった。右手は全ての指、特に人差し指は付け根の掌部分も欠落していた。異様なのは五指の断面に釘が挿し込まれていることだ。砂鉄は五本の釘を骨として、肉のように、指の代わりになっていく。
その手で掴むのは枕元の着替えだ。布……というか凹凸の少ない平面はあんまり見えないので得意ではない。首を傾げて指で確かめつつ、多少モタつきながら寝間着から着替える。
1518目は、瞼を閉じれば視覚がゼロになるが……
耳は、閉じるものがないので『筒抜け』だ。
侠太郎は鳥の鳴き声で朝を知る。布団から身を起こす。目を開けるが、そこには闇が広がっていた。いつもの、変わらない暗闇が。
ザラザラと音を立てて、布団に散らばっていた砂鉄が右手に集まった。右手は全ての指、特に人差し指は付け根の掌部分も欠落していた。異様なのは五指の断面に釘が挿し込まれていることだ。砂鉄は五本の釘を骨として、肉のように、指の代わりになっていく。
その手で掴むのは枕元の着替えだ。布……というか凹凸の少ない平面はあんまり見えないので得意ではない。首を傾げて指で確かめつつ、多少モタつきながら寝間着から着替える。
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DONEhttps://charasheet.vampire-blood.net/5114032八代 侠太郎(やしろ・きょうたろう)
さざれゆきPLさせてもらえることになった!
俺が幻の8班や…… 32
Xpekeponpon
MEMO【締切:2024/4/30】さざれゆき又鬼奇譚のゆるWEBアンソロの話
ドカ雪アンソロ奇譚Q:絵一枚でも参加OK?
A:🆗👌🙆
感想文5文字とかでも大丈夫
アンソロとは名ばかりの、皆の絵や小説や感想文を集めて、一つのpdfデータとかにまとめて、ワ〜イ!ってするだけのゆるい企画です。
入稿だのなんだのの概念は存在しません。金銭のやり取りありません。
絵も文字も得意じゃない……て人は箇条書き感想文とか、自PC語りとか萌え語りとかでもOKです!
参加は強制じゃないので、ワイは別にいいや~って場合はこのままスルーしてください♡
進捗は~!?とかつっつきにいかないので大丈夫です!
▼募集内容
※今まで書/描いたものでもOK
※「絵と感想文」とかもOK
※一人いくつでもOK。
▽絵
モノクロでもカラーでも。
サイズ自由。何枚でもOK。
815A:🆗👌🙆
感想文5文字とかでも大丈夫
アンソロとは名ばかりの、皆の絵や小説や感想文を集めて、一つのpdfデータとかにまとめて、ワ〜イ!ってするだけのゆるい企画です。
入稿だのなんだのの概念は存在しません。金銭のやり取りありません。
絵も文字も得意じゃない……て人は箇条書き感想文とか、自PC語りとか萌え語りとかでもOKです!
参加は強制じゃないので、ワイは別にいいや~って場合はこのままスルーしてください♡
進捗は~!?とかつっつきにいかないので大丈夫です!
▼募集内容
※今まで書/描いたものでもOK
※「絵と感想文」とかもOK
※一人いくつでもOK。
▽絵
モノクロでもカラーでも。
サイズ自由。何枚でもOK。