皿うどん
oredayo_mino
MOURNING七風食堂へ寄稿する予定だったけど暗い気がして没にしたヤツです。長崎皿うどん食べて過去を思い出す七風です。
漫画みたいに、タイムリープ、できたらいいのにね。「皿うどん食べたい」
スーパーで買い物をしていればそんな声が聞こえてきて、玲太はカートを押す手を止めて振り向いた。
声の主は数十種類以上の乾麺が陳列されている棚を眺めていて、その中の一つを手に取ると「ん」と玲太へ差し出した。
「皿うどん? 実、麺類ニガテじゃなかったか?」
「啜るのはね。でもそれはパリパリの麺だから」
皿うどん。魚介や豚肉、野菜がふんだんに使われていて、熱々のあんが揚げ麺に絡み、パリパリとした触感が楽しい長崎の郷土料理だ。玲太も数回食した事があるそれを食べたいとご所望の恋人は短く「ヨロ~」と告げると嬉々とした様子でお菓子売り場へと歩いていく。
(皿うどんねぇ……)
手の中にある袋麺を裏返し、玲太は皿うどんの作り方に目を通す。――あん掛け系の料理は何度も作っているし、材料も冷蔵庫にあるもので代用できる。さほど難しい料理ではない。
3396スーパーで買い物をしていればそんな声が聞こえてきて、玲太はカートを押す手を止めて振り向いた。
声の主は数十種類以上の乾麺が陳列されている棚を眺めていて、その中の一つを手に取ると「ん」と玲太へ差し出した。
「皿うどん? 実、麺類ニガテじゃなかったか?」
「啜るのはね。でもそれはパリパリの麺だから」
皿うどん。魚介や豚肉、野菜がふんだんに使われていて、熱々のあんが揚げ麺に絡み、パリパリとした触感が楽しい長崎の郷土料理だ。玲太も数回食した事があるそれを食べたいとご所望の恋人は短く「ヨロ~」と告げると嬉々とした様子でお菓子売り場へと歩いていく。
(皿うどんねぇ……)
手の中にある袋麺を裏返し、玲太は皿うどんの作り方に目を通す。――あん掛け系の料理は何度も作っているし、材料も冷蔵庫にあるもので代用できる。さほど難しい料理ではない。