メジロ
あやせ☆めぐる
DOODLE[Sketch] G1焼きとお嬢様作画日: Dec.16th,2023
サイズ: F4(332mm×242mm)
G1焼きを食べ始めたところを目撃され、ちょっと照れているメジロマックイーンさん。
何度描き直しても全然ダメで、何だかもうリハビリをやっている気分(苦笑)
G1焼きを大きく描き過ぎました(^^;)
0_tuki_pina
DOODLE自宅ハンター♂メジロくん×ウツシ教官のハンウツ小説です。全編とここに載せていないぶんとオマケのどすけべを収録した文庫本を11月末に発行よていです。
you are my sunshine. 空気を斬り裂く、だとか、大地が裂ける、とは、まさにこの事ではないか。
里の者達は息を呑んで、一点を見つめていた。視線の先では、血に濡れるのも気にせず、肉の塊を抱きしめて泣き叫ぶウツシが居た。その腕の中の小さな体は、もう、動かない。半分以上無くなった頭部では、目を合わせる事も叶わない。だがそれでもウツシは、何度も、何度も呼びかけるのだ。
「……どうしてだい? ねえ、目を開けておくれよ、起きておくれよ。俺は帰ってきたよ? おかえりって言っておくれよ、愛弟子……っ!」
涙で顔中を濡らし、鼻水と唾液を垂らす様をまるで気にしない。けれど、それがウツシという男なのだ。里の者は皆知っている。彼がどれだけ強く、熱く、優しく、頼れる存在なのか。だからこそ誰も、何も言えなかった。ウツシに声をかけられる者などいない。
40021里の者達は息を呑んで、一点を見つめていた。視線の先では、血に濡れるのも気にせず、肉の塊を抱きしめて泣き叫ぶウツシが居た。その腕の中の小さな体は、もう、動かない。半分以上無くなった頭部では、目を合わせる事も叶わない。だがそれでもウツシは、何度も、何度も呼びかけるのだ。
「……どうしてだい? ねえ、目を開けておくれよ、起きておくれよ。俺は帰ってきたよ? おかえりって言っておくれよ、愛弟子……っ!」
涙で顔中を濡らし、鼻水と唾液を垂らす様をまるで気にしない。けれど、それがウツシという男なのだ。里の者は皆知っている。彼がどれだけ強く、熱く、優しく、頼れる存在なのか。だからこそ誰も、何も言えなかった。ウツシに声をかけられる者などいない。
タカネ
DOODLE🪭✨息抜きの落書きです。
青の国に来て一年目の若君とメジロの迅さん。
~後宮御用聞き、迅と朱雀の君メジロと月に咲く花
「嵐山、こんなとこにいた」
「じん」
継宮の梨園の端っこで木を見上げていたらしい若君に、迅はほっと息をついた。
「何を見てたの? 珍しい鳥でもいた?」
隣に並んで同じように見上げたメジロは首を傾げる。
継宮の庭園らしく整えられた庭木以外に目立ったものはないと思うのだが。
「あの黄色の花はなんだろう、と思って」
嵐山は精一杯腕を伸ばしてこんもりとした緑の枝先を指した。
「なんだかとても良い匂いがするのも、あの花だろうか?」
「ああ、そうだね。あれは金木犀だよ。確かに良い匂いのする花だよね」
「きんもくせい……あんなに小さな花なのに。すごいな」
感心したように言うこの若君は、高地の赤の国の元王子だ。確かに金木犀は寒さや乾燥にやや弱いから国元では見たことがないのかもしれない、と思い至る。
2749「嵐山、こんなとこにいた」
「じん」
継宮の梨園の端っこで木を見上げていたらしい若君に、迅はほっと息をついた。
「何を見てたの? 珍しい鳥でもいた?」
隣に並んで同じように見上げたメジロは首を傾げる。
継宮の庭園らしく整えられた庭木以外に目立ったものはないと思うのだが。
「あの黄色の花はなんだろう、と思って」
嵐山は精一杯腕を伸ばしてこんもりとした緑の枝先を指した。
「なんだかとても良い匂いがするのも、あの花だろうか?」
「ああ、そうだね。あれは金木犀だよ。確かに良い匂いのする花だよね」
「きんもくせい……あんなに小さな花なのに。すごいな」
感心したように言うこの若君は、高地の赤の国の元王子だ。確かに金木犀は寒さや乾燥にやや弱いから国元では見たことがないのかもしれない、と思い至る。