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    看護師

    ポテトアンバサダー

    DONEBEHOOLEほんへ完結後の話のつもり。存在しないほんへの後の話などという😂

    <主な登場人物>
    ガイヤ・フウゲツ…竜人 小児科医
    アデライン…魔法使い 看護師
    ノィリ…蟲人 技術研究者
    ルッツ・リックマン…魔法使い 世界間貿易商社兼人材派遣会社「BEHOOLE」の社長
    セシリア・セルベリア…悪魔
    ギルウッド・シルバ…大学教授 魔法生命体学専門
    運転手…犬獣人
    レナ…魔法使い 夢閉病患者
    おやすみ先生また明日プロローグ

    わたしは誰?
    霧の大地を抜けて、私は逃れる。
    ここはどこ?
    追っ手が近づいてくる。
    見覚えのある柱を右に折れて、わたしは大きなドアを押し開ける。
    痺れる足を持ち上げて、もういくつも階段を登ったはずなのに、いくつもの屋上へ続くはずの扉を開いたはずなのに、一向に地上にたどり着けない。
    わたしはここでなにをしているの?
    ウィラの町の眼鏡橋が見えたらすぐに左の路地へ、二つ目の扉を開けたら通りを南へ進み、階段を一気に駆け登る。
    アラタス教徒が祈りを捧げる尖塔を目指して、声を張り上げて商品の宣伝をする者たちで溢れるデッカード広場を突っ切ると、腰くらいの高さのある鉄柵を飛び越えて、その先にある鉄扉に体当たりするようにして外に転がり出るも、やはり空は見えない。
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    多々野

    DOODLEモブ看護師から見たスウ
    融合戦士を気味悪く思っている一般人の、一人称視点の話です。融合戦士に対するネガティブな表現を含みます
    最後の人私は火を追う蛾に入って結構長いほうだから、”普通の人”だった頃のスウ先生を知っている。若くて意欲のある医師で、物腰が柔らかく接しやすいから看護師にも患者にも人気があった。火を追う蛾の中ではその真っ当さがむしろ少し浮いていたけれど、彼自体は、地球上のどこにでもいそうな医者だった。

    でも、あの悪名高いメビウス博士の手術を受けたあと、スウ先生は変わった。ずっと目を閉じているのに何もかも見えているみたいな、得体のしれなさがあった。噂で聞いた話だと、心が読めるとか、未来が見えるんだとか。流石にそんな突飛な話、信じられる? 噂の真偽はともかく、口数が減り、表情の変化が乏しくなったのは確かだった。崩壊獣の因子が混ざることで、彼の中で何が変わったんだろう。そもそも、なぜ手術なんて受けたんだろう。あの異形の敵、大勢の人を殺して私たちから家族や友人を奪った崩壊獣を体の中に入れ込むなんて、考えるだけでおぞましさがこみ上げる。実際、看護師仲間ではスウ先生を怖がったり、気味悪がったりする人もいる。かく言う私も融合戦士に対して忌避感を抱いていることは否定できない。だって、動物の尻尾や角が生えていたり、体が氷より冷たい人って、人間って言えるんだろうか。頭に獣の耳が生えているとか、フィクションだから可愛いのであって、実際見るとグロテスクだってことを最近知った。人前で言わないだけで、多くの人が内心では彼らを化け物と思っている。でもそんな化け物に守ってもらわないと、私たちはもう一人も生き残れないというのが現実だった。
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