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    似非

    いかふらい

    MAIKING診断メーカー(https://shindanmaker.com/687454?c=1)のやつ↓ 似非現パロリフ
    〈あまりに暇すぎて適当にしりとりを始めるも、すぐに「ん」を出してしまいやり直し→また「ん」が出てやり直し、を繰り返した結果、何だか笑えてきて最終的に爆笑に包まれる🌹🦈〉(23/02/13)
    Have a nice holiday カタカタとキーボードを叩く音だけが部屋にある。所謂人をダメにするクッションに凭れかかったフロイドも、デスク前に座ったリドルも、一切言葉を発していなかった。
     自分は仕事をしているので静かなのは当たり前といえばそうなのだが、フロイドが静かなのは少し……気味が悪いなとリドルは思う。静かにしてくれと確かに言った。けれど、静かにこちらを見つめていろだなんて言っていない。アンバーとオリーブの瞳から発される視線に、なんの感情も籠っていないことがまた不気味だった。

     予定では休みとなっていた今日、急に仕事が舞い込んできた。
     午前八時、リドルが朝食を終え、フロイドを待つ間にしておくことを考えていた頃。ある一本の電話を受けた。上司からのものだ。無視する訳にもいかなくて、嫌な予感を見ないふりをして携帯電話を手に取る。これまで休日に連絡が来る、ましてや上司からなんてこと無かったため少し緊張したので、どんな緊急事態が起こったのかとシミュレーションしながら対応した。なんでも、部下が仕事を失敗したらしい。そのリカバーをしてほしい、と。わざわざ電話までするようなことなのか、明日ではいけなかったのか。疑問と不満が頭の中で渦巻く。ため息混じりに文句を口にしようした所で、できたら今日中にお願いしたいという声を聞き、思わず頷いてしまっていた。それはリドルの仕事であったし、部下のミスは上司である自分がカバーすべきだ。だけど、よりにもよって今日にやってくるなんて。ああ、もう。ルールに違反してはいないが人の休日を潰すのはどうなのか。そんな八つ当たりじみた思いが上司へと向かう。文句の一つでも言ってやればよかった。フロイドには急遽仕事が入ってしまったと正直に言うしかあるまい。
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    sumitikan

    DONEさねひめ、全年齢、手も握りません。モブあり、軽く戦って鬼の首が飛びます。耀哉の指示で実弥が偽の写真屋になり、悲鳴嶼さんが霊能者の似非坊主をやります。雰囲気です。ピクブラにも同じものを投稿しています。
    蟷螂館上座の耀哉が静かに湯呑で唇を湿し、じっとこちらを見つめてくる視線が優しい。あれからというもの、耀哉と会うとなぜか母親に会ったような気になってしまう実弥が、我ながら従順で大人しかった。

    残暑の季節に鴉が軒先に飛び込むようにして呼び出され、大急ぎで産屋敷家に来た。控室で一緒になったのは悲鳴嶼で、彼がいるなら確かに鬼の話になる。隣り合わせに耀哉の前に、出された茶は一口も飲めなかった。当主はじっと悲鳴嶼と実弥を見て、ようよう口を開いた。

    「二人とも、急な呼び出しなのによく来てくれたね」

    笑みが深くなる。悲鳴嶼は見えない目でじっと耀夜を見つめているようだった。何でもないことのように耀哉が話しはじめた。

    「今回は少し珍しい頼み事だったのと、他の隊士の手に余ってしまったから、行冥と実弥に行って見て来て欲しいんだ。頼み事と言うのは、鬼殺隊が色々と面倒を見て貰っている、さる男爵のお宅に病弱な御令息がいてね。普段は東京の外の別邸に静養していて、家庭教師をつけて引き籠っている。世間を知るために教養のある文化人を世代問わずに集めていて、絵画や彫刻を何点も見たり、洋物のレコードの感想を言い合ったりするらしい。文化人たちの集まりだという話だね。
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    清 川

    DOODLEひらぶーに参加した時の作品。
    似非ケーキバース。原作軸。
    味覚がなくなる話「うげぇ、まっず!」
     カレーライスを食べたはずだった。けれど見た目は熱々の大好きなカレーライスなのにも関わらず味が全くもってしなかった。ぺっぺっ、と舌を出して水を飲む虎杖の姿に伏黒は、「御愁傷様」と心の中で呟いて己のカレーライスを口に運んだ。
     その日は、虎杖と伏黒の二人での任務だった。遠出ではなく、都内の。任務内容及び呪霊の情報は前もって渡されており、真面目な伏黒が隅から隅まで資料を読み尽くした所で「これはそう難しい相手ではないな」と判断した。実際に現れた呪霊は渡された資料どおり苦戦もなく、無事に祓えたのだが、最後の最後で誤算は起きた。肉弾戦を得意とする虎杖が弱った呪霊相手に逕庭拳を決めた際に呪霊が最後の力を振り絞って暴れ、不意をつかれた虎杖が呪いを被ってしまったのだ。慌てて伏黒が駆け寄るも見た目には何の外傷もなく、意識もはっきりとしていた。呪いを受けた本人ですら「今んとこ普通」と言うので、高専に戻って家入に診てもらおうと補助監督の伊地知の待つ車まで戻った。「お疲れ様でした」と伊地知の声に「お疲れ様です」と挨拶を交わし、虎杖が呪いを受けたことを報告すると、見るからに焦りだす伊地知が「早く家入さんに診てもらいましょう」と慌てて車を走らせた。
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