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    事故物件

    10scapturebook

    REHABILI現パロエルリヴァハンでリヴァイ視点
    可もなく不可もなくな仲のエルヴィンとハンジさんがルームシェアしてる事故物件の天井裏に宿無しリヴァイが住みつく話
    リヴァイの妹がミカサちゃんでエレミカ設定あり
    *毎日15分ずつ書く練習です
    設定も何も決められなかったので、継ぎ足して書いていくので前後で矛盾したり飛んだりすると思います
    まとまったら手直ししてpixivに再upする予定です
    天井裏より愛を込めて 四月一日、ついに帰る場所がなくなった。
     多少の所持金と残高もカードもあるが出来るだけ温存したい。
     身内はいるが年内の式を前提に同棲しているので、そこへ間借りする訳にもいかない。有り難い事に義弟になる男も学生時代から慕ってくれているので、そのまま同居の形で居座っても妹も安心するだろう。しかし兄の見栄がある。見栄を張って早々に家を出たが、良い歳して実家ではなく妹夫婦の新居に転がり込むなんて、例え太陽が西から昇ってもあってはならない。
     その太陽が昨日と変わらず西へと沈もうとしている。昨日アパートの契約が切れた自分は今夜からの寝床を決めかねていた。いつもより早く桜の舞う季節が来たとはいえ、星が輝く頃になると芯まで冷える。
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    月海 故

    DONE2022年3月27日発行の無配。
    事故物件に住むことになった縁壱の話。
    キャラクター崩壊等、色々と捏造。なんでも許せる人向け。
    ホラーではなく普通にらぶです。

    💝冊子版の頒布が終了したためエアブー230212にて公開いたします。
    お手に取ってくださりありがとうございました。
    心理的瑕疵 熱めに沸かした湯を張り、ゆっくりと湯船に浸かる。
     一日の疲れを癒す時間だが、この時、俺の口から零れるのは深く重い溜息。このところ、鬼舞辻無惨に関してとても大きな悩みを抱えている。
     ……と、その話の前に、少し。
    「プライベートな場所は遠慮してくれと言ったはずだ。今はやめてくれ」
     浴室の扉、その磨りガラスにぼんやりと映る人影に言う。するとそれは煙のように散って消えた。
     素直に退散してくれるからいいものの、風呂とトイレは勘弁してくれと何度も言っているのに。


     先に話した通り、悩み事を抱えている。
     どうにもならない事実に、どうしようもない己の想いを上乗せにした、雁字搦めにこんがらがった俺の悩み。
     思い煩い半年ほど経った時、当時住んでいたアパートの契約更新を迎えた。日々儘ならず過ごしていた俺は、心機一転このマンションに移り住んで、それから三ヶ月と少し。
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    周一周

    PROGRESS小説 ホラー ささらとろしょが事故物件に住むはなし カプタグつけてるけどnot腐な旧どつ 申し訳程度の謎解き要素も入れるつもり

    2022/04/30 ver0.1
    05/01 ver0.2
    05/19 ver0.3
    05/23 ver0.4
    12/11 ver0.5
    12/17 ver0.9
    恐い間取り花園北にあるそのアパートは、利便性のみを評価するなら最高の物件だった。大阪環状線が目と鼻の先にあり、路線を越え通天閣を過ぎると、そうかからないうちにミナミの繁華街へ行くことができた。大阪の中心地に近いにも関わらず、大国町を境に家賃相場がより良心的なものに変わるため、学生や、難波の劇場を根城とする芸人たちが、少なからずその周辺に住むことを選んだ。おまけにその賃貸は、近辺にある似たような間取りのどの部屋よりも、安い価格で借りることができた。

    そんな好条件を有していながら、しかし件(くだん)の物件は、長らく住み手の見つからないままでいた。理由はひとつ明白に、その物件には居住する際の「告知事項」が存在していた。5階建てアパートの最上階、10畳ワンルーム、風呂トイレ別、バルコニーあり、ロフト付き。小洒落た造りをしたその部屋にはかつて、都心の大学へ通う女学生が住んでいた。その人は大学三年生を迎える春に突如として連絡が途絶え、様子を伺いに田舎からやってきた両親が、ロフトの柵で首を吊っている彼女の死体を発見した。警察が彼女の身辺調査を行った結果、当時その女性と付き合っていた彼氏が消息を絶っているという不可解な事実が判明したが、二人の関係は特別悪くなかったそうだ。彼女は果たして自死か他殺か、また彼氏はどうして消えてしまったのか、どちらも決定的な手がかりを掴めぬまま、自殺という仮の結論のままその事件は処理された。そうするとすぐ部屋には特殊清掃が施され、人が住む前のまっさらな状態に繕い直された。西日の多く差し込むその部屋は、今もがらんどうの口を開け、再び誰かが出入りするのを待っている。
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